2025年
会長卓話「会長として7月から12月を振り返って 〜つながりの中で歩んだ半年〜」
2025年12月24日
皆さん、こんにちは。
日田ロータリークラブ会長の小ヶ内です。
本日の会長卓話は、
「会長として7月から12月の半期を振り返って」
というテーマでお話しさせていただきます。
7月に会長に就任してから、早くも半年。
今日はこの半年を、
皆さんと一緒に思い返しながら、
感謝と、後半への思いをお伝えしたいと思います。
■1.7月:スタートの月 〜方針共有と“つながり”の第一歩〜
7月2日、最初の例会。
この日に私は、パワーポイントを使って
今年度の運営方針を発表させていただきました。
テーマは「つながる」。
会員同士、地域、次世代、そして世界とつながる一年にしたい。
そんな思いを、皆さんにお伝えしたのが、
会長としての第一歩でした。
正直、かなり緊張しておりましたが、
皆さんが真剣に耳を傾けてくださり、
「よし、この仲間とならやっていける」と
心強く感じたことを覚えています。
7月9日は、各委員長による運営方針発表。
それぞれの委員会が、
今年何を目指し、どう動くのか。
頼もしい発表を聞きながら、
このクラブの底力を感じました。
7月16日は、
クラブフォーラム「会員増強について」。
これは、まさに“みんなで考えるロータリー”。
活発な意見が飛び交い、
「自分たちのクラブは、自分たちで良くしていこう」
という気持ちが、
会場いっぱいに広がった時間だったと思います。
7月30日は、危機管理の卓話。
不測の事態や社会的問題が多い時代だからこそ、
平時から備えることとロータリアンとしての節度と品格の大切さを学び、
ロータリアンとしての自覚を促す機会となりました。
7月は、まさに
方向性を共有し、つながりの土台をつくる月だったと感じています。
■2.8月:別れと、ロータリーの絆
8月6日。
この日は、笹倉会友のご葬儀のため、
例会を取りやめることになりました。
私も葬儀に参列し、
僭越ながら弔辞を述べさせていただきました。
笹倉会友は、
長年にわたり日田ロータリーを支えてこられた方で、
その存在の大きさを、
改めて強く感じました。
ロータリーは、
楽しいことばかりではありません。
こうして、悲しみの時に寄り添い、
共に送り、共に偲ぶ。
そこにも、**ロータリーの“つながり”**があるのだと、
胸に刻まれた一日でした。
■3.9月:学びと親睦の月
9月3日は、
西部保健所所長の卓話。
感染症の現状と予防についてのお話で、
コロナを経験した私たちにとって、
非常にタイムリーで、
大変ためになる内容でした。
健康であることが、
すべての活動の土台である。
そんな当たり前のことを、
改めて実感させていただきました。
そして9月17日は、
秋の観月例会を
サッポロビール園で開催しました。
美味しいビールをいただきながら、
会員同士、和やかに語り合い、
親睦を深めることができました。
…正直に言えば、
ビールは本当にうまかったですね(笑)。
こうした時間があるからこそ、
また次の奉仕も頑張れる。
親睦なくして奉仕なし。
まさにそれを実感した一日でした。
■4.10月:奉仕とロータリーの原点
10月8日は、
日田ロータリー始まって以来、初めての清掃例会。
パトリア前公園にある
50周年記念碑を中心に、
皆さんで清掃活動を行いました。
朝から汗をかきながら、
黙々と清掃する姿は、
まさに“奉仕するロータリアン”そのもので、
「ロータリーって、こういうことだよな」
と、私自身、原点に立ち返る思いでした。
10月22日は、
大分Eクラブの植山さんによる外部卓話。
11月9日のポリオ募金・チャリティーバザーを前に、
ポリオ撲滅の意義について、
熱い思いを語っていただきました。
この卓話があったからこそ、
私たちの募金活動への気持ちも、
一段と高まったように思います。
10月28日は、
ガバナー公式訪問例会を
3クラブ合同で開催しました。
藤田ガバナーのアドレスは、
非常に分かりやすく、
そして心に響くものでした。
「ロータリーの原点と未来」を考える、
貴重な機会となりました。
■5.11月:ポリオ募金という大きな成果
11月9日。
豆田の天領まつりでの
ポリオ撲滅募金&チャリティーバザー。
これは、今年度前半の
一つの大きな山場でした。
日田ロータリー会員が一丸となり、
声を出し、汗をかき、
多くの市民の皆さんにご協力いただきました。
その結果、
約41万円という大きな金額を、
国際ロータリーへ寄付することができました。
これは、
会員の皆さん一人ひとりの力、
そして地域の皆さんとの“つながり”があってこそ
成し得た成果です。
本当に、誇りに思います。
11月19日は、
日田ローレルカントリークラブでの職場例会。
支配人から、カントリークラブ経営のお話を伺い、
普段とは違う視点で、
経営について考える良い機会となりました。
■6.12月:総まとめと感謝の月
12月3日は、年次総会。
パスト会長会が開かれ、
会長デジグネートとして
頓宮さんが決定しました。
日田ロータリーのバトンのリレーも見えてきました。
12月10日は、
疾病予防と治療月間にちなみ、
新関先生に
「疾病予防と治療について」
卓話をしていただきました。
ドクターならではの視点で、
分かりやすく、
本当にためになるお話でした。
健康の大切さを、
改めて胸に刻みました。
12月17日は、
年末家族例会を亀山亭で開催。
カラオケ大会、プレゼント交換、
そしてご家族の皆さんにも参加いただき、
大いに盛り上がりました。
会員だけでなく、
ご家族も含めての“ロータリーの輪”。
これもまた、大切なつながりだと感じた一日でした。
■7.私なりの「会長の時間」の工夫
この半年、
私の会長卓話には、
一つのルールを設けてきました。
• 月初:ロータリーの話
• 中間:仕事である経済・会計・税務の話
• 月末:私の趣味の話
音楽、犬、ゴルフなど(笑)
ロータリーの話で原点を確認し、
仕事の話で実務に役立て、
趣味の話で、少しでも私自身を知ってもらえたら。
そんな思いで続けてきました。
後半の半年も、
このスタイルでいこうと思っていますので、
どうぞお付き合いください(笑)。
■8.感謝と後半への決意
こうして振り返ると、
本当に多くの行事と、
多くの“つながり”がありました。
副会長、幹事、理事の皆さん。
各委員長、委員の皆さん。
事務局の皆さん。
そして、すべての会員の皆さん。
皆さんのお力がなければ、
この半年は成り立ちませんでした。
心より感謝申し上げます。
残り半年。
これまで築いてきたつながりを、
さらに深め、
「いい一年だった」と、
皆さんと笑顔で振り返れるよう、
力を尽くしてまいります。
■結びに
この日田ロータリークラブが、
これからも、
地域に、社会に、
そして未来に向けて、
温かい光を届け続ける存在でありますように。
その一員として、
会長として、
残り半年も、
どうぞよろしくお願いいたします。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間18
2025年12月24日
私のクリスマス 〜つながりに感謝して〜
日田ロータリークラブ 会長 小ヶ内聡行
皆さん、こんにちは。
日田ロータリークラブ会長の小ヶ内です。
今日は12月、いよいよクリスマスが近づいてきました。
本日の会長卓話は、少し肩の力を抜いて、
「私のクリスマス」というテーマでお話しさせていただきます。
子どもの頃のクリスマス
私の子どもの頃のクリスマスといえば、
今のように何でも手に入る時代ではありませんでした。
朝起きて、枕元をそっとのぞいて、
小さなプレゼントを見つけた時の、あのワクワク。
「サンタさん、本当に来たんだ!」と信じていた、
あの純粋な気持ちは、今でも忘れられません。
プレゼントそのものより、
誰かが自分のことを思って用意してくれた、
そのことが、何よりうれしかったんだと思います。
大人になってからのクリスマス
大人になると、クリスマスは
「もらう日」から「与える日」に変わってきました。
家族のため、子どもたちのため、ケーキを用意したり、プレゼントを選んだり。
正直に言えば、仕事に追われて「今日はクリスマスだったな」と
夜に思い出す年もありました(笑)。
それでも、家に帰って、家族の笑顔を見ると、
「ああ、今年も無事にここまで来たな」と
ホッとする日でもあります。
我が家のクリスマス
ちなみに我が家には、犬が8匹おります。
今では、クリスマスケーキよりも、
「犬たちのごちそう」の方が話題になるほどです(笑)。
人も犬も、
一緒に過ごす時間が何よりのプレゼント。
にぎやかで、少し騒がしいですが、
それが私の“いつものクリスマス”です。
ロータリーとクリスマス
そして、ロータリーに出会ってから、
私のクリスマスには、もう一つの意味が加わりました。
それは、
「自分たちだけの幸せではなく、
誰かのために何ができるかを考える季節」
になったということです。
ポリオ根絶の募金活動、地域への奉仕、支援活動。
世界のどこかで、
この季節を安心して迎えられない人たちがいる。
そう思うと、
私たちができる小さな行動にも、
大きな意味があるのだと感じます。
今年のテーマ「つながる」とクリスマス
今年、私たちのクラブのテーマは
「つながる」です。
考えてみると、
クリスマスほど「つながり」を感じる日は
ないのではないでしょうか。
家族とのつながり。仲間とのつながり。
そして、顔も知らない誰かとのつながり。
カード一枚、言葉一つ、ちょっとした気遣いが、
人と人の心をあたたかくつないでくれる。
ロータリーの奉仕も、まさにその「つながり」の連続だと思います。
私にとってのプレゼント
今の私にとって、
クリスマスの一番のプレゼントは何かと聞かれたら、
きっとこう答えると思います。
それは――
「こうして皆さんと元気に集える時間」です。
この一年、会長として、
皆さんに支えられながら、
ここまで来ることができました。
うまくいったことも、
反省することもありますが、
それでも今日、こうして笑顔で
クリスマスの話ができることに、
心から感謝しています。
結びに
どうか皆さん、
それぞれの場所で、
それぞれの「クリスマス」を、
大切な人と過ごしてください。
そしてまた、
この日田ロータリークラブという場で、
元気に再会し、
新しい「つながり」を育んでいきましょう。
皆さまにとって、
心あたたまる素敵なクリスマスとなりますことを
お祈りして、
私の会長卓話といたします。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間17 ロータリークラブ会長あいさつ(家族親睦例会)
2025年12月17日
ロータリークラブ会長あいさつ(家族親睦例会)
皆さん、こんにちは。
日田ロータリークラブ会長の小ヶ内でございます。
今日は 家族親睦例会 にようこそお越しくださいました。
今年もあとわずか。私が会長に就任して、気づけば もう半年が過ぎました。振り返りますと…「会長は一年長いよ」と言われながらスタートしたのですが、実際は あっという間 で、気がつけば私の背中にも、ロータリーマークの歯車がしっかり刻まれております。
この半年、例会や奉仕活動で、会員の皆さまには本当に助けていただきました。
そして何より、こうして支えてくださる ご家族の皆さま に心から感謝申し上げます。
ロータリーは、家族の応援があってこそ回る歯車です。
今日くらいは、日頃の「家族サービス不足」も帳消しということで、どうぞ温かく見守ってください。
さて、今日はこの後、カラオケ大会とプレゼント交換が待っています!
カラオケは、歌自慢の方5人に歌っていただき、奥様方に採点表で採点してもらい、賞を発表します。商品はギフト券で私が用意してますので思う存分歌ってください。
プレゼント交換では、それぞれのロータリアンが心のこもった商品を用意していただいているので、何が当たるかわかりませんが、素晴らしいものがGETできればいいですね。
今日は、ロータリーの肩書も仕事の肩書もいったん脇に置いて、美味しい食事を囲み、たくさん笑って、そして家族と仲間のつながりを深めるそんな温かい時間にしていたただければと思います。
どうぞ最後までゆっくりお楽しみください。
本日もよろしくお願いいたします!
会長の時間16
2025年12月10日
「中小企業の会計のDX化 〜税理士として見える未来〜」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さん、こんにちは。
本日は、私が税理士として日々の業務で強く感じているテーマ、
「中小企業の会計のDX化」についてお話しします。
まずDX化とはどういう意味なのかということをIT化と比較して言うと
IT化(デジタル化)との違い
IT化(デジタル化)とは、紙の書類をデータ化するなど、既存のやり方を「効率化」するということで、
DX化というとその効率化された情報を基に、ビジネスの仕組みや提供価値そのものを「変革」するということなのです。
まず、それを前提にお話をいたします。。
1. 会計の世界に起きている“大きな地殻変動”
ここ数年、会計業界はかつてないスピードで変化しています。
背景にあるのは 人手不足、IT投資の拡大、そしてクラウド化 です。
特に中小企業では、経理担当者が一人というケースも多く、
「入力作業に追われ、経営判断に必要な数字が出てこない」
という声を、私は現場で何度も耳にしてきました。
DX化とは単なる“パソコン化”ではなく、
「会計のやり方そのものを変革し、経営に活かす仕組みに変える」ことを意味します。
2. DX化の第一歩は“入力をやめる”という発想
中小企業の会計DXで重要なのは、
「人の手で入力する量を限りなくゼロに近づける」ことです。
・銀行データやクレジットカードの自動連携
・領収書のスキャンやスマホ撮影による読取
・請求書の電子化、インボイス制度に対応したデジタル管理
・給与ソフトとのAPI連携
これらはすでに実用段階にあり、導入した企業では
経理作業が3分の1以下になった例も珍しくありません。
現場の“作業”が減ることで、ようやく経営者は
数字をもとに前を見る時間が生まれます。
3. DX化がもたらす3つの大きな効果
① 正確性の向上
人の手が減ることで誤入力が激減します。
結果として、月次の締めが早くなり、経営判断のスピードも上がります。
② コストの削減
経理人材が採用しづらい時代において、
年数百時間分の工数削減は、企業にとって非常に大きな効果です。
③ 経営の見える化
クラウド会計では、リアルタイムで売上・利益・資金繰りが把握できます。
私自身、顧問先に数字を説明するときに、
「経営者の意思決定が明らかに変わった」と感じることが多くなりました。
4. 税理士として最も伝えたいこと
DX化は「ツール導入」が目的ではありません。
大切なのは、経営者の意思決定を強くすることです。
私はこれまで、紙とハンコ文化の中で頑張ってきた中小企業の姿を
たくさん見てきました。
しかし、これからの時代、アナログのままでは銀行融資、補助金、採用など、
あらゆる面で不利になります。
だからこそ、
「会計は経営のナビゲーションシステムであるべきだ」
という想いで、私は顧問先のDX化を支援しています。
5. 最後に — DX化は“未来への投資”
中小企業がDX化に踏み出すのは簡単ではありません。
しかし、導入した企業の多くが口を揃えて言うのは、
「もっと早くやればよかった」ということ。
ロータリーの理念にもあるように、
私たちは地域社会の発展に寄与する役割を担っています。
会計のDX化を通して、中小企業がもっと強く、しなやかになることは
地域全体の力を底上げすることにつながります。
私自身、税理士として、そしてロータリアンとして、
これからも中小企業の未来づくりに貢献していきたいと思います。
ご静聴ありがとうございました。
会長の時間15
2025年12月03日
「私のドックライフ 〜8匹の家族と生きる幸せ〜」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さま、こんにちは。
本日は、少し肩の力を抜いて、私のプライベートのお話――
「私のドックライフ」をご紹介させていただきます。
私は現在、8匹の犬とともに暮らしています。
よく「家ですか?それとも動物園ですか?」と聞かれるのですが、私にとってはどれも欠かせない、れっきとした家族です。
1. 8匹の“家族”紹介
せっかくなので、買った順番に簡単にご紹介します。
オス4匹、メス4匹でそれぞれ名前は、思いを込めて漢字一文字でつけてます。
① トイプードルタイニーサイズ・凛ちゃん(8歳)
タイニーサイズで、小柄ながら家のリーダー気質。
しっかり娘で、全犬のまとめ役で少しスピリチュアルなところがあります。
② トイプードルタイニーサイズ・華ちゃん(6歳)
凛ちゃんとは正反対で、色白で目がくりっとした美人さん。
穏やかで、周囲を和ませてくれます。
③ アメリカンコッカースパニエル・楽(らく)ちゃん(6歳)
自然児そのもの。のびのび、そして優しい心の持ち主。
名前の通り、見ているだけで“楽”になります。
④ スタンダードプードル・快(かい)ちゃん(5歳)
とても落ち着いていて、大人の風格。
温厚で誰にでも優しい紳士です。
⑤ ミディアムプードル・尚(なお)ちゃん(5歳)
少し気が強いけれど、根は優しくて、情の深いタイプ。
“親分肌”という言葉がぴったりです。
⑥ スタンダードプードル・祐(ゆう)くん(4歳)
とにかくやんちゃ。とにかく人懐っこい。
うちのムードメーカーで、若さの象徴です。
⑦ ゴールデンレトリバー・新(さら)ちゃん(3歳)
見た目は大きいけれど、実は人見知りでシャイ。
そのギャップがたまらなく可愛い女の子です。
⑧ ブラドゥードル・桃ちゃん(1歳半)
白くて、そして家で一番の“わんぱく娘”。
まだまだ成長真っ只中で、日々の賑やかさの中心です。
2. 毎日の生活:犬たちと作るルーティン
これだけの頭数がいますので、家の中は常ににぎやかです。
すべて室内飼い。
朝と夕方の散歩は、私と妻の大事な日課です。
散歩に出掛けると、それぞれの性格がよくわかります。
• 凛ちゃんは全体を見ながら隊列を意識し、
• 祐くんは途中で人に挨拶したくて脱線し、
• 桃ちゃんはリードを持つ私の体力を試すように全力疾走し、
• 新ちゃんは「知らない人と目を合わせないように…」とそっと私の後ろに隠れます。
こんな毎日が、私と妻にとっては大きな喜びです。
3. 8匹の犬が教えてくれるもの
67歳の私と、63歳の妻。
犬たちは、まさに一生の友達であり、かけがえのない存在です。
犬と暮らすことで学んだことが、たくさんあります。実はロータリーの精神にもよく通じていると感じています。
● 無償の愛
犬は見返りを求めません。
私たちが帰宅しただけで、全身で喜びを表してくれる。
“与えることの喜び”を、毎日教えてくれています。
● 忍耐と責任
8匹を育てるということは、日々の世話も8倍です。
でも、その責任があるからこそ、
「今日も元気に過ごせている」ことに感謝が芽生えます。
● 家族の絆
犬は人間の感情をよく感じ取ります。
夫婦が犬を通して協力し合い、笑い合い、励まし合うことで、
家族の絆が自然と深まっていくのです。
4. ドックライフが与えてくれる幸福
犬たちは、私たち夫婦の生活リズムを整えてくれます。
毎日の散歩、食事、健康管理――それらがいつの間にか、
健康維持・心の安定・前向きな気持ちにつながっています。
ロータリー活動も同じで、
日々の積み重ね、仲間との信頼、互いを思いやる心が、
クラブをより良くしていきます。
犬たちが私に教えてくれるものは、
そのままロータリーの価値とも重なっています。
5. おわりに:8匹の家族と、これからも
私はこれからも、この8匹とともに暮らしていきます。
年齢を重ねるほどに、
犬たちの存在がどれほど心を支えてくれているかを実感します。
67歳と63歳。
私たち夫婦にとって、犬たちは一生の友達。
そして、ロータリーの仲間の皆さまも、
私にとっては“人生を豊かにする大切な存在”です。
本日は、私のささやかなドックライフのお話に
耳を傾けていただき、ありがとうございました。
会長の時間14
2025年11月19日
11月19日 ローレル日田
テーマ:「私とゴルフ」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さん、こんにちは。
本日は少し趣向を変えまして、私の趣味であるゴルフについてお話させていただきます。
私は月にだいたい3回ほどラウンドをしています。
平均スコアは90台後半。
なかなか上手くなるとは言えませんが、いつも「今日こそは…!」という思いでティーショットに立っています。
私はゴルフを通じて、体の使い方の大切さを学んできました。
腕で振ろうとするとスライス。
力むとトップ。
結局、身体全体の連動がうまくいったときだけ、真っすぐ気持ちよく飛んでくれる。
これは、年齢や筋力でなく、体の使い方と意識の問題だということを実感しております。
また、ゴルフは不思議なもので、うまくいかなくても「次はきっと良くなる」と思わせてくれるスポーツです。
自分の欠点と向き合い、工夫を重ね、少しずつ前に進む。
その過程にこそ、ゴルフの魅力があるように思います。
どこかロータリーの活動にも通じている気がいたします。
さて、私たち日田ロータリークラブでは、このローレルカントリーで毎月月初の日曜日にロータリーゴルフコンペを開催しております。。
しかし、参加者が少なく、もう少しにぎやかになればと思っています。
ゴルフの上手・下手は問いません。
年齢も問いません。
ただ、コースに立って風を感じ、仲間と笑いながら回るだけで、
その一日はきっと良い時間になります。
私も、もっと参加させていただきたいと思っています。
ぜひクラブの皆さまにも、気軽にご参加いただければ嬉しく思います。
ゴルフを通じて、ロータリーの“つながり”と“絆”がさらに深まれば幸いです。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間13
2025年11月05日
テーマ:「ロータリー財団への寄付 〜奉仕の心を形に〜」11月5日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さん、こんにちは。11月はロータリー財団月間です。また、9日は天領祭りでのポリオ募金とチャリティバザーもありますので、本日は「ロータリー財団への寄付」についてお話ししたいと思います。本日は後ほど大塚ロータリー財団委員長から卓話もありますのでよろしくお願いいたします。
まず、もう皆さま知っていると思いますが、
- ロータリー財団とは何かということです。
ロータリー財団は、世界中のロータリアンの寄付によって支えられている「奉仕のための基金」です。
1917年、アーチ・クランフ国際ロータリー会長が「世界の善意のために基金を設立しよう」と呼びかけ、わずか26ドル50セントの寄付から始まりました。
その小さな一歩が、100年以上たった今では、年間数億ドル規模の国際的な奉仕活動を支える大きな力となっています。
- 寄付が支える世界の奉仕活動
財団の活動には、皆さんもよくご存じの「ポリオ根絶活動」があります。
1985年から始まったポリオプラス計画は、今では世界の99%以上の地域でポリオを撲滅しました。
わたしたちの募金が、世界中の子どもたちの命と未来を守っているのです。
さらに、財団の支援は「平和と紛争予防」「疾病予防と治療」「水と衛生」「母子の健康」「教育支援」「地域経済の発展」など、
いわゆる「ロータリーの重点分野」に広がっています。
どの分野にも、寄付を通して世界中のロータリアンの思いが息づいています。
- 寄付は“遠い世界の話”ではない
財団の助成金によって行われるプロジェクトは、海外だけではありません。
たとえば、私たちの地区内でも奨学金事業、青少年交換、災害支援など、多くの活動が財団の助成金で実現しています。
つまり、私たちが財団に寄付することは、世界の誰かを助けると同時に、地域の未来を支えることにもつながっているのです。
- 寄付のかたちは「金額」より「想い」
寄付というと、「余裕のある人がするもの」と思われがちですが、ロータリーではそうではありません。
大切なのは「奉仕の心を形にすること」です。
1口1,000円の寄付であっても、その想いが集まれば、世界を動かす力になります。
ポリオプラスへの募金や毎年の年次寄付、あるいはポール・ハリス・フェローへの積み立てなど、方法はいくつもあります。
- 寄付がもたらす“誇り”
ロータリー財団は、世界で最も信頼される公益財団のひとつです。
透明性と効率性が高く、寄付金の大部分が実際の奉仕活動に使われています。
つまり、私たちの寄付は「確実に」人を助け、世界を変えている。
その事実こそ、私たちロータリアンの誇りです。
- つながる寄付の輪
今年度のクラブテーマ「つながる」にも重なりますが、寄付とはまさに“つながりの証”です。
お金のやり取りではなく、「心のリレー」です。
誰かのために捧げた思いが、世界のどこかで誰かを救い、その感謝の思いがまた別の誰かを動かす。
そうして奉仕の輪が、静かに、しかし確実に広がっていきます。
- 結びに
ロータリー財団は、私たち一人ひとりの善意の集まりでできています。
「小さな寄付が、大きな希望になる」——この言葉を胸に、今年もぜひ皆さんと共に、世界と地域の未来のために、心を込めた寄付活動を進めてまいりましょう。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間12
2025年10月28日
藤田ガバナー公式訪問 歓迎スピーチ 10月28日(火) マリエール
日田ロータリークラブ 会長 小ヶ内聡行
皆さま、こんにちは。
本日はご多忙の中、藤田ガバナー、諌山ガバナー補佐、そして地区の皆さまにお越しいただき、日田ロータリークラブを代表して、心より歓迎申し上げます。
藤田ガバナーの地区スローガンは、
「みんなでつなぐ、育てる、ロータリーリレーションシップ」。
本年度、私たち日田ロータリークラブのスローガンは
「つながる ― 絆を深め、未来を創る」 です。
方向は同じです。
どちらも“人と人とのつながり”を中心に据えています。
私たちは、奉仕も友情も、まず「つながり」から生まれると信じています。
ロータリーが続いていく力、それはこの“人のつながり”にあります。
日田クラブでも、地域とのつながりを大切にしています。
たとえば、日田天領まつりでのポリオ撲滅募金とチャリティーバザー、
早朝清掃例会でのロータリー記念碑の清掃、
さらに地区補助金を活用した日田少年少女合唱団の国際交流事業、グローバル補助金を使った介護入浴車購入プロジェクトなど、
地域と世界を結ぶ活動を通して、ロータリーの絆を育ててきました。
藤田ガバナーの掲げる“育てるリレーションシップ”の言葉どおり、
私たちも次の世代にバトンを渡せるよう、
地域に信頼されるクラブをめざして歩んでまいります。
本日の公式訪問を励みに、
より多くの「つながり」と「笑顔」を生み出せる一年にしてまいりましょう。
藤田ガバナー、本日は誠にありがとうございます。
心より歓迎申し上げます。
以上、私の歓迎スピーチといたします。
ご清聴ありがとうございました。
会長の時間11
2025年10月22日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
「社長の経営計画について」
皆さん、こんにちは。
今日は「社長の経営計画」についてお話ししたいと思います。
私は税理士として、これまで多くの会社の経営に関わってきました。経営がうまくいっている会社、伸び悩む会社、倒産してしまう会社──その違いを決定づけるものは何か。
それは「経営計画があるかどうか」です。
- 経営計画は“羅針盤”
経営計画とは、会社の未来に向けた「地図」であり「羅針盤」です。
目的地を決めずに船を出す船長はいません。会社も同じで、「どこへ向かうのか」「どう進むのか」を明確にすることが、社長の最も大切な仕事です。
私は経営計画を立てる社長に、必ずこう尋ねます。
「あなたの会社は、3年後、5年後、どんな姿になっていたいですか?」
利益の数字も大切ですが、それ以上に大事なのは、会社の“存在意義”と“社員の幸せ”をどう実現していくかという方向性です。
- 経営計画は社員との約束
多くの中小企業では、社長の頭の中には明確なビジョンがあっても、それが社員に伝わっていません。
社員は日々、目の前の仕事に追われて、「自分の働きが会社の未来にどうつながるのか」が見えにくい。
だからこそ、経営計画は「社長の想いを見える化する」ものです。
社員にとっては、それが働く意味を感じる「指針」になります。
つまり、経営計画とは、社長と社員との約束でもあるのです。
- 計画は“紙に書く”ことで力を持つ
不思議なことですが、頭の中にあるうちはただの夢でも、紙に書いた瞬間、それは“計画”に変わります。
数値や行動目標を明記し、期日を決めることで、人は動き始める。
「いつまでに何をやるのか」を具体的にすることで、経営は現実のものになります。
私は、毎年経営計画書を作り続けている社長の会社が、10年後どうなっているかを見てきました。
間違いなく、強い会社になっています。
なぜなら、計画を立てることで、社長自身が常に“考える習慣”を持つからです。
- 社長の決意が、社員の姿勢を変える
経営計画を作る過程で一番大切なのは、数字ではありません。
「社長の決意」です。
社長が本気で未来を描き、社員に語りかける。
「この会社をこういう方向に進めたい。みんなの力を貸してほしい。」
その一言で、社員の目の色が変わります。
社員は“計画書”ではなく、“社長の情熱”についていくのです。
- ロータリーの理念との共通点
ロータリーの理念もまた、「よりよい社会をつくるための計画」だと思います。
「超我の奉仕」「四つのテスト」「職業奉仕」──
これらは、私たちロータリアンがどう生き、どう行動すべきかという「人生の経営計画書」です。
会社の経営も、ロータリーの活動も、根っこは同じ。
人を思い、未来を信じ、地道に努力を続ける。
その積み重ねが、地域を、そして社会を良くしていくのです。
- おわりに ― 計画を立てる勇気
最後に、私が好きな言葉を紹介します。
「計画なき行動は夢であり、行動なき計画は妄想である。」
経営計画は、社長の夢を現実に変えるための第一歩です。
そして、社員・家族・地域に対する、社長の責任の証でもあります。
どうか皆さんも、自分自身の“人生の経営計画”を考える機会にしていただければと思います。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間10
2025年10月08日
『日田ロータリー50周年記念碑と清掃例会』 10月8日(水) パトリア前
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さま、おはようございます。
本日は、私たち日田ロータリークラブが設置した「50周年記念碑とベンチ」と、その周辺で行う清掃例会についてお話ししたいと思います。
この記念碑は、クラブ創立50周年を記念して、ここパトリア日田前の公園に設置されたものです。
デザインには「地域とともに歩む日田ロータリー」の思いが込められています。長年にわたる奉仕の歴史と、未来への希望を象徴する記念碑でもあります。多くの市民が行き交うこの場所に、私たちのクラブの理念が静かに息づいているのです。
さて、本日の清掃例会は、単なる環境美化活動ではありません。
この記念碑を中心に清掃を行うことは、私たち自身がロータリーの原点である「奉仕の心」を見つめ直す機会でもあります。
地域の方々が気持ちよくこの場所を利用できるように、そして日田ロータリーの存在が少しでも温かく感じられるように、心を込めて活動してまいりましょう。
最後に
この記念碑が、未来の会員にも「地域とつながり、奉仕を続ける」象徴となることを願っております。
どうぞ皆さん、本日も笑顔で、そして誇りをもって清掃活動にご参加ください。
ありがとうございます
会長の時間09
2025年09月17日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
会長の時間08
2025年09月10日
日田ロータリークラブ 会長 小ヶ内聡行
「1970年代ロックに学ぶ、情熱と変革の精神」
皆さま、こんにちは。会長の時間をいただきまして、今日は「1970年代ロックに学ぶ、情熱と変革の精神」というテーマで私の実体験を交えながらお話しさせていただきます。
私が初めてレコードを買ったのは、小学校5年生の時でした。お小遣いをためて、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をかいました。当時の私にとっては衝撃的な一枚で、その力強いギターリフとロバート・プラントのシャウトが、心に火をつけたのを今でもはっきり覚えています。
その後、中学生になると、当時テレビでは唯一、ロックバンドのライブをやってたNHKで放送されていた「ヤングミュージックショー」という番組が、私にとって大きな窓になりました。日本のロックバンドでジョー山中がいるフラワートラベリングバンドや有名なローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、ピンク・フロイドなど、世界のトップアーティストの姿をテレビを通じて食い入るように見ていました。ただこの番組は年3回くらいしかありませんが、当時の日本で、あれだけ生々しいロックを目にできたことは、とても貴重な体験だったと思います。
その影響もあり、同級生の「ギターを持ってる」という一言で、すぐに「バンドをやろう!」という話になりました。通っていたのはカトリック系の中高一貫校でして、幸い近くに教会がありました。その一室を練習場所として貸していただき、アンプを持ち込み、汗だくで音を鳴らしました。学園祭でも演奏する機会を得て、拍手をいただいたときの興奮は、今も心の宝物です。
それ以来、音楽は私の人生から切り離せない存在になりました。社会人になってからもバンド活動を続け、現在も2つのバンドに所属しています。練習やライブの準備は大変ですが、仲間と一緒に音を重ねる楽しさは格別です。仕事の疲れも一瞬で吹き飛びます。
私にとって音楽とは、日常を豊かにし、人と人とをつなぐ力を持つものです。もし音楽のない生活を想像すると、正直、味気なく、つまらないと感じてしまいます。ロックを通じて培った情熱や仲間との絆は、今の自分を形作る大きな要素となっています。
ロータリー活動もまた、人とのつながりを大切にし、互いに響き合う場だと思います。音楽がなければ私の人生が味気なかったように、仲間とのつながりがなければロータリーも成り立ちません。
また70年代のロックに共通していたのは、情熱と変革の精神です。
「今ある社会に疑問を持ち、自分たちの手で何かを変えたい」
そんな思いを、彼らは音に乗せて届けていました。
これは、私たちロータリアンの奉仕の原点にも通じるのではないでしょうか。
現状に満足せず、社会や地域をより良くするために行動する――
それは形こそ違えど、まさに“ロック的精神”です。
ロックのビートのように力強く、そして変革に向けてハーモニーのように調和のとれた関わりを、これからも大切にしていきたいと考えています。
以上、「1970年代ロックに学ぶ、情熱と変革の精神」というテーマでお話しいたしました。ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間07
2025年09月03日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
奉仕について
皆さま、こんにちは。
本日は「ロータリーの奉仕」について、改めて一緒に考えてみたいと思います。
ロータリーの基本理念は「超我の奉仕」、つまり「自分よりも他者を優先する精神」です。私たちは職業や立場を超えて集い、奉仕を通じて社会に貢献することを目的としています。しかし一口に「奉仕」といっても、その姿はさまざまです。海外での大規模なワクチン支援のような国際的な奉仕もあれば、地域の清掃活動や青少年育成といった、身近で小さな取り組みもあります。
ここで大切にしたいのは、奉仕に「大小はない」ということです。あるロータリアンの言葉に「小さな行為が大きな変化をもたらす」というものがあります。例えば、地域の子どもたちに本を寄贈する活動。これは一見小さな支援に思えますが、その子どもが将来、知識や希望を持って社会に貢献する人材になるかもしれません。その影響は世代を超えて広がっていきます。
また、奉仕は「する側」「される側」という一方通行ではなく、双方向のものだと私は思います。私たちは奉仕活動を通じて相手を助けるだけでなく、自分自身も学びや喜びを得ています。たとえば災害支援に参加したとき、被災地の方から「来てくれてありがとう」と言われることがあります。支援しているつもりが、実は私たちが「人のつながりの大切さ」や「生きる力」を教えていただいているのです。奉仕とは、相手と自分を同時に豊かにする行いだと言えるでしょう。
もう一つ忘れてはならないのが、ロータリーにおける奉仕は「持続性」を重視するということです。一度きりの善意も尊いですが、ロータリーの奉仕は継続してこそ価値が高まります。長年にわたるポリオ根絶活動はその象徴です。1950年代から続く努力によって、かつて数十万人を苦しめたポリオは、いまや地球上でほぼ根絶寸前にまで減少しました。これは単なる一時的な援助ではなく、ロータリーが「奉仕を継続する組織」であるからこそ実現できた成果です。
そして、私たちが活動を続ける上で大切なのは「仲間との協働」です。奉仕は一人でできるものではありません。クラブの仲間と意見を出し合い、力を合わせ、時には地域や行政、他団体とも連携して取り組むことで、大きな成果を生み出すことができます。ロータリーの奉仕は「人と人をつなげる力」を持ち、それこそがクラブ活動の魅力だと感じます。
最後に、私は「奉仕とは特別な人がする特別なことではない」と強調したいと思います。日常の中で、誰かのために席を譲ること、困っている人に声をかけることも立派な奉仕です。ロータリーに集う私たちは、それを意識的に行い、さらに組織として大きな奉仕につなげていく存在です。つまり、私たちの生き方そのものが「奉仕」になっているのです。
これからも、それぞれの立場で無理のない奉仕を続け、地域に、世界に、そして未来に良い影響を与えていければと思います。奉仕を通じて自分自身が成長し、その姿がまた次の奉仕を呼び起こす——その循環こそがロータリーの精神であると、私は信じています。
以上、本日の会長の時間とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
会長の時間06
2025年08月21日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
「経営者のための相続対策 ― 未来へつなぐために」
皆さま、こんにちは。
本日は税理士としての立場から、「経営者のための相続対策」について、お話します。
相続というと、どこか“自分にはまだ関係ない”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、特に会社や事業を持つ経営者にとって、相続は「遺された人の問題」ではなく、「今、備えるべき経営課題」なのです。
- 相続が「経営危機」になることも
私が実際に関わったケースですが、当社のお客さんではないある地元企業の社長から相続の申告をお願いされたときの話す。
会社の株式の大半を社長個人が保有していたため、相続が発生した瞬間、遺族が数千万円規模の相続税を負担することになりました。
会社自体には資産があっても、個人の手元には現金が少ない。
結果的に、会社の株式や土地を売却するしかなくなり、経営の安定性が大きく損なわれてしまったのです。
つまり、相続対策の不備が、そのまま企業の存続リスクにつながってしまったということです。
- 会社を守るための“相続準備”とは?
では、経営者ができる相続対策とは何でしょうか?ポイントは大きく3つです。
(1)自社株の評価と対策
中小企業の株式は、社長個人が保有しているケースが多くあります。
しかしその株式には「評価額」がつき、相続時には税金の対象になります。
事前に自社株評価をしておくこと、必要に応じて株式の分散・移転(贈与など)を検討することが重要です。
(2)納税資金の準備
相続税がいくらかかるかは、早めに試算しておくことで対策が立てられます。
たとえば、生命保険を活用して納税用の資金を準備しておくのも一つの方法です。
(3)事業承継計画の明文化
後継者が決まっていても、社員や家族への説明が曖昧だとトラブルの元になります。「誰に、いつ、どうやって継がせるか」という事業承継の青写真を、早めに共有しておくことが、相続と経営の混乱を防ぎます。
- 相続は「お金」ではなく「思い」をつなぐもの
相続対策というと、どうしても「税金をいかに減らすか」という話になりがちですが、本質は「思いをどうやって未来に伝えるか」だと私は思います。
たとえば、会社の理念、地域への責任、従業員への感謝。こうした“見えない資産”こそ、後継者にしっかり引き継がれるように、今のうちから備えておくことが、経営者としての役割ではないでしょうか。
- ロータリアンとしての視点
ロータリーの活動でも、「次の世代につなぐ」「地域とともに歩む」という価値観はとても大切にされています。企業経営も同じで、今だけでなく、「次の時代に責任を持つ」という発想が求められる時代です。そのための第一歩が、“自分の相続について考えること”。それは、家族への思いやりであり、社員や取引先への安心であり、地域との信頼の証でもあると感じています。
- まとめ
相続は、いつか必ずやってくる「未来の現実」です。
だからこそ、「まだ先」ではなく、「今から備えること」が、会社と家族を守る最大の防衛策になります。”争族”ではなく、“想続”へ。経営者としての責任を果たし、安心してバトンを渡せるように、皆さまにもぜひ一度、自社とご自身の相続対策を見直していただけたらと思います。本日はご清聴、ありがとうございました。
会長の時間05
2025年08月06日
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
会長卓話:「DEI(多様性・公平性・包摂)とロータリーのこれから」
皆さま、こんにちは。
本日はロータリーが掲げる重要テーマ、DEI(Diversity – 多様性、Equity – 公平性、Inclusion – 包摂)について共有し、私たちの役割を共に考えたいと思います。
まず、ロータリー国際がDEIを「世界中の人々が集まり、行動するための土台」として掲げていることをご紹介します。多様な背景・価値観を持つ人びとが、平等な機会と居場所に恵まれるよう「全ての人が歓迎され、尊重され、価値ある存在として認識される」文化を推進しています。
この背景には、31,000人からの会員アンケートがあり、多くのメンバーが「DEIの推進を望んでいる」という明確な声が集まりました。
また、DEIの取り組みには単なる精神論ではなく、リーダーシップ育成や会員拡大にも貢献することが認識されています。
DEIの3つの柱とその意味
- 多様性(Diversity)
人種・性別・宗教・年齢・障がいの有無・性的指向・職業など、あらゆる違いを歓迎し、尊重すること 。
- 公平性(Equity)
歴史的・社会的に不利な立場にある人々にも平等な機会が届くよう、必要に応じた支援の違いを設けること。
- 包摂(Inclusion)
多様な人々が実質的に参加し、意見を発信できる場にする。単なる参加ではなく、参加したくなる居場所を作ることが求められます 。
なぜ、ロータリーでDEIが重要なのか?
ロータリーの価値観である「奉仕」「友情」「高潔」「多様性」「リーダーシップ」が真に息づくには、DEIは不可欠です 。
多様なメンバーが活躍できる環境は、新しいアイデアや異なる視点をクラブにもたらし、創造力と適応力を高めます。
DEIの実践は「このクラブでは誰もが歓迎され、尊重される」というメッセージになります。それは若い世代の参加も促す大きな力となります。
私たちができること(3つの取り組み)
- 学ぶことから始める
まずはRIが提供するDEI入門講座や資料を活用し、メンバー全体で知見を深めましょう。これはマイロータリーに講座があります。
- 日常の中で意識し、実行する
これはビジネスの世界でも活用できると考えるのですが、会合の時間・場所・言葉遣い・プログラムに配慮し、誰もが参加しやすい配慮を。多様な意見を引き出す工夫も必要です。
- 対話の場を設ける
安心して意見交換できるディスカッション・ワークショップなどを定期的に開催し、「異なる声を聴く文化」を育てましょう。
これはこの前の前の例会に実施したクラブフォーラムです。私の年度中にあと1.2回くらいはクラブフォーラムを開催したいと考えます。
まとめ:DEIはロータリー活動の本質
皆さん、DEIは単なる流行のスローガンではありません。
それは、ロータリーの核心にある「奉仕」「友情」を具現化し、全ての人びとが活躍できる場をつくるための行動の指針です。
今ここに集う私たちが、DEIを実践することで、地域・世界に希望を灯すクラブへと進化できると信じています。
人を受け入れ、違いを力に変えるクラブへ――
その第一歩を、ぜひ一緒に歩んで行きましょう。
ご清聴、ありがとうございました。
会長の時間04
2025年07月30日
「好きな映画から学ぶ、希望とつながり」
日田ロータリークラブ 小ヶ内聡行会長
皆さま、こんにちは。
本日は少し肩の力を抜いたテーマで、「私の好きな映画」についてお話ししたいと思います。
私が何度も見返している映画の一つに、『ショーシャンクの空に』という作品があります。
1994年公開のアメリカ映画で、公開当時はあまり話題にならなかったのですが、今では「人生の映画ベスト10」などでは常に上位にランクインする、まさに“静かな名作”です。
物語は、無実の罪で終身刑となり、ショーシャンク刑務所に収監された男・アンディが主人公です。彼は腐敗した刑務所の中で、理不尽や暴力に耐えながらも、心の中に「希望」を持ち続け、最終的には驚きの方法で自由を手にします。
もう一人の重要な人物は、モーガン・フリーマン演じる囚人・レッド。彼はアンディと友情を育み、人生に対する考え方を変えていきます。
この映画の魅力は、なんといっても「希望とは何か?」という問いを深く掘り下げている点にあると思います。
こんなセリフがあります。
”Hope is a good thing, maybe the best of things. And no good thing ever dies」.”
「希望は良いものだ。もしかすると、最高のものかもしれない。そして良いものは、決して滅びない。」
アンディがこの言葉を発したとき、彼は誰よりも厳しい状況に置かれていました。それでも、人との信頼を築き、読書の時間を仲間に広め、刑務所に図書室を作り、静かに前を向き続けるのです。私はこの映画を見るたびに、「目の前の環境に関係なく、心のあり方次第で人生は変わるのだ」と勇気づけられます。
そしてもう一つ、ロータリー的だなと感じるのが、それは「つながり」の力です。アンディとレッドの友情、仲間への小さな親切、そして文通でつながる外の世界。決して派手ではないけれど、人と人が支え合いながら生きる姿が描かれている。これはまさに、「超我の奉仕」の精神にも通じるのではないでしょうか。
ロータリーの活動も、時に目に見える成果がすぐに出るものではありません。でも、誰かのために何かをしようとすること、その心の積み重ねが、社会の根っこを耕していく。それは、映画の中で図書室ができていく過程と、どこか似ているように感じます。
人生には、予期せぬ困難や不条理が訪れることもあります。でも、希望を手放さず、人とつながり、日々を誠実に生きる──そんな生き方を、この映画は教えてくれます。もしまだご覧になっていない方がいらっしゃれば、ぜひ一度、静かな夜にでも見ていただきたい作品です。本日は映画を通じて、少しでも皆さまの心に残るものがあれば幸いです。ご清聴ありがとうございました。
次回8月6日の会長卓話は、「DEIとの向き合い方 〜多様性を力に変えるロータリーへ」です乞うご期待ください。
会長の時間03
2025年07月16日
「祇園祭りに見る伝統と地域のつながり」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さま、こんにちは。
本日は、私の大好きな「祇園祭り」について、京都の祇園祭と、私たちにとって身近な「日田祇園祭り」を取り上げて、お話させていただきます。どうぞお付き合いください。
まず、祇園祭といえば、日本三大祭りの一つに数えられる京都の祇園祭が有名ですね。起源はなんと、平安時代の869年にさかのぼります。当時、疫病が流行した際、神仏に祈りを捧げて鎮めるために行われた「御霊会(ごりょうえ)」がその始まりです。京都祇園祭の前祭(さきまつり)山鉾巡行において、先頭を務める長刀鉾(なぎなたぼこ)には、毎年「稚児」と呼ばれる少年が乗り込み、巡行のスタート時に「注連縄切り(しめなわぎり)」という非常に重要な儀式を行います。「山鉾巡行」は圧巻で、動く美術館とも称されるその豪華な山鉾は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
さて、これに対して私たちの地元・日田祇園祭りもまた、誇るべき伝統を持っています。
その起源は江戸時代、1700年代初頭といわれており、京都の祇園祭の影響を色濃く受けています。祭神も同じく、八坂神社の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀り、疫病退散を祈願する意味合いを持っています。最大の見どころは、高さ7メートルを超える豪華な「山鉾」が、細い町筋を曳かれる姿です。その技術と迫力、地域の結束力は、まさに「小京都」と呼ばれるにふさわしいものだと感じています。
京都と日田、それぞれの祇園祭りには共通点と違いがあります。共通するのは、どちらも「厄を祓い、地域の安寧を願う」という精神に根ざしていること。そして、町民が一体となって支え、次世代に受け継がれているという点です。
一方で、規模や様式、参加の形は異なります。京都は観光都市として、全国からの注目を集める一大イベント。日田はより地域密着型で、顔の見える関係の中で、町内ごとの誇りと絆が育まれていく。
この「違いの中の共通性」にこそ、私はロータリー的な“つながり”の本質があると感じています。
祇園祭りを支えるのは、決して行政や一部の団体だけではありません。地元の人々の参加と誇りです。山鉾を飾る、綱を引く、太鼓を打つ。すべてが「私がこの地域の一員である」という意識につながり、それが“絆”を育てます。これは、ロータリーの奉仕活動とも通じる考え方ではないでしょうか。
最後になりますが、私はこの「伝統」と「地域の力」というものを、ロータリーの活動にも取り入れていきたいと思っています。
地域の文化を学び、守り、そして次世代に伝える。それは、奉仕の一形態であり、まさに「つながる」「未来を創る」ロータリーの精神そのものだと考えています。
この夏、皆さまもぜひ、祇園祭りに足を運び、町の鼓動を感じてみてください。
本日はご清聴、誠にありがとうございました。
次回の会長の時間は「好きな映画から学ぶ、希望とつながり」です。ご期待ください。
会長の時間02
2025年07月09日
「キャッシュ・フロー経営 ― 黒字倒産を防ぐ“お金の見える化”」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さま、こんにちは。昨今の経営の情勢は、COST高、人手不足、AIの普及とか経営の質が問われることが多くなったと考えます。
そこで本日は、経営に関するテーマとして「キャッシュ・フロー経営」について、私自身の経験や日頃の考えも交えながらお話ししたいと思います。
経営者であれば誰もが意識している「利益」。
しかし、実際には「利益が出ているのにお金が足りない」「黒字なのに倒産してしまった」という話を聞いたことがある方も多いと思います。
その原因こそが、「キャッシュ・フロー」、つまりお金の流れを見落としていることです。
- 利益とキャッシュは違う
例えば、ある会社が100万円の売上をあげて、30万円の利益が出たとしましょう。帳簿上は黒字です。
しかし、この売上が掛け取引、つまり「まだ回収できていない」ものであれば、実際の入金は翌月か、もっと先。一方で、仕入れや人件費、家賃、税金の支払いは待ってくれません。このギャップが続くと、会社の通帳にはお金が残らず、“黒字倒産”という現実が起こるのです。
- キャッシュ・フローを見る視点とは?
キャッシュ・フローとは、「お金の出入り」そのものです。
日々の経営では、以下の3つの視点で見ることが大切です。
- 営業キャッシュフロー:本業の商売でどれだけ現金を稼いでいるか
- 投資キャッシュフロー:設備投資など将来のために使ったお金
- 財務キャッシュフロー:借入や返済、配当などの資金の動き
つまり、「売上」や「利益」だけでなく、お金が“いつ、どこから、いくら入り”、そして“いつ、どこに、いくら出ていくのか”を可視化することが、健全な経営には欠かせません。
- キャッシュ・フロー経営がもたらす安心
私がキャッシュ・フローの重要性を痛感したのは、ある取引先のことで、もう数十年前の話なのですが、その会社には売上の4割近くを占めていた取引先があり、しかも掛け取引。常にこの取引先だけに頼っていては、いけないので、幅広い取引先と取引するようにと話をしてきたのですが、なかなかほかの優良企業を見つけることができずにいたら、その取引先が突然の回収不能で、帳簿上は黒字だったはずが、実際には数ヶ月で資金が底をつきそうになったのです。
そこから、私は「利益」ではなく、「現金残高と今後の出入り」を徹底的に管理するようにしました。すると、少々売上が下がっても、「何とかなる」と冷静に判断できるようになった。経営の“見える化”が、安心につながるという実感を持ちました。
- 中小企業にこそキャッシュ・フロー思考を
特に中小企業は、銀行の支援や資金調達の選択肢が限られがちです。
だからこそ、キャッシュの動きをリアルタイムで把握し、早めに打ち手を講じることが不可欠です。最近では、クラウド会計ソフトや資金繰り表の自動作成ツールも普及しています。紙と電卓と従来の決算書では見えなかった“未来のお金の姿”が、今は見えるようになってきています。
- まとめ:お金は血液、流れを止めてはいけない
最後に、キャッシュは会社にとっての「血液」です。
利益がいくら出ていても、血が止まれば体は動きません。
だから私は、こう考えています:
「経営とは、キャッシュを絶やさず循環させる技術である」
ロータリーの活動もまた、長く継続するためには、健全な会計と資金の流れが必要です。皆さまの事業も、そしてこのクラブの活動も、キャッシュ・フロー経営の視点で、より安定し、より強くなっていくことを願っております。
そして最後に、次回の会長の時間のお知らせです。週報を見てください。下のほうに次回の会長の時間のお知らせを載せるようにしました。
次回は「祇園祭りに見る伝統と地域のつながり」、京都の祇園と日田祇園の話をやります。乞うご期待を。本日はご清聴ありがとうございました。
会長の時間01
2025年07月02日
ロータリー会長卓話:「就任のご挨拶と自己紹介」
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
皆さま、こんにちは。
このたび日田ロータリークラブの会長を拝命いたしました、小ヶ内聡行です。どうぞよろしくお願いいたします。
まず初めに、このような歴史あるクラブの会長という大役を仰せつかり、身の引き締まる思いでおります。私自身、ロータリー歴は19年1か月となりましたが、まだまだ学ぶべきことが多くありますので、皆さまのお力をお借りしながら、精一杯努めてまいりたいと考えます。
少しだけ自己紹介をさせていただきます。
私は現在、中本町で税理士業、オガウチ濱田税理士法人を営んでおります。
今存在する、日田玖珠の税理士事務所では一番古い事務所で、私の父が、私が生まれた年に開業したので今年で66年目を迎えました。「お客様の経営の役に立つ、事務所を目指します」をモットーにお客様の会計、税務、経営を観させていただいております。中津市にパートナー事務所も持っております。また仕事柄、いろいろな企業の監査役を引き受けさせていただき、日田市の代表監査委員も昨年から3期目に入りました。また日田商工会議所や日田玖珠法人会の会員もさせていただいております。
今現在、家族は妻と娘2人で、同居している家族は妻と愛犬8匹とにぎやかに暮らしております。朝は5時くらいから、夕方、今頃は5時半くらいから、妻と手分けして犬の散歩をしております。ダイエット効果もばっちりです。
そして趣味は、結構ありまして子供のころから音楽鑑賞が大好きで、バンド活動も中一の頃からやっております。現在、膳所バンドとTKC九州会バンドというのにも入り、楽しくやっております。また大学時代には東京でプロの劇団に入り、役者として芝居活動もやっておりました。ここら辺の趣味の話は、これから1年ある会長の時間で少しずつお話をしたいと思います。また健康的趣味といえば、ジョギング、出張に行ったら必ず走ります。そして現在、ストレッチに凝っていまして、毎日小1時間くらいやっております。それから趣味といえるかはわかりませんが夕日鑑賞が好きで、地元三隈川や出張先や旅行先で鑑賞するように心掛けております。
ロータリーに入会に最初に声をかけてくださったのが、サンホテルを経営されていた故財津正彦さんでした。当時、私は日田の青年会議所の理事長をしていた時期でした。丁重にお断りをいたしましてその後、入会したのは2006年、平成18年できっかけは佐竹会友からのお声がけでした。
最初は奉仕の意味も、会の奥深さも正直よくわかっていなかったのですが、例会や奉仕活動を通じて、多くのことを学ばせていただきました。
特に1昨年、地区幹事の経験で多くの気づきを与えていただきました。多くの友も得ることができました。私のロータリー活動の支えとなっています。
この一年、私が大切にしたいテーマは「つながる」—絆を深め、未来を創る—です。運営方針の説明はこの後、会長卓話でお話しします。会員の皆さま一人ひとりが、笑顔でこのクラブに集い、学び、地域に何かを還元できる、そんな一年になればと願っております。
どうか一年間、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
会長卓話 1年を振り返って
2025年06月25日
日田ロータリークラブ会長 江藤秀平

振り返りますと、まずは理事の方々にお礼を申し上げます。つたない私についてきていただきありがとうございました。もちろん各委員長になって頂いた方々にもお礼申し上げますとともに会員の皆さん、そして事務局の春口さんにも感謝申し上げます。私のわがままでいろいろと変革の年でしたからご迷惑をおかけしたと思います。チャレンジしたことで少しは日田ロータリークラブが良いほうに変わったこともあったと思っていただければありがたいです。それから会員の皆さんにお願いですが、短い時間で構いませんので事務局にお顔出しをよろしくお願いします。事務局の春口さんともコミュニケーションが大事です。事務局にお顔を出せば美味しいコーヒーが飲めるかもしれません。よろしくお願いします。
さて上半期については12月の例会時にお話ししましたので、今年1月からの下半期からお話ししたいと思います。
1月は新年の抱負を巳年の会友に語って頂きました。皆さんの抱負には感銘を受けましたが、会友の中に9名も巳年生まれの方がいたのは驚きました。職業奉仕賞は日田保護区保護司会さんに受賞していただき良かったです。なかなか日の当たらない場所でのボランティアなので会友の皆さんに少しでも活動内容をご理解していただき、良かったと思います。あらためて保護司の方々の活動には頭が下がる思いでした。18日には梅川壱ノ介新春舞踏会に出席してきました。日田ロータリークラブ会長としての来賓招待でしたからお顔出ししてきました。日田市長をはじめ県議会議員、市議会議長、教育長など20名くらいの来賓でした。ほとんどがお年寄りの観客でしたが、2時間半楽しませてもらいました。最初に来賓紹介がありますから、欠席の場合は連絡をしておいたほうが良いと思います。お名前を呼ばれても来られていない方が2名程いました。欠席の方は欠席ですと呼ばれます。ご連絡を忘れない様にお願いします。日田市ラグビースクールさんには地区補助金を使ってテントや備品などを購入してお渡ししました。日田ラグビー協会会長の興津久豊さんと副会長の松野忠さんに来ていただき現状のお話を聴きました。地区補助金を申請した1年前では子供さんが10名程度で、その後5名まで減少して存続の危機を向かえていましたが、例会に来られた時には会員数が40名に増えていました。おかげで指導者の方が足らなくなったと話されていました。毎年保育園等で出前ラグビー教室をしていたことが実を結んだと思います。これからもラグビー人口が増えることを祈っています。それから例年にない2回目のパスト会長会議を行いました。やや難航した会長デジグネートも無事決まり良かったです。危機管理委員会を発足して膳所パストガバナーに卓話をしてもらいました。ちょうどフジテレビの中井問題やTBSの生島問題などタイムリーな事案が発生して他人事ではない問題として聴きましたが、青少年対応の危機回避行動が「飲まない」「触らない」「しゃべらない」の3つの対応が私のキャッチフレーズの「飲めない」「口説けない」「触れない」と被っていたのが嬉しかったです。私の危機管理意識は万全です。また過去例でも挙げていただきましたがハラスメントにはいつ加害者になるかわからないので細心の注意をすることが大事ですね。もちろん被害者にもならない様に考えなければなりませんが。
2月の最初の例会での国際奉仕委員会の出前セミナーでは大分出張のため小ヶ内会長エレクトにお願いしました。グローバル補助金の活用方法の考え方を指導されたと聞いております。また次年度のグローバル補助金を使って「訪問入浴車」の購入を計画していると聞いています。是非、事業が成功に終わることを期待しています。インターアクト活動報告は藤蔭高校のインターアクトクラブより顧問の梶原一成先生と部長の廣瀬心結さん、副部長の井上黎乙さん、書記の木下千尋さんにおいでいただき卓話をしてもらいました。日田ロータリークラブの活動がきっかけでミャンマーに支援物資を送る活動を行ったり、地区大会での募金活動で能登半島災害支援協力やペットボトル蓋回収でのポリオワクチン支援活動、青年会議所との献血活動、千年明かりの点火ボランティアなど多くの奉仕活動を報告していただきました。3年生が3名、1年生が4名とクラブ人数は少ないのですが、しっかりとした奉仕活動が出来ていると思います。3クラブ合同例会では楽しいひとときを過ごさせていただきました。2次会にもたくさんの方が出席していただき交流を深めていただきました。今後、3クラブ合同の事業が出来ると良いですね。23日にはフードバンクを社会福祉協議会さん、日田ライオンズさん、日田中央ロータリークラブさん、日田青年会議所さんと一緒に日田市総合福祉センターウエルピアで行いました。石松雅彰会友も商品協力していただきました。私は玄米30Kgを持参しました。米の価格高騰も問題ですがフードバンク自体の周知も含めてやり方の検討をすべきだと思います。今回の品物を持参された方は全部で10名くらいしかいなかったと思います。27日は藤蔭高校インターアクトクラブのお別れ例会に石松雅彰インターアクト委員長、宮崎隆生委員と共に出席してきました。前回例会で卓話をしてもらった3名の3年生が卒業ということで激励の言葉も添えてお話をしてきました。未来は看護師、医療事務、保育士と進む道は違いますが、これからも奉仕活動に従事される思いは変わらないと思います。インターアクトクラブでの経験を活かし頑張ってもらいたいです。最後に顧問の梶原先生から卒業する生徒さんに「長い人生、他人と比較するのではなく、過去の自分と比較しなさい」と先生自身の体験を踏まえて贈る言葉を渡していました。卒業する生徒さんからも先生や後輩に対して思いのこもった色紙を贈っていました。とても良いお別れ例会でした。
3月はリタプラスの藤川靖治社長に来ていただき卓話をお願いしました。森、太陽、土、火、川の5つのキーワードで活動している企業で会社の立ち上げから未来の構想まで話してもらいました。環境問題では筑後川流域からアマゾン川までグローバルな視点で考えられていて驚かされました。また米山奨学生のメイ・モー・サツさんが最後の例会でご挨拶をしていただきました。長いような短いような1年間でしたが、メイさんが最初にあった時より自然と笑顔が良く出るようになったと思います。クラブよりバナーと花束を用意しました。サポートをしていただいた膳所和彦米山奨学記念委員長を中心に山本友紀会友、斎藤秀晟会友には感謝申し上げます。喜寿祝も橋本信一郎会友、草野義輔会友、笹倉順会友の3名へお渡しでき良かったです。まだまだ長きに渡り一緒にロータリーの奉仕活動を頑張ってもらいたいものです。創立記念例会では平野法好会友に卓話をしてもらいました。ロータリークラブとの出会いは藤蔭高校のインターアクトクラブの指導教官を務めたことのつながりが始まりと伺いました。当時は2720地区も大分、熊本、宮崎、鹿児島の4県であり、インターアクトクラブのメンバーも30名程の会員数で、地区でも人数が多いクラブで年次大会もスクールバスや夜行列車で行っていたそうです。年末には岩田屋前や日田駅で街頭募金を2~3日行って、1日で20万円以上集まった話をお聴きすると当時の様子や時代背景がよくわかりました。また戦略計画委員会として小ヶ内委員長より3か年計画を発表してもらいました。ビジョン声明と4つの優先事項が含まれた手続き要覧に基づき計画されています。私的にはロータリーに目標数値化はあまり好まないのですが、ロータリーの方針なので頑張って数値をクリアできるように努力したいと思います。
4月は石井博基会友の「少子高齢化」の卓話で始まりました。日田市の高齢化率は36.5%で超高齢化社会になっているし、少子化も進んでいるので、未来の日田市が、いや日本が心配になってきました。ロータリーもこの問題に真剣に取り組むことも大事になってきています。さて久しぶりに屋外で花見例会を功能整形外科病院の隣にある本町第2公園で行いました。天気も良くて桜の花も満開の楽しい例会になりました。頓宮正敏親睦活動委員長が捌いていただいた鯛の刺身も素晴らしい盛り付けと味で場を盛り上げていただき、楽しい例会になりました。10日には膳所パストガバナーに国際ロータリー第3407地区嘉義玉山ロータリークラブさんに義援金を持参してもらいました。とても喜ばれたようで良かったです。20日の日曜日には例会日を変えて大分第1分区のIMを日田で行いました。例会日の移動で例会を含めてアプロディール紙音で行いました。講師に野崎恭子さんをお迎えして「ロータリーのあるある相談室」を題材に「知らないようで知ってる 知ってるようで知らないロータリーの友」の講演と鼎談を行いました。ロータリーの友のRIの地球儀マークの所を読まないと購読義務を満たしたことにならないことや日本語の文章訳もロータリーの日本語訳者の方よりもチャットGPTの方が読みやすいことなど面白い内容で時間が経つのを忘れるくらいでした。またロータリーの依頼された時の返事で「はいかイエスか喜んでの他に次いで“待ってました”」の言葉があるのをこの時に知りました。10日は膳所副ガバナー夫妻が次年度グローバル補助金の支援クラブを台北西南クラブにお願いしてきました。その時に嘉義玉山ロータリークラブに地震の義援金をお渡ししてもらいました。23日には同じく国際ロータリー第3407地区嘉義玉山ロータリークラブ創立26周年記念式典に私の代理として佐竹国際奉仕委員長に出席していただきました。盛大な歓迎をうけたそうで、来期の再調印に向けて弾みがついたのではないかと思います。また25~26日の熊本での地区大会も盛大で会員20名程の熊本りんどうロータリークラブから輩出された三村ガバナーの晴れ舞台でした。内容もよく企画されていたと思います。まさか最後の方にクラブ紹介があるとは思っていませんでしたので少し戸惑いましたが、無事に日田中央ロータリークラブ50周年記念式典のご案内や次年度の大分での地区大会のご案内もできて良かったです。29日、昭和の日の祝日に熊本で国際ロータリー第3501地区とのグローバル補助金交流会に膳所パストガバナー並びに頓宮会友夫妻と出席してきました。地区大会が終わった直後でしたから疲れていましたし、また夜の会合でしたので1泊してきました。本当にとても良い日本と台湾のロータリークラブメンバーのグローバル補助金に関する交流報告会が出来ました。来期の訪問入浴車事業もできるものと期待しています。
5月は10日に中津中央ロータリークラブ創立50周年記念式典があり、膳所パストガバナー、武内ガバナー補佐、小ヶ内会長エレクト、高嶋幹事と共に出席してきました。市内の高校生によるバンド演奏に始まり、豊後高田市の太鼓演奏などの歓待を受けて和やかに式典が終わりました。何かと今期は中津方面のクラブさんとはつながりが薄い1年でしたが次年度はもっと親密になれることを期待しています。17日には国際ソロプチミスト日田認証45周年記念講演会があり、私が日田市管工事協同組合の第51期定時総会と重なったので、中西会友と事務局の春口さんに行ってもらいました。講演内容もメンタルクリニックあいりす院長の吉田敬子先生が「子どもを理解し育ちを支える」という講演テーマで不登校や引きこもり、虐めなどの悩みを抱えて苦しんでいる子どもたちを理解し、援助するための専門的なアプローチの仕方など身近な問題について話されたそうで、とてもおもしろい話だったそうで私も聞きたかったです。それから恒例の献血例会の日程を変えて行いました。いつもは6月の日田中央ロータリークラブさんの翌日に行っていましたので、なかなか採血数が伸びずに厳しい結果でした。今回は天気が悪く雨でしたが、結果として目標90件に対して94件の採血が出来て良かったです。また来期も同じように開催できると採血数が期待できます。25日の川開き観光祭の日に日田市陸上競技場で日田ラグビースクールの大会があり、吉野青少年委員長と出席してきました。現在日田の生徒さんは30名程で中津、浮羽、別府など他地区から多くのちびっこラガーマンが来られて、試合を通じて楽しく交流をされていました。もちろん今年の1月に寄贈した備品を活用していただき、運営をされていましたことをご報告します。26日にはロータリークラブとライオンズクラブの会長・幹事交流会をしました。駅前の鳥市に10名のメンバーが集まり、懇談形式で行いました。ライオンズの杉野ガバナーとロータリー膳所ガバナー時代にお互い一緒に事業が出来ないかと言われてそのままになってきていました。私の年度ではできませんでしたが、ライオンズクラブさんもその気持ちは変わらないようで、お互いに次年度へ申し送りをしましょうということになりました。良い協同事業が計画されることを祈念します。職場例会では昭和学園高等学校さんに久しぶりにお世話になりました。会友の草野理事長に校舎の新築に至る経緯から設計コンセプトなど詳しく話していただき、最後には校舎と体育館をつなぐ渡り廊下の視察までしてもらいありがとうございました。会員には藤蔭高校の理事長の佐藤彬会友もいますので、次回はお願いしたいですね。
6月はロータリークラブとは関係ありませんが公益社団法人日田玖珠法人会の日田支部長兼会長に任命されました。一難去ってまた一難になりました。合わせて日田警察署協議会会長職にも就任しましたので益々変なことはできなくなりました。クラブ協議会では各委員長さんに報告を前期と同じく報告をしていただきました。目標となる事業をほとんどの委員会が終えられありがとうございました。本当に1年間お疲れさまでした。野球観戦例会はみずほPayPayドームで楽しいひとときを過ごしました。子供さんも参加していただき喜んだと思います。巨人対ソフトバンクの交流戦で巨人が7対3で勝ち、巨人フアンの私としては気持ちの良い試合でした。ソフトバンクファンの方には残念でしたが、勝負は時の運と言います。私たちの応援風景も大画面に映り、楽しく観戦が出来て良かったです。また先週は年度末家族親睦会で吉富今日子会友の津軽三味線の演奏や豪華景品など盛りだくさんな内容で楽しませていただきました。今月が親睦月間とはいえ最後の6月は親睦主体の事業が多くなり、普通の例会が出来ずに申し訳ありませんでした。でも私らしくて良かったと思います。実際、今年度は昨年の60周年記念や地区大会の疲れを癒す年度にしたい思いがあり、親睦活動委員長に頓宮会友を指名したのもそこに目的がありました。予算を集中して使う予定でしたが、予算組みの時点で円安もあり、なかなか思うようにできませんでしたが、頓宮委員長にいろいろと助けてもらいました。最後までお世話になりました。21日には任期最後のご奉公で斎藤秀晟会友と一緒に大分県西部保健所主催の6.26ヤング街頭キャンペーンに昭和学園高校や藤蔭高校の生徒さんを含む15団体で参加してきました。ザ・ビッグ日田店の前で1時間ほど薬物撲滅のチラシ配りをしましたが、日田市内でも若者の間で大麻などの薬物が横行している現状が多いとは思いませんでした。しっかりと薬物撲滅啓発活動を継続していかなければならないと考えます。上半期報告で言い忘れていましたが、昨年の12月に日田中央ロータリークラブさんと一緒に事務局のパソコンを新しく購入して、古いパソコンはローターアクトクラブ専用にしました。活用していただければ幸いです。それからロータリークラブはもともと仕事を通じて始まった会合なので、会員より自社の伝えたいことなど発信できる場を作ることが大事だと思います。過去にロータリーは奉仕の場なので個人や法人のアピールの場ではないと言われて、席に案内パンフや申込用紙などを置くことが出来ず口頭でのお願いになっていたと思います。SNSで出欠確認とは別に会員のアピール専門サイトを作成して、なんでも発信できるようにしたいと思います。小ヶ内年度で早速公開できるようになればと思います。
結びにこの1年間、私と共にロータリークラブ活動をしていただいた会友の皆さん全員に感謝申し上げ、日田ロータリークラブの会長職を辞したいと思います。ありがとうございました。そしていよいよ小ヶ内年度が来週から始まります。私もまだ理事の一員としてがんばりますので、またよろしくお願いします。以上、長々とお話ししましたが、私の「1年間を振り返って」の報告を終わります。高嶋幹事共々本当に1年間ありがとうございました。