会長の時間

会長の時間05

2025年08月06日

日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行

 

会長卓話:「DEI(多様性・公平性・包摂)とロータリーのこれから」

 

皆さま、こんにちは。

本日はロータリーが掲げる重要テーマ、DEI(Diversity – 多様性、Equity – 公平性、Inclusion – 包摂)について共有し、私たちの役割を共に考えたいと思います。

 

まず、ロータリー国際がDEIを「世界中の人々が集まり、行動するための土台」として掲げていることをご紹介します。多様な背景・価値観を持つ人びとが、平等な機会と居場所に恵まれるよう「全ての人が歓迎され、尊重され、価値ある存在として認識される」文化を推進しています。

 

この背景には、31,000人からの会員アンケートがあり、多くのメンバーが「DEIの推進を望んでいる」という明確な声が集まりました。

また、DEIの取り組みには単なる精神論ではなく、リーダーシップ育成や会員拡大にも貢献することが認識されています。

 

 DEIの3つの柱とその意味

  1. 多様性(Diversity)

 人種・性別・宗教・年齢・障がいの有無・性的指向・職業など、あらゆる違いを歓迎し、尊重すること 。

  1. 公平性(Equity)

 歴史的・社会的に不利な立場にある人々にも平等な機会が届くよう、必要に応じた支援の違いを設けること。

  1. 包摂(Inclusion)

 多様な人々が実質的に参加し、意見を発信できる場にする。単なる参加ではなく、参加したくなる居場所を作ることが求められます 。

 

なぜ、ロータリーでDEIが重要なのか?

  • 理念の実践

 ロータリーの価値観である「奉仕」「友情」「高潔」「多様性」「リーダーシップ」が真に息づくには、DEIは不可欠です 。

  • 組織の強化と持続可能性

 多様なメンバーが活躍できる環境は、新しいアイデアや異なる視点をクラブにもたらし、創造力と適応力を高めます。

  • メンバーにとっての安心安全

 DEIの実践は「このクラブでは誰もが歓迎され、尊重される」というメッセージになります。それは若い世代の参加も促す大きな力となります。

 

私たちができること(3つの取り組み)

  1. 学ぶことから始める

 まずはRIが提供するDEI入門講座や資料を活用し、メンバー全体で知見を深めましょう。これはマイロータリーに講座があります。

  1. 日常の中で意識し、実行する

 これはビジネスの世界でも活用できると考えるのですが、会合の時間・場所・言葉遣い・プログラムに配慮し、誰もが参加しやすい配慮を。多様な意見を引き出す工夫も必要です。

  1. 対話の場を設ける

 安心して意見交換できるディスカッション・ワークショップなどを定期的に開催し、「異なる声を聴く文化」を育てましょう。

これはこの前の前の例会に実施したクラブフォーラムです。私の年度中にあと1.2回くらいはクラブフォーラムを開催したいと考えます。

 

まとめ:DEIはロータリー活動の本質

 

皆さん、DEIは単なる流行のスローガンではありません。

それは、ロータリーの核心にある「奉仕」「友情」を具現化し、全ての人びとが活躍できる場をつくるための行動の指針です。

 

今ここに集う私たちが、DEIを実践することで、地域・世界に希望を灯すクラブへと進化できると信じています。

人を受け入れ、違いを力に変えるクラブへ――

その第一歩を、ぜひ一緒に歩んで行きましょう。

 

ご清聴、ありがとうございました。