会長の時間

2012年

会長の時間23 平成24年12月26日(水)

2012年12月26日

「今年最後の例会」2012.12.26

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今日は12月26日ですが、安倍新政権が誕生します。

新政権の金融・経済政策に期待して、日経平均は1万円を突破し、円は85円に安くなっています。来年は、この期待が本物になって、実体経済が活性化していくことを心から願います。今日は、卓話の時間に「上半期を終わって」がありますので、これくらいにしておきます。

 

会長の時間22 平成24年12月19日(水)

2012年12月19日

「赤山ガバナーエレクトの壮行会・他」2012.12.19

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

昨晩、大分のレンブラントホテルで開かれた赤山ガバナーエレクトのサンディエゴ研修会出発の壮行会に出席してきました。1月12日に出発、空手の名手であるお嬢さんが同行されるそうです。

杉谷、本田パストガバナーの時の壮行会参加者はそれぞれ3名、岡村ガバナーの時は30名だったそうですが、今回は43名の参加者でした。これも第2720地区が活性化しているあらわれだと思います。

そのこととも関連して、第2720地区の最近の活動が認められたのかもしれませんが、杉谷パストガバナーが、RI理事ノミニーに推薦されたそうです。併せて、ご報告します。

 

さて、選挙も終わり、予想以上の結果になりましたが、選挙中から株価は上がり円安も進みました。新政権は当面、経済の回復を第一に明確な政策を打ち出してくるでしょうから、来年夏にかけての景気の回復を期待したいと思います。他にも、外交・安全保障など、日本が直面する難題はいくつもありますが、しっかりと土台から立て直してもらいと考えます。

また、今回の選挙と小選挙区制度ということを考えた場合、日本人もだんだんこの制度に慣れてくるのではないかと感じました。というのは、前回の選挙のように耳触りの良い言葉に惑わされなくなったのではないかということです。ある意味、今までの選挙だったら言いにかったことを言った政党が過半数を確保しましたが、これも3年余りの経験で得た国民の貴重な財産であって欲しいと思います。

 

それにしても、小選挙区制度は政権交代が容易な制度ですから、新政権は緊張感を持って国政に当たってもらいたいと思います。

 

 

会長の時間21 平成24年12月12日(水)

2012年12月12日

「家族例会」2012.12.12

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

こんばんは。今日は年末恒例の「家族例会」です。大勢の奥様やお子さま方に参加していただき有難うございます。ロータリークラブは、家族の皆様のご支援やご協力があるからこそ可能だと思います。

来期は、日田ロータリークラブの創立50周年です。私は来期も引き続き、会長をやらせていただきますが、奥様方には色々お願いすることが多いと思います。何卒、ご協力をお願い致します。

お知らせしておきたいのは、50周年には、ミャンマーの小さな村に学校を建設する計画を進めています。今月の初めには、私と田島副会長、小田財団委員長の3名で現地を視察してまいりました。

もし、計画が実現した折には、開校式に出来るだけ多くと方と参加したいと希望します。

私の任期はまだ1年半残っていますが、先の事は余り心配せずに、皆様のご協力を得て、50周年を成功裏に終わらせたく頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

今日は親睦委員会がアトラクションなども用意していますので、どうぞ楽しい時間をお過ごし下さい。

 

会長の時間20 平成24年12月5日(水)

2012年12月05日

「ティータンゴン村視察」2012.12.6

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

日田ロータリークラブ創立50周年の記念事業の一つとして、ミャンマーに学校建設をするために、現地を視察して、今朝8時に福岡空港に戻ってきました。

ミャンマーの前首都ヤンゴンは、マニラと同程度の都市との印象ですが、市内から車で一時間も走ると竹や植物で編んだ高床式の住居が立ち並んでいます。雨季になると水に浸かるようで、電気も水道もなく、インフラ整備はとても遅れています。

ただ、人情はとても穏やかで、とげとげしいところがなく、他人に対して、とても気を使う人たちであるとの印象を受けました。

ここ一年で、ホテルの料金は2、3倍に上り、車の台数が急激に増えたようですが、車の90%以上が日本から輸入された中古車です。飛行機の乗客や市内に、白人の姿が多くみられ、西側から人物金が流れ込む前兆のようであり、これからは一年毎に発展して行くものと思われます。

 

視察には、既に現地で学校を3校建てた古庄さんという方と、一緒にボランティア活動をしているスースーさんが同行してくれ、建設済みの学校2校も視察してきました。

 

建設予定地のティータンゴン村へはバスで2時間、ボートに乗り換えて1時間半の所でしたが、村長がわざわざボートを仕立てて我々を迎えに来ました。

現地で子供たちから歓迎を受け、村長から状況を教えてもらったことは、以下の通りです。

 

ティータンゴン村

 

人口:50家族250人(子供60人:女39人、男21人)

現在ある村にある学校(塾?)は、村民がお金を出し合って運営している。

月曜から金曜日の朝10時から16時まで授業。

教科書は政府発行の物を村が購入して使用(ミャンマー語、英語、数学、農業)

狭い一部屋で、1年生から6年生をグループに分けて授業

 

先生は一人45,000チャット(4,500円)/月で、2名を雇用。

保護者から子供一人当たり1,500チャット/月を徴収。

現在、貧しいがゆえに、10名ほどの子供が学校に来ていない。

 

新校舎がたてば、政府が先生を入れてくれることを約束しているので、子供の授業料は無料になる。(但し、教科書代はかかる)

 

場所は現在位置に建設。既に政府から土地と建設許可ももらっている。

建設は、設計は技師がするが、労働力は村の人が提供する。

新校舎は40フィート(12m)*30フィート(9m)の物を予定。現在は6m*6m位のまさに茅屋。

 

今回、学校3校を視察しましたが、どこの子供たちも礼儀正しく、目が輝いており、先生に大きな声で返事をしていました。子供たちは奪い合うように、私たちの手を取り、泥道を学校に案内してくれるのですが、私たちが、ぬかるみに入らないよう、あるいは枝が顔に当たらないように、気を遣っているのが良く分かりました。

 

 

 

会長の時間19 平成24年11月28日(水)

2012年11月28日

「ミャンマーについて」 2012.11.28

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

11月30日(12月5日朝帰国)から、私と田島副会長、織田R財団委員長で、学校建設予定地の現地視察に行ってまいります。つきましては、ミャンマーについて勉強したことを少しご紹介したいと考えます。

 

ミャンマー連邦共和国

面積:日本の1.8倍

人口:6250万人(約日本の半分)

首都:ネピドー(2006年よりヤンゴンより遷都)

民族構成:ビルマ族70%、シャン族8.5%、カレン族6.2%モン族2%、インド人2%

宗教:国民の85%が仏教徒、キリスト教徒5%(主に山岳少数民族)、イスラム教徒4%

公用語:ビルマ語

気温:平均最高気温30から40°の間で、最低気温は15°を下ることはない。

降水量:5月から10月が雨季で、11月から4月は乾季

 

ミャンマーの歴史

ビルマ族の起源は、もともとチベット高原から下りてきた人たちで、1044年にビルマ族のパガン王朝を樹立しました。チベット系ですから、ビルマ語は日本語と似た語順のウラル・アルタイ語系です。

1885年にイギリスに完全に鎮圧されて、1886年(明治29年)に英領インドに併合されて、ビルマ国王夫妻はインドに流刑となりその地で死亡しました。

その後、イギリスは北部山岳少数民族をキリスト教に改宗して軍と警察を担当させ、インド人は金融、華僑は商売、ビルマ人は最下層の農奴にするという分割統治政策をとりました。

この身分関係がビルマ人の山岳民族への憎悪として残り、今の残る民族対立の原因になりました。

 

日本とミャンマーの関係

1941年の大東亜戦争開戦後、日本軍援蒋ルートの遮断などを目的としてビルマへ進攻し全土を制圧しました。この時、タイで日本軍の支援によって設立されたビルマ独立義勇軍をアウンサン(アウンサン・スーチー氏の父親)が率い、1943年にバー・モウを元首とするビルマ国が建国されました。

その後、1944年のインパール作戦の失敗など日本の敗色が濃くなると、アウンサンの指揮するビルマ国民軍は、日本軍とビルマ国政府に対してクーデターを起こしイギリス側に寝返りました。

しかし、戦後、イギリスは独立を許さず、再びイギリス領になりましたが、1948年に、やっとイギリス連邦を離脱してビルマ連邦として独立しました。

 

なお、ビルマ方面作戦に参加した303,501名の日本軍将兵のうち、6割以上にあたる185,149名が戦没し、帰還者は118,352名のみでありました。

 

ビルマ戦線については自らの従軍体験を基にした「フーコン戦記」(古山高麗雄)や、北ビルマの激戦に従軍された日田の方、元台湾人日本兵からその体験談を聞いたことがありますが、北ビルマから撤退の道は白骨街道と呼ばれるほど悲惨なものだったそうです。

 

今回の学校建設予定地の視察はもちろんのことですが、ビルマの風土や人情、日本人に対する想いなども肌で感じてきたいと考えます。帰国したら皆様に現地の実情をご報告いたします。

 

 

会長の時間18 平成24年11月21日(水)

2012年11月21日

「子供を可愛がった日本人」  2012.11.21

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

最近は、育児放棄、幼児虐待など、子供をとりまく環境には厳しいものがあります。いつからこんな殺伐とした世の中になったのでしょう。

 

「江戸の子育て」という本があります。この本を読むと、江戸時代の日本人の子育ての様子が良く分かるので一部を紹介します。当時の子供たちは信じられないほどかわいがられて育てられていました。

 

明治初期に来日した英国婦人イザベラ・バードは「私はこれほど自分の子供をかわいがる人々を見たことがない。常に子供を抱いたり背負ったりしている。子供の遊んでいる様子をじっと見守り、時に一緒に遊んでやったりもする」と書いています。

ちなみに、戦国時代に来日した宣教師も同じように、子供たちがこんなに可愛がられて、こんなに安心して遊んでいる国は見たことがないと書いています。

 

江戸時代の大人たちは、毎晩、子供のそばで、おかしくもない子供の話も面白そうな様子で聞き、親からも年相応のことを話して聞かせ、子供を中心に団欒を共に楽しんでいたようです。

 

スキンシップも現代よりはるかに豊かで、乳をくわえて寝たり、抱かれて寝たりするだけでなく、外出の帰りは、大抵、おんぶか抱っこでした。

肌と肌とを接してやると子供は良く寝るので、子供を裸にして抱いて寝、子供が乳を求めて母親のところに行けば、いつでも乳を飲んだり、舐めたりすることが出来たようです。

 

睡眠についても、現代では一人で寝させるのを自立と言っていますが、一人で寝かせた様子はありません。婆と寝て目覚めると婆の乳を舐めたり、爺と寝て昔話をしてもらったり、いつも誰かが添い寝していました。

 

ある日記には「孫を抱いて寝ると『おじいさ、百人一首を読んで』という。天智天皇の『秋の田の』と読んでやると、その通りに読む」とあります。

愛情たっぷりの中で、百人一首や、舌切り雀、花咲かせ爺、古の聖賢の話、大和の名将勇士の振舞いなど、年相応の物語を取りまぜ、寝物語に聞かせながら自然に手習いや書物に導くことが江戸の子育てであったようです。

 

文化年間、松前藩で捕虜生活を送ったロシア海軍少佐ゴローニンは「日本人は世界で最も教育の進んだ国民である。読み書きの出来ない人間や祖国の法律を知らない人間は一人もいない。一番大切なことは日本人が幼年時代から子弟に忍耐、質素、礼儀を極めてたくみに教え込むことである」と書いています。

 

今は核家族化して、爺や婆と一緒に住むことも少なくなりました。中には孫を触らせてもらえない爺や婆もいます。

もう、江戸時代に戻ることもできませんが、今の日本人の考え方を変えない限り、いくら制度をさわっても、お金を出しても、少子化も幼児の虐待も改善されることはないだろうと思います。

 

 

 

会長の時間17 平成24年11月14日(水)

2012年11月14日

「東北大震災の被災地を見て」2012.11.14

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

先月、東北大震災の被災地、石巻市と仙台市を見てきました。

石巻市では、破壊された建物はきれいに片づけられていましたが、瓦礫のほとんどは、まだ集められて積み上げている状態だそうです。市民は北九州市の名前をあげて瓦礫の受け入れを感謝していました。

 

平地になっている石巻市の港に面した市街地では、新たに住宅等を建築することは禁止されていて、将来はスポーツ公園にする計画になっているということでした。

しかし、個人の所有地を国が買い取る土地の値段は固定資産評価額で、例えば8万円ですが、高台に建設される予定の土地の値段は18万だそうです。どうして移転できますかと被災者である語り部の人が言っていました。

 

話を聞きながら、日本で、私有財産がそのような形で処分されることが可能なのだろうかと疑問に思いました。仮に、ある人が津波はもう千年は来ないと判断するから、自分の責任で家を建てると言うことを政府が拒否できるのだろかと疑問に思いました。

 

石巻の海産物の年間売上高は600億円であったそうです。昔から、海と共存共栄で栄えてきた町です。漁業が再生しないと税収もあがりません。これからも町が再生しようとすれば漁業でしょうから、津波被害を受けた昔もそうであったように、人々は自然に再び海に近づいて来るしかないだろうと推測します。

 

自然災害を完全に防ぐことはできません。しかし、被害を減らすことは可能だと思います。

今まで何回も津波警報が出されたそうです。しかし、いつも二、三十センチのものだったので、皆が警報に慣れてしまったそうです。

 

また、今回の津波で、保育園児や小学生が園や学校にいて亡くなった子供はいないそうです。それは、園や学校では、マニュアル通り避難したからです。

警報の出し方や、港周辺での避難場所の確保などで、被害はかなり減らせるのではないかと思います。

 

仙台では、津波が畑を遡上していた場所に行きましたが、方々で田んぼの塩抜きをしていましたから、もう、畑を活用する方針のようです。私は、高速道路の土盛りで津波が止まったことからも、むしろ、海岸沿いに土を盛るべきではなかろうかと考えていましたら、先日の読売新聞に13メートルの土盛りをする計画があるという記事がありました。これでも巨大津波から完全に守れるかどうかわかりませんが、少なくとも減災はできると思います。

 

日曜日の「やしきたかじんのそこまで言って委員会」で、東大地震学のゲラー教授が「地震の予知は絶対に出来ません。これが学会の大方の意見です」と言っていましたが、やはり、日本人は良くも悪くも自然と共存して行くしかないのではないかと思います。

 

会長の時間16 平成24年11月7日(水)

2012年11月07日

「日田キヤノンマテリアル株式会社さんでの職場例会」 2012.11.7

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

本日は、日田キヤノンマテリアル株式会社さんの工場見学をかねての職場例会ですが、快く受け入れて下さいましたことを深く感謝いたします。

今年の6月に行われた開所式で御手洗冨士夫キヤノン会長は、日田キヤノンマテリアルで造る部品について「キヤノンの“宝”といえる技術やノウハウがぎっしり詰まっている。こうした重要な部品の生産は海外に出すつもりはない」と力説され、キヤノンのものづくり方針として「労働集約的な組み立ては一部を海外に出すが、付加価値の高いものは日本に残し、雇用にも貢献していく」と述べられました。

このような戦略性の高い工場を日田に建設、かつ、日田市内からの大勢の若い人たちを採用して下さいましたことに日田市民として感謝するとともに、将来的な事業の拡張を大いに期待いたします。

本日は、グローバル化の中で日本の製造業が如何に対応して行くかなどのお考えも併せてお聞かせ願えれば幸いです。本日はよろしくお願いします。

 

 

会長の時間15 平成24年10月24日(水)

2012年10月24日

「チャリティーバザー」2012.10.23

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今日は恒例のチャリティバザーですが、朝早くから設営・値付けなどに来ていただき誠に有り難うございます。バザーに欠かせない奥様方のご協力にも深く感謝いたします。多くの来場者と出来るだけ多くの益金がでることを期待します。

 

さて、先般からお話ししております、創立50周年記念事業としての国際奉仕活動の件ですが、地区副幹事のご紹介でミャンマーでの小学校建設の話が来ております。

これは既に現地で小学校を3校建設した実績のある方のご紹介ですが、ヤンゴンからバスで2時間、バイクで30分のティダンゴンという村の掘っ立て小屋の寺子屋をコンクリートの学校に建替えたいというユニセフからの紹介です。写真で見ましたが、実にみすぼらしい建物ですが、壁にこれまたみすぼらしい黒板がかかっていましたので、貧しい村が独自に村の子供たちに教育しようとする姿勢に逆の意味で感心しました。

建設費用は約100万円くらいだそうです。教員の一人あたりの月給は通常3000円ということですが、この学校については、人件費は独自でやるという話もあります。

 

つきましては、事業化するためには、来年3月までに地区財団に財団補助金の申請をしなければならないので、現地調査をして、話を詰めてきたいと考えます。

 

現在、私と田島副会長と織田財団委員長の3名が、11月末から12月初めにかけて現地調査に行くようにしておりますが、他に参加希望の方がいらっしゃれば、早急にお申込み下さい。ミャンマーはビザが必要で取得に3週間かかることと、日本企業のミャンマーへの関心が高く、航空券が取りにくい状況があるためです。

 

ミャンマーは非常に親日的で国民は真面目で向学心が高いと言います。戦略的にも仲良くすべき大切な国ですので、50周年に向けて何とか良い事業にしたいと考えております。

 

会長の時間14 平成24年10月17日(水)

2012年10月17日

香港エレクトロニクスフェア視察」2012.10.17

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

香港エレクトロニクスフェアを鬼武会友の案内で見学してきましたので感想をご報告します。私が最後に香港に行ったのは香港返還前で、ビルの間を発着する啓徳空港でしたから、新しく近代的ハブ空港となった香港国際空港の偉容に驚きました。英国統治最後の事業として僅か6年で完成させていますから、未だに満足なハブ空港のない日本と比べてその戦略性と実現スピードの差に愕然とします。

香港は中国本土を後背地を持つ利点もありますが、この空港を最大限に利用して世界中かバイヤーを集め、今回の香港エレクトロニクスフェアのような展示会などを数多く開催しています。今回フェアが開催された会場は地下1階、地上5階ですが、延面積で東京ドーム10個分だと聞きました。朝の9時から夕方6時まで、歩き回っても3分の1も見ていないのではないかと思います。3千数百社のサプライヤーがそれぞれ工夫を凝らした製品を展示していましたが、ほとんどが香港と中国本土の会社でした。台湾や韓国はありましたが、日本からはサプライヤーもバイヤーも少なかったのではないかという印象です。

展示された製品は一流品とは言えないかもしれませんが、デザインもよくて値段が安く、東南アジア、中近東、中南米、アフリカなどの発展途上国では大いに売れるだろうと思いました。3Dテレビ等の出品もありました。基幹技術は日本から輸入しているのかもしれませんが立派に映るし、コスト面で日本製品は太刀打ちできないでしょう。

数千の香港サプライヤーは、多分、ビルの狭い一室で企画を練り、部品を集めて、中国本土で組み立てるという構造なのでしょうが、これだけ世界中からバイヤーが集まっている活況を見ると、今後、日本の製造業はどう対応して行くべきかと素人ながら考えさせられました。

20数年前、広州交易会を見たことがあります。錆びた製品が展示されるなど何も見るべきものがなかった当時と比較すると、会場も製品も展示方法も洗練され大変な進歩でした。今後も東アジアの製造業等の動きには目が離せないと感じた今回の香港視察でした。鬼武会友の案内に感謝します。

 

 

 

会長の時間13 平成24年10月10日(水)

2012年10月10日

「岡村ガバナー公式訪問について」 2012.10.10

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

先日の岡村ガバナー公式訪問の会長・幹事懇談会で話し合われたことなどを報告します。

まず、何か困っていることはないか聞かれましたのでと、ロータリー財団資金を活用して国際奉仕をしたいが、どうすればよいかと質問しました。赤山年度には460万円の財団資金を地区にバックする予定であるので、クラブ資金と合わせて国際奉仕に使ってほしい。10月27日にセミナーで詳しく説明するとのことですので、私と財団委員長が話を聞いて参ります。

日田クラブは約50年間、ロータリー財団に資金を拠出するだけでしたが、来年の50周年には、有効に使わせていただきたいと考えております。

 

なお、岡村ガバナーは、自分は現在、ガバナーであるから財団の資金は使わずに、個人でミャンマーに学校を建てたいと言われていました。明日、中川地区副幹事のご紹介で、既にミャンマーに学校を建てた実績のある方の話を聞く予定になっています。

 

他クラブから、CLPについても質問が出ましたが、岡村ガバナーは「あれは本来、人数の少ないクラブのためで、本来、大委員長の下に各委員長はつかない。クラブが上手くいっていることが、クラブ・リーダーシップ・プランだ」と言われていました。

 

規定審議会の話もされました。この審議会は国際ロータリーの唯一の立法機関で各地区から1名選出の532名(内、日本から34名)で構成されています。

審議会で、定款の改定で議題になった一つに、Eクラブの件を取り上げられました。

Eクラブとは、インターネットを使って例会に参加できるクラブのようですが、日本では会員が顔を合わせない例会など考えられないので日本の委員の全員が反対したそうですが、外国の圧倒的多数の委員が賛成したのだそうです。

何事についてもいえることだと思いますが、日本の国内だけ基準や価値観で物事を考えていると、世界の大きな変化に気がつきません。世界のテクノロジーの進歩等に合わせて、常に発想を新たにすることが必要だと思いました。まさに「一眼を足下に、一眼を海外に」ではないかと考えます。

 

その意味でも、岡村ガバナーは、来年のリスボン国際大会について、2720地区から今のところ100人ぐらいにはなりそうだが、多くの会員の参加してほしいということでした。

ロータリークラブの良さは世界のロータリークラブとつながっていることだと思いますので、日田クラブからも出来るだけ多くの人が参加されることを希望します。

 

 

会長の時間12 平成24年10月3日(水)

2012年10月03日

「ガバナーをお迎えして」 2012.10.3

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

岡村ガバナー、奥様、ようこそ日田にいらっしゃいました。

本日は岡村㤗岳ガバナーと三枝子夫人をお迎えして、3クラブ合同例会が開かれますこと大変嬉しく思います。3クラブを代表して歓迎のご挨拶を申し上げます。

 

先程まで、岡村ガバナーと3クラブ会長・幹事懇談会がありました。ガバナーのお人柄だと思いますが、大変にざっくばらんな会議でありながら、国際ロータリーや第2720地区の在り方について、沢山のヒントやらご教示をいただきました。

最初に、ガバナーから「何か困っていることはありませんか」というご質問をいただき、「特にありません」とお答えしましたが、会議が終わって、自分が何にも知らないのが困ったことだと反省いたしました。

 

木下、本田パストガバナーから岡村ガバナー、そして赤山ガバナーエレクトと長期戦略に基づき、確実に第2720地区が発展向上していることを実感します。私は個人的に面白くなりそうだと思いました。

このあと懇親会があります。ガバナーと、そして3クラブの会員同士が懇親を深めていただきたいと思います。簡単ですが歓迎の挨拶といたします。

 

 

会長の時間11 平成24年9月26日(水)

2012年09月26日

「時間という制約要因と捨てる技術」     2012.9.26

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

最近、私は、メガネ、本、携帯、書類、情報などを探すのに、相当な時間を無駄にしています。

 

先日、インターネットを見ていたら、私にとって、とても有用なことが書いてありましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

 

それは、「もし、あなたが毎日一時間節約したいなら、『乱雑さ』と手を切り、生活から『ごちゃごちゃ』を一掃する必要がある」ということです。

 

私の時間の無駄の原因は、まさに『乱雑さ』と『ごちゃごちゃ』のためです。

 

どうして『乱雑さ』と『ごちゃごちゃ』が生まれるかといえば、例えば、後で必要だろうと思ったものが、机の上や引き出しに溜まって、整理がつかなくなっているからです。

 

たとえ整理していたとしても、2年も3年も、あるいはそれ以上、一回も使わない情報や資料が山になっていますから、それは必要な情報とは言えません。もはやゴミの山です。

 

その上に、郵便物や定期刊行物が増えて、読まないまま積んであります。

 

更には、最近はアマゾンなどインターネットで、本が送料なしで簡単に買えるので、興味のある本、書評の良い本を、ワンクリックで次から次に買ってしまい、そのまま、積読(つんどく)になっています。

 

そして、先日、たまたま、本屋で月平均300冊から500冊読むという作家で元外務省主任分析官の佐藤勝氏が書いた、「読書の技法」という本を見つけました。

 

その中で佐藤さんは、1冊5分で読む「超速読」と30分で読む「普通の速読」を使いこなせと書いてありますが、彼の速読術とは、要は、読む必要のない本を排除するためのものだそうです。

 

佐藤さんは「正しい方法論を確立するために重要になるのは、『時間という制約要因』について、常に頭に入れておくことだ」と言っています。そして、正しい方法論には「捨てる技術」も含まれると書いてあります。

 

これから数年の間に、インターネット情報は40倍になるという説もあります。

増え続ける情報の中で、何を拾い、何を捨てるかの方法論を身に付けることにより、人生という時間的制約の中で、不要な情報や物は捨て、正しい情報を選択して、シンプルで豊かな生活を送りたいと考えています。

 

 

会長の時間10 平成24年9月19日(水)

2012年09月19日

「辛卯歳(かのとうのとし)」2012.9.19

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

先日、中津ロータリークラブを訪問したときにお会いした塩釜ロータリークラブの和田忠さんからお手紙をいただきました。

 

その時、例会場で和田さんが話された昨年の東北大震災を予言するかのような昨年正月の塩釜神社のご託宣について、もう少し詳しく教えて下さいという私のお願いに対する返事でした。

 

和田さんは帰られて、早速、塩釜神社の宮司様にお聞きしたところ、その出典は安岡正篤先生の著書「干支の活学」の中の「辛卯歳(かのとうのとし)」であったそうです。

 

そのコピーは皆様のお手元にお配りしておりますが、

「辛」(かのと)はこれまで地下深く潜在していたエネルギーが様々な矛盾・抑圧を排除して地上に発現することを意味するそうです。

 

「卯」(う)という字は、真ん中の2本の棒は、門柱を表し、両側が門扉を開いた形を表し、従来、手を付けていなかった未開発地を思い切って開発することを表現している。

 

「辛卯」(かのと・う)は断固とした強い意志で、これまでの障害を除去して、新しい分野を切り開かねばならない年ということとのことです。

 

これをご覧になった皆様の想いは様々でしょうが、私は現在の日本や世界の状況を言い当てているように思えて仕方がありません。

 

日本も戦後の矛盾が顕在化してきているし、現在反日デモで揺れている中国にしても日本以上に抱えた矛盾が噴出して来ているように思います。

そういう意味では「辛卯歳(かのとうのとし)」は去年のことでありますが、様々な矛盾・抑圧が発現した年であり、それはまだ始まったばかりだといえないでしょうか。

 

塩釜ロータリークラブの和田忠さんからは、ご丁寧で格調の高いお手紙を頂戴し、ロータリアンはかくあるべしと改めて思いました。

 

会長の時間9 平成24年9月12日(水)

2012年09月12日

「台湾訪問」2012.9.12

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

7日からある訪台団に参加して台湾に行き、李登輝閣下や前駐日代表の許世楷さんたちとお会いする機会を得ましたが、李閣下は91歳にも拘わらず大変お元気で、まだまだ頑張るとおっしゃっていました。

李閣下は福沢諭吉の「心事の棚卸」を引用されましたが、日本人は戦後の棚卸をして、今後に備えなければならないということだと思います。

また、「中国には事なかれ主義では済まない」「教育をやり直して日本精神を取り戻さなければならない」「天皇皇后両陛下には靖国神社に参拝して欲しい」とおっしゃっていました。

 

台南の烏山頭ダムの八田與一さんの記念碑にお参りしたとき、偶々、すぐ傍らに田中作次国際ロータリー会長の桜の植樹がありビックリしました。水利組合の人にロータリーの名刺を渡して日田ロータリークラブも嘉義玉山ロータリークラブを通じて植樹をすることになっているというと聞いていると言っていました。

 

元駐日代表の許世楷さんのお話では、台湾の世論調査で「世界で一番好きな国は?」の質問で、41%の人が日本を挙げているそうです。2位はアメリカと中国で、それぞれ8%だそうです。

「一番信用できる国は?」の問いでも75%の人が日本を挙げ、ダントツの1位だそうです。

 

台湾人の親日感は、台湾の外交政策に強い影響を与えているそうです。例えば、馬英九総統は、最初は知日派を名乗っていたのが、最近では「私は親日派だ」と言っているそうです。「民間の交流が対日関係を更に良くしていきます」と許さんはおっしゃっていましたが、嘉義玉山ロータリークラブとの交流も一層進めたいと考えます。

 

それから、新幹線の台北駅で米山奨学生の林静芝さんにバッタリ遭いました。お母さんが赤ちゃんを抱っこしていました。

 

会長の時間8 平成24年9月5日(水)

2012年09月05日

「侮られる日本」2012.9.5

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今年7月のロシアのメドベージェフ首相の国後島訪問に始まり、8月の李明博韓国大統領の竹島訪問、尖閣諸島への香港反日団体の不法上陸など、ここ数カ月で我が国を領土・領海を侵す行為が激しさを増しています。

鳩山元総理の、普天間の国外少なくとも県外発言、日米中正三角関係論からトラストミー発言、管政権での尖閣諸島沖の中国漁船衝突事故での船長無罪放免等々、我国安全保障の基軸である日米同盟を揺るがせ、我国外交の弱体化を目の当たりに見せて、周辺国に付け入る隙を与えてしまったことは否定できません。

 

しかし、これらの問題は、今に始まったことではなく日本の敗戦後ずっと続いているもので、それが中国の台頭などの国際情勢の変化と、民主党政権のまずい対応により表面に噴き出してきたのが昨今の現象だと思います。

 

日本は敗戦以降、自分で自国の独立を守るという強い意志を失ってしましました。日本国憲法の前文では「日本国民は、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。しかし、はたして日本周辺の諸国民は、平和を愛する諸国民でしょうか。公正と信義の諸国民でしょうか。その人たちに我々の安全と生存を委ねることができるのでしょうか。

 

同じように、戦後の歴史教育は、日本の戦前は悪、戦後は善の史観で彩られています。GHQは歴史と地理を教えないように指令を出しています。例えば、学校では戦前の世界の地図は教えられていません。若い人は仏領インドシナなどという言葉も知りません。タイを除いて世界中が西欧列強の植民地であったことは教えられてはいません。

 

そういうことで、戦後世代は幕末から敗戦まで日本人がどのような思いで必死に生きてきたかを知りません。こういう歴史観で、民族の誇りも自覚も育つはずがなく、他国から侮られるのは仕方のないことです。

 

外国からいわれのない誹謗中傷を受けたら、反論できるだけの知識と論理を若い人たちは学ばなければなりません。我が国の歴史や文化は、他国からとやかく言われるような薄っぺらなものではありません。ハンチントン博士も日本文明をシナ文明の亜流ではなく一つの独立した文明としているように、我々の先祖は縄文時代以来、時代時代で立派な文化・文明を作り上げてきました。

 

もうそろそろ、日本人が目覚めても良い頃だと思います。またそうしなければ、素晴らしい歴史と文化を持つ我が国はどんどん侵食されてしまうのではないか懸念する今日この頃です。

 

 

 

会長の時間7 平成24年8月29日(水)

2012年08月29日

「厚生労働大臣表彰を受けて献血の大切さを再認識」2012.8.29

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

8月17日に、県庁で厚生労働大臣表彰状の伝達式があり、日田ロータリークラブを代表して賞状と記念品を受領して参りました。「日田ロータリークラブ」が表彰されたのは、36年間にわたり定期的な献血を行い、400mL献血を中心に、会員数を大きく上回る献血者を確保するとともに、地域に密着した広報活動に積極的な協力をしたという理由です。

 

伝達式で県の保健衛生部長の祝辞を聞いていて、改めて献血の大切さ認識しました。これからもロータリーの社会奉仕活動の一環として献血活動を継続していく上で、その大切さを会員の共通認識としておくことも必要なことだと思いましたので少しご紹介したいと思います。

 

以下は、部長挨拶の要約です。

「輸血に必要な血液製剤は、ガン治療や救急救命など様々な医療分野で欠くことのできない貴重なものであり、多くの献血者の善意に支えられ、製造されております。

しかし、少子高齢化の急速な進展により、血液製剤を必要とする生活習慣病等の患者が増加する一方、若年層を中心に献血離れが進行しており、将来的な血液量の確保が大変危惧されています。

大分県では皆様方の格別のご理解、ご協力により、近年、献血者の減少傾向が続く中で、昨年度から5万人台に回復していますが、一方で、新しい感染症等への対策に伴い、血液製剤の安全性を向上させる観点から「問診」が強化されるなど、近年は献血者の確保が益々困難になってきております。

このような状況から、県としましては、特に若年層への献血意識の普及啓発を行うこととしており、平成22年度から新たに、高校献血の拡大推進校を指定し、若年層の献血者基盤の拡大を図っております。

献血は、患者の命を救うという意味で、人間愛と相互扶助の精神を基本理念とする極めて崇高で献身的な行為であります。 どうか、受賞者の皆様方には本日の受賞を契機に、今後とも安全な血液製剤の安定確保のため、献血の推進に一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉といたします」

以上、部長挨拶の要約をご紹介しましたが、今年度も献血活動に各位のご協力をお願いします。

 

会長の時間6 平成24年8月22日(水)

2012年08月22日

「サッポロビール日田森のビール園での納涼例会」2012.8.22

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

今日はサッポロビール日田森のビール園での納涼例会です。

7月は昭和28年以来の大水害で、日田も大きな被害を受けましたが、今日の昼間、親クラブである中津R.Cの例会に出席の途中で見た国道212号線の被害も甚大なもので、川側の車線が完全に陥没したりで、開通しているものの片側通行が数箇所ありました。日田・中津間は212号が遮断されると、他に迂回が難しいので、災害に強い高規格道路が産業・生活の動脈として必要だと改めて思いました。東九州道の建設も進んでいますので、尚更そう思います。

さて、日田では35度を超えるような猛暑が連日続いています。夏バテの疲労がたまっていると思いますので、今日は工場出来たての美味しいサッポロ生ビールと焼肉をたくさん飲んで食べて暑気払いしてください。

会長の時間6 平成24年8月8日(水)

2012年08月08日

「大和なでしこ」2012.8.8

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

「なでしこジャパン」が準決勝で強豪フランスの怒涛の攻めを凌ぎきり、2対1で決勝に進出し、再びアメリカと相見えることになりました。ワールドカップの再現を果たして、彼女らの目標である金メダルを日本に持って帰って欲しいと願います。

 

それにしても「なでしこジャパン」に限らず、「大和なでしこ」は強い。

女子バレー、女子卓球、女子柔道、女子バドミントン、女子サッカー、女子レスリング、女子重量挙げ、女子水泳などなど、大きな外国人選手に一歩も引かずに立ち向かう「大和なでしこ」の姿には感動します。そこには、勇気、ひたむきさ、フェアプレイ、敢闘精神、試合が終わった後敗者をいたわる姿など、今では日本社会が忘れかけているような日本伝統の「大和心・大和魂」があると私は思います。

 

「大和心・大和魂」といえば何か武張ったような感じがしますが、元々、この言葉を言い出したのは平安時代の紫式部や赤染衛門らの大和なでしこたちでした。

当時、男性貴族たちは漢学を学ばなければ教養人ではないという風潮でした。その中で、彼女らは日本には大和心があるではないかと言い出したのです。

 

「和魂漢才」つまり、外国から進んだものは取り入れても、それを使いこなすのは「大和心」だと言ったわけで、それは、明治維新後の「和魂洋才」という考え方にも繋がります。

それは、我々のアイデンティティではないかと思います。

 

そのような意味で、日本には男社会とは別の視点から見てくれる「大和なでしこ」の感性があり、それが日本社会を目に見えないところで支えてくれているように思います。

 

また、イザというときは、表に出てくる男勝りの勇気もあります。

ロータリーで台湾台南の鄭成功廟を訪問したとき「鄭成功の母(日本人)が満州族の兵に攻められて落城するとき、それこそお前達の捕虜にはならぬと、楼上から満洲兵の見ている前で自害し、それを見た満洲兵は驚き、日本の女は凄い、日本の女でさえこうだから、男はどんなに強いのだろう」と語り合ったと、展示に書いてありました。

 

現代でも、ソ連兵が目前に迫ってくるのを見ながら、青酸カリをのんで自決した樺太真岡の電話交換手たちや、陸前高田で避難放送を最後までして津波にのまれて殉職した女性職員など、大和なでしこのDNAは脈々と流れています。

 

ところで「なでしこジャパン」は、国際試合の直前、全員が胸の「日の丸」に手を当て気持ちを集中して「君が代」を歌います。数年前まで、男子選手たちは他国選手が国歌を歌っているときも落ち着きのない態度で、勿論「君が代」も歌いませんでした。テレビは「日の丸」が映像に写らないようにし「君が代」も意図的に聞こえなくしていました。それが今ではスタンドに日章旗が舞い、観客も起立して国歌を大きな声で歌うようになりました。

 

男だったら、人からこう言われる、ああ言われると、ごちゃごちゃ考えるところを、平気で変えられるのも女性の強さです。

 

私は、「大和心」をしっかり持った女性が日本の総理をやったら、日本のサッチャーかジャンヌダルクかになるのではないかと期待しています。

 

今期、日田クラブ始まって初の女性会員が誕生しました。日田クラブも変わっていくことを期待して今日の卓話を終わります。

 

会長の時間5 平成24年8月1日(水)

2012年08月01日

「新聞とインターネット」2012.8.1

日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎

 

最近、新聞を読まない人が増えているそうです。

特にインターネットを使う人が、新聞はネットで読めるからとペーパーの新聞は要らないと言います。

 

その新聞社の発行するインターネット上の新聞には有料と無料の2種類があります。

有料版は、普通の新聞の紙面がそのまま画面で見られます。私は、産経新聞の有料版を取っていますが、夕刊付で月額1500円です。朝刊だけで3000円のペーパーに比べて割安で、ネットに繋げば海外で見ることも出来ます。

 

ネットで新聞を読むという人は、新聞社の無料版でニュースを見ているようです。

各新聞は、良い悪いは別として、ニュースのプロが情報の重要度を評価して紙面を作っていますが、無料版では、例えば、1面トップなど、記事の軽重がわかりません。ニュースの速報性や、関連したニュースが一度に時系列で読めるなどの点は良いのですが、ただ単なるニュースの羅列になりかねません。

また、読者が興味を持ったニュースがランキングとして出ていますが、このランキングによって、読者がセンセーショナルに振り回されることもありえます。

 

よく言われることですが、下のほうの何でもないような小さな記事が、実は重要なニュースであったということがありますが、無料版では、ふと目に留まるような小さな記事はほとんどありません。読者によって取捨選択されてしまうからです。

 

もうひとつは、無料版では署名入りの解説記事などが読めませんから、ニュースの背景や歴史的な経緯など専門的な深く読み込んだ見方を知ることが出来ません。

 

今後、新聞がどのようの形になるのか分かりませんが、やはり、きちんとしたニュースの評価基準や深い分析力をもった良質な新聞がないと、世の中全体が断片的情報によってポピュリズムに流れていくのではないかと心配します。

 

一方で、インターネットには、新聞に書かれない、あるいは書けない情報も沢山書かれています。ブログ等では、その分野の一流の人が、新聞には書けないようなことも書いていますので、多種多様の情報を読めます。

その点では、新聞社の独断的な意見を押し付けられることもなくなりました。

 

しかし、各個人が論理力や分析力、価値判断の基準を磨いていかないと、場合によっては、何者かに操作されたニュースに付和雷同するような世の中になってしまうのではないかと気になります。

 

 

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