会長の時間

2021年

会長の時間22

2021年12月27日

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

12月22日  サガハイマット

 

1週間前にサガハイマットに行ってきました。新幹線の新鳥栖駅のすぐ前にあり、日田からちょうど1時間でつきました。当日は前立腺がんに対し、重粒子線治療についての説明だけでした。1ヶ月前に古賀21で受けたないろんな診察のデーターを事前にCDで送っていました。私の前立腺癌は初期の癌で低リスクです。重粒子線治療はがん病巣に集中して照射を行い、周囲の直腸や膀胱への影響が少ないようです。

 

重粒子線照射は、1日1回、周4回、合計12回、総線量は51.6グレイです。線量の単位をグレイと言うらしいです。50グレイ以上で保険の請求が出来るそうです。照射は4週間で終了する予定です。来年の2月から固定具の作成を行います。柔らかくなったプラスチックの板を身体にのせ、身体に合わせて形を作り、扇風機を使って冷やして固めるそうです。最先端の割には、原始的です。そしてMRIの検査をするそうです。4日後に、治療計画を立てるため、固定具を付けてCT撮影をします。

 

治療開始は1ヶ月以上たった、3月23日から4月13日までに12回照射を行います。重粒子線治療の治療費は保険が適用されますが、3割負担で50万円です。最初の照射の時に支払わなければなりません。重粒子線治療において一番大事なことは尿をためておくことと、直腸内に便やガスがないようにすることらしいです。照射は2~3分ですが、1時間前に行って、排尿し、コップ2杯の水を飲み、1時間後に照射です。また照射の1ヶ月前から下剤を飲まなければなりません。

 

今回の治療で一番大変なことは、治療前2週間と治療後1ヶ月は飲酒が出来ないことです。この言葉を聞いたときは、唖然とし、聞き返しました。マスクをしていても、美人と分かる女医の先生は一瞬、ニヤリとし、隠れて飲酒し、一生、袋を抱えなければならない患者さんをたくさん見てきました、と脅されました。帰りの車の中で、家内に、前立腺の全摘手術に変えようかと話しましたら、好きなようにと、つれない返事でした。痛い思いをするより、ましかと思い直し、頑張って見ることにしました。サガハイマットは1日90人の方が治療を行っており、治療時間を選べません。3月23日から1ヶ月間は例会に出られないかもしれませんので、ご了承ください。

会長の時間21

2021年12月14日

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

2月14日 週休2日制

 

今、我々建設業では、災害復旧が最盛期ですが、一番問題になっているのが週休2日制です。工事をしていくうえでいろんな制約があります。河川工事をする場合、10月末までの落ち鮎漁が終わらなければ着工できないし、年が明けて、3月中旬の鮎の放流時期までに終わらせなければなりません。

 

そういった中で、週休2日をしなさいということは、大変厳しいことです。しかし、避けては通れない道です。今の若者は、給料より、休みです。友達は休んでいるのに、なんで僕だけが働かなきゃならないか、ということで、この業界は若者がどんどん離れていきます。行政のほうも、何とかしなければいけないということで、飴を持ちだしてきました。つまり週休2日を導入したら、工事金を増やしましょうとなったのです。週休2日も二通りのパターンがあり、土曜日を交代で休む、週休2日交替制と完全に土曜日を休む、現場閉所4週8休制があります。請負金額は1億円の場合、週休2日交替制にすると、約2百3拾万円増額します。現場閉所4週8休制では、約3百3十万円増額します。土曜日を休まずに行くか、交替制にするか、完全に週休2日にするか、3通りを業者が選べます。ただし、工期は絶対に守らなければなりません。業者にとっては、大変厳しい選択をしなければなりません。

 

工期内に終わるかどうか、ひやひやしながら過ごし、2百3十万円か3百3十万円をタダでもらうか、一銭も貰わずに、ひやひやしないで行くか、悩ましいと事です。この制度は明日の12月15日から始まります。さて、どうなりますやら。

会長の時間20

2021年12月08日

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

12月8日 支援活動

 

アフガニスタンで人道支援活動を行ってきた、医師の中村哲さんが凶弾に倒れて、12月4日で2周年を迎えられ、いろんなマスコミが彼の功績を讃えています。

 

彼がNHKのドキュメンタリー番組で、診療所を100個つくるより、用水路1本つくった方が、どれだけみんなの役に立つかわからない、と言って自らシャベルカーに乗っていたことが印象的でした。

我々建設業者にとって、この言葉を、誇らしく思い、いろんな所で使わせて貰っています。中村先生の足下にも及ばないのですが、当社では、できる限り支援活動しようと思っています。母校の三芳小学校でなにか応援することは出来ないかと、校長先生と相談し、グランドと車道の境に、子供たちを守るため、フェンスを設けることにしました。

 

そうしたら、なんと教育委員会がストップをかけてきました。三芳校だけにしたら、ほかの小学校に対し、公平さに欠けるという理由です。あきれて物も言えませんでした。もう二度と学校の支援活動はしないと決めました。ある日何となくKCVを見ていたら、不登校の生徒にボランティアで勉強を教える、フリースクール朝日の石井誠吾先生の話が出てきました。これだと思い、早速、支援の申し出を行い、スクール周辺や裏山の草刈りと樹木の剪定を、年数回するようにしました。これだけでは物足りないので、追加支援の申し出を行いました。遠慮されながらも、作業台兼用の机と椅子、書架を望まれたので、早速、購入しました。これからも積極的に支援していくつもりです。公共工事で生計を立てている者にとって、社会貢献は当然だと考えています。これからも目に見える支援活動を続けていきたいと考えています。また、当社、独自の「奨学金返済支援制度」と「奨学金制度」があります。興味のある方は当社のホームページをご覧下さい。

河津建設HP

会長の時間19

2021年12月01日

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

12月1日 忘年会

 

先日、日本銀行 大分支店長と日田商工会議所、正副会頭との、意見交換会がありました。その中で経済は急激に回復していることは、間違いありません、と言われました。しかし個人消費は回復しておらず、みんな貯蓄に回っており、貯金は史上最高で20兆円あると言われました。国民一人あたり10万円ずつ配りましたが、ほとんどが貯蓄に回ったのは言うまでもありません。

 

コロナ収束後、一番行きたいところは、テーマパークじゃなくて、温泉らしいです。一番行きたい温泉地は大分で、次が群馬県、静岡県と続きます。観光動向で「大分 ホテル」がグーグルの検索で一番多かったそうです。次に人口移動ですが、転入者が多いのは大分市、豊後高田市、中津市、日出町の4つだけで、後は全て転出者が多かったそうです。その中で日田が一番、転出者が多かったようです。

 

移住者が多い多いと自慢していたのですが、それ以上に転出者が多かったのです。テレワーク実施率で、大分県は全国で2番目に低いそうです。一番低いところは島根県です。通勤時間が全国で一番低いのが影響しているかもしれません。その他、木材関係や、災害についていろいろ質問され、有意義な意見交換会でした。

 

さて話は変わりますが、ロータリーの忘年会はどうしますかと良く聞かれます。何も考えていません。新しい変異株が出てきたので、たぶん無いと思います。しかし新年会はします。商工会議所も役員だけで忘年会を行い、新年会は、例年に比べ、規模を縮小して行う予定です。私の会社も、忘年会はします。70名弱の社員がいますので、2ヶ所に分かれて、2回にわけて行い、計4回することになります。1ヶ所20名弱で密を避けて開催します。

 

場所は当社が施工した所を使います。商売をしていく上で、ギブアンドテイクは一番大事なことで、基本中の基本です。建設業協会の忘年会は役員だけで、新年会は会員企業74社で行います。もちろん当社が施工した場所を使いますが、例年、73社が私の所に酒をつぎに来るので、毎年、辟易していましたが、今年はコロナの影響で、返杯もしなくて良く、ほっとしています。このように夜の町も少しずつ元気を取り戻しつつあります。オミクロンという新しい変異株出てきましたが、まだよくわかっていません。今後、我々建設業協会も積極的の夜の町を元気づけたいと考えていますが、ロータリーの皆さん方は、どうされますか、悩ましいところです。以上会長の時間とします。

会長の時間18

2021年11月24日

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

今、国会議員の文通費が問題になっています。正式には文書通信交通滞在費といって毎月100万円が支給されるそうです。知らなかったですね??その他に議員パスというのがあり、①新幹線のグリーン車などJR全線の無料パス②JR全線無料パスと月3往復分の航空券③月4往復分の航空券の3種類あり、選挙区によって、いずれか選べるそうです。議員宿舎は3LDKで月額13万円から15万円と周辺相場の6分の1以下らしいです。

 

全議員が事務所を構える衆参両院の議員会館には、通話料は無料、光熱水費も無料、秘書の給与は3人分まで公費負担されます。国会議員には、月額129万4千円の給与と年2回の期末手当が出ますが、その他に文通費などの特権があったわけです。今回問題になったのは、在任1日で、文通費と航空券が出たことです。私もこれはあんまりだと思いました。

 

しかし文通費の見直しには、反対です。地元に秘書や事務所をそれぞれ構えて、給与だけでやっていける分けがありません。やはり特権がなければ、国会議員は誰もなり手がいなくなるのではないかと思います。高い志を持って、日本を良くしてくれるなら、今の2倍でも3倍でも払って良いと思っています。

 

こんな安い給料で国会議員になりたいという人が、いること自体信じられません。仕事をしている、していないに関わらず、頑張っている議員には尊敬の念を抱かなければならないのではないでしょうか。

 

さて話が変わりますが、私の前立腺癌です。残念ながら、骨やリンパには転移していませんでした。また、前立腺癌で亡くなった方はいませんと言われ安心しています。今後の治療には手術と放射線の2種類があるそうです。手術はロボットで前立腺を全部摘出するそうです。放射線には3種類あって内照射療法、外照射療法、重粒子線療法があるそうです。前立腺癌は今すぐどうこうする物じゃないから、1~2ヶ月かけて、この4つの治療から選んで下さい。どれも効果は一緒ですと言われました。しかし家内はどうしても指宿に行きたいらしく、陽子線療法はどうですかと、質問したら、重粒子線の方が断然、良いですと言われ、指宿行きは諦めました。そしてその場で、重粒子線でお願いしますと即決しました。古賀21から今までの検査資料などがCDで送ってきたので、早速サガハイマットに電話し、予約しました。データーは早めに送って下さいとのことで、すぐ送りました。重粒子線治療で休むことがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

会長の時間17

2021年11月17日

副会長  石松 雅彰

 

本日は会長が不在ですので、私が代理で会長の時間を担当いたします。

 

私事で恐縮ですが、9月に鼠径部ヘルニアで6日ほど入院をしました。

これまで割と健康でしたので、物心ついてから初めての入院、手術で、とても緊張しドキドキでした。

 

最初に体調に異変を感じたのは7月中旬頃で、はじめは特に痛みなどはなかったので放置していましたが、8月ごろからだんだん状態が悪くなって不安になり、例会で井上太香美会友の話を聞いて相談したところ、膳所会友の紹介により福岡の原三信病院にて手術を受け良好とのことでした。

 

早速、膳所会友の病院で診察を受け、私も同じ病院を紹介していただきました。

原三信病院は、理事長が膳所会友の九州大学医学部の後輩で、鼠径部ヘルニアの専門外来があるとのことでした。

原三信病院の沿革を調べましたら、江戸時代黒田藩 藩医原三信が起こりで代々「三信」を襲名し、明治12年十二代原三信が現在地に外科医院として開業、明治35年には十三代原三信が九州初の私立病院を設立したという歴史と伝統のある素晴らしい総合病院でした。

 

9月2日に紹介外来で受診したところ、状態はかなりひどく早急に入院手術が必要との診断を受け、6日入院8日手術となりました。

手術は腹腔鏡下ヘルニア修復術ということで、全身麻酔での手術でしたから痛みは全然感じず、手術後の経過も良好でした。

手術の翌日、病室で休んでいますと品の良い白衣のDRが部屋に来られて「理事長の平でございます。お加減はいかかですか」とおっしゃられました。

 

まさか大病院の理事長が直接ご挨拶にお見えになるなど思ってもおらず、思わずベッドに正座し、「とても良好です。ありがとうございました。」と返事しました。すると理事長先生は、「よかったですね。膳所先生にもよろしくお伝えください。」とおっしゃって退室されました。それから後は、なんとなく看護師さんたちの態度も変化があり、担当の看護師さんからは「石松さんはどんなお仕事をされているのですか」とか「どちらからいらしたんですか」などの質問を受け少し待遇が上がったような感じがしました。

 

また、看護師さんの中に昭和学園高校出身の方がおられ、草野理事長先生の話も出て、6日間がアッという間でした。

退院し、膳所先生にお話ししたところ、「平理事長は大学の後輩でロータリアンでもある」と改めてお聞きし、人のつながり、ロータリアンのありがたさを実感したところであります。

 

今後も、このつながりを大切にし、ロータリアンとして微力ながら頑張りたいと思っています。

会長の時間16

2021年11月10日

選挙

 

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

今回の選挙、本当におもしろかったです。自民党候補が野党候補にリードされ続け、最後の最後に日田の票が出て、一発逆転劇となりました。

 

会長の時間15

2021年10月27日

日本VSオーストラリア

 

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

先週、お話しした前立腺癌はありました。14ヶ所、針生検を行い、2ヶ所で見つかりました。これで指宿に行かれると思っていたら、そう簡単には行かせてくれません。癌が骨やリンパ節に転移してないか、骨シンチグラフィ、CT、MRIなどで詳しく検査していくらしいです。今から忙しくなります。

さて、23日の日本対オーストラリア戦、大変盛り上がりました。後半4点差まで縮めましたが、逆転するために、無理な戦い方をして、最終的に23対32で敗れました。写真を撮ってきたので見てください。

会長の時間14

2021年10月20日

前立線

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

実は先週の例会は、古賀21から退院して直接この会場に来ました。退院と言っても1泊しただけでした。前にも話したように、私は毎年、古賀21でペット検診を受けており、今年も異常ありませんと言われていました。

 

後日、私の携帯に古賀21から電話が掛かってきて、腫瘍マーカーPSAが毎年上がってきており、今年は4を超え、前立腺がんの疑いがあるので、泌尿器科で見て貰った方が良いと言われ、早速、行きました。前立腺に癌が発生しているか、調べるには、前立腺に直接針を刺して、細胞を採取し、顕微鏡検査をすることが、唯一の検査らしいです。

 

早速、生検をして貰うようにし、その日が先週の火曜日、9日でした。午前中、入院の手続きを終え、午後から手術です。まず、下半身に麻酔をかけるため、脊髄注射を打ちました。それから、看護師さんから、パンツを脱がされ、仰向けになり、両足を上げた状態でした。看護師さんはみんな若かったのですが、手慣れたもので、テキパキしていましたが、ちょっと恥ずかしかったです。赤ちゃんを産むときは、こんな格好かなーと想像したりしていました。肛門にエコーを差し込み、前立腺の位置を確認しながら、針を刺していきます。場所はチンチンと肛門の間で会陰と言うらしいです。14か所刺されました。刺すときパチンと音が聞こえるのですが、どういうふうになっているかわかりません。手術は30分ぐらいで終りました。翌日の朝まで、動くことは出来ないので、昼間は本を持って来たので、良かったのですが、夜は尿道の中に管を入れられており、自動でシッコが出るようになっているらしいけど、なんかチンチンを引っ張られているようで、1時間ほど、うっつら、うっつら、しては、直ぐ目が覚めると言う繰返しで、朝を迎えました。

 

いよいよ管を抜くときが来ました、痛くはなかったのですが、こんなに長いのが入っていたのには驚きました。男性は女性に比べ、尿道が長いらしいです。最後の関門がやって来ました。シッコが出なければ帰れないそうです。シッコは出たのですが、メチャクチャ痛かったです。尿の中には血も混じっています。2日ほどシッコをするたびに、痛かったですが、今は何ともありません。今回の手術で一番辛かったのは、最初のオシッコの時でした。

 

退院の時、家内が迎えに来たのですが、いろいろ調べてきたらしく、もう癌と決めつけ、前立腺癌は粒子線治療が良いらしく、九州には2ヶ所あるそうですが、温泉があって、美味しい物が食べられる、指宿の病院が良いと、もう旅行気分です。そして極めつけは、10年以上も高いお金を使って、ペット検診をしてきたので、何か無いと、割に合わないと言う始末でした。来週の月曜日に結果がわかりますが、癌でなければ何年かおきに、生検をしなければならないので、家内が言う、指宿でも良いかなと思っています。

会長の時間13

2021年10月06日

ラグビーについて

日田ロータリクラブ会長 河津龍治

 

 

ラグビーについて少し話をします。ラグビーの試合を見ると痛そうだ、危険だと思う方がほとんどだと思います。だからラグビーはそう簡単に始めようという人はいません。そこで、まず初めに「ダマシ」からはいります。タックルのないタッチフットボールなど、楽しいラグビーをします。そして、徐々に慣らしていきますと、試合に出たくなります。じゃあやってみるかと、試合に出しますと、ルールのあるけんかで、おもしろいのですが、痛い、きついということになります。

 

だから痛くないためには、ウエイトトレーニングをし、筋肉の鎧を作ることの大切さを教えます。また、きつくないためには、ひたすら走りこんで体力をつけることを教えます。私は高校3年の時と体重が変わりませんが、ウエストは当時76センチでしたが、今は88センチです。つまり胸の筋肉が腹の油となっていきました。いくら身体を鍛えても、首から上は鍛えることが出来ません。だから肩から上のタックルは厳しい反則が取られ、出場停止などになったりします。高校の時、同級生が体育の授業で、スクラムを組んでいて、首を骨折し亡くなりました。また大学の時、2年下の後輩が、脊髄損傷で、車いす生活になりました。

 

これだけ危険なスポーツに、どっぷりはまり、2人の息子には強制的にさせた、ラグビーの魅力を、何回かに分けて伝えていきたいと思います。

 

会長の時間12

2021年09月29日

日田ロータリークラブ 直前会長井上太香美

 

河津会長から「急用で例会に出られないので、会長の時間を代わりにやってくれ」と連絡がありました。なぜ私に指名があったのかわかりません。とりあえず本日は代理を務めます。

この1年コロナ禍で失われたものがたくさんありました。逆にたくさん得るものがありました。私が得たものは読書の時間です。たくさんの本を読むことができました。コロナウイルス騒動が始まったころ、感染症に関するものから始まり細菌学、ウイルスの研究者に関するものを読みました。次第に政治に関するものに移っていき、困難な時代に政治家がどう動いたか知りたくなり、城山三郎の「男子の本懐」などを読みました。国際問題に目が行き、今年出版されたオバマ元大統領の回顧録、米国が心配でトランプ前大統領の暴露本を次々に読みショックを受けました。いまはバイデン大統領やハリス副大統領の本を読んでいます。若いころに集めた文学全集もいま読み返すと当時とはまた違ったものを感じます。いわゆる文豪と呼ばれる方々の名文を読むと日本語の美しさを感じることができます。特に感銘を受けたのが、島崎藤村の「夜明け前」。日本の開国時の動乱の世を若者がいかに真剣に生き抜いていったのか、久々に鼓動の高まりを覚えました。戦時ものでは「聞けわだつみの声」死に直面したエリートの心境に胸が詰まりました。福沢諭吉の「学問のすすめ」など自分の年を忘れて楽しい時間を過ごすことができました。巣ごもりもまた楽しからずや。

会長の時間11

2021年09月15日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

業者選定

 

前も話したとおり、工事を受注するためには1級施工管理者を付けなければなりません。その技術者が、施工管理、品質管理、工程管理、安全管理、原価管理等を行います。だから良い物が出来るか、儲かるかは技術者次第です。当社では1億円以下は、技術者1~2人で、1億円以上は3人体制で工事を管理します。技術者が多いからといって、良い物が出来るわけではありません。やはり優秀な技術者と堅実な下請け業者が必要になります。

 

我々業者が工事を受注した場合、ほとんど下請けに出します。土木工事の場合はほとんど1社に出しますが。建築工事の場合は10社から20社程度になります。今では下請け業者と言わず、協力業者という言葉を使っていますが、ここでは敢えて下請けという言葉を使います。土木工事の場合は公共工事がほとんどですから、どこを選んでも良いのですが、これだけ災害が多いと、下請け業者の方が強くなり、我々としましても、何とか下請けをして貰えないでしょうかと、頭を下げ続けているのが、現状です。

 

建築工事の場合は民間工事と公共工事があります。公共工事の場合は、どこを選んでもかまいませんが、民間工事の場合はそうはいきません。発注者の意向が一番です。発注者がこの業者を使ってくれと言われれば、使わざるを得ません。

 

2番目は技術力です。いくら安いからと言って技術力がなければ、使いません。当クラブで表彰した、原田左研の原田さん、地元の建設業者では誰も使う人がいません、まず、工事費が普通の請負金の1.5倍から2倍掛かります、また工期も1.5倍から2倍掛かります。だから誰も使いたがらないわけです。しかし草野家の保存修理工事では、彼しか出来ません、6層に塗った壁を1枚1枚ずつはがし、それぞれに保存し、また1枚1枚ずつ塗っていくわけです。こんな技は原田左研にしか出来ませんし、貴重な職人です。

 

3番目は信頼関係です。正月の夜、雪がやまず、210号線を全面通行止めにするという指示が、国土交通省から出されたとき、ガードマンを20人以上すぐ配置できるかは、日頃の信頼関係にあります。無理なことをお願いできると言うことは、日頃のお付き合いが大事だと思います。昔のようの数社から見積もりを取り、一番安い所に決めるという、やり方をしていては、どこの業者も取り合ってくれません。

 

前も述べたように、今年の8月、日本製鉄がトヨタに対して値上げを発表しました。あのトヨタに対してですよ、今は売る方が強いのです。それと同じように、元請よりも下請けの方が強いのです。これだけ災害が増えたら、下請け業者を探すのは、大変なことです。今は職人が不足しており、施工業者も少なく、今一番大事なことは、下請け業者としっかり、信頼関係を築いていくことが大事なことだと思っています。

会長の時間10

2021年09月08日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

口内炎

 

私は最近まで1年以上、口内炎が次から次へ出来て、なかなか治りませんでした。歯医者さんから済生会病院を紹介して貰い、いろいろ見て貰ったのですが、なかなか治らずに、諦めていました。

 

ある会合で、済生会の林田院長に会い、その話をしたら、後日、会社に電話が掛かってきて、「君のカルテは見た、絶対直すから来るように」と連絡がありました。口腔外科には2人の先生がいるのですが、今回は意気込みが違います。いろんな薬を飲まされ、あらゆる手を尽くし、ようやくたどり着いたのが、マウスピースでした。

 

私はお酒を飲んだときは、いびきがうるさいらしく、無呼吸症状群と言うことで、家内から、脳の細胞が、だんだん死んでいくと脅され、数年前からCパップを付けて寝るようになりましたが、10分も経たないうちに、無意識で外していました。学生時代のラグビーで鼻が曲がっていましたし、副鼻腔炎もあり、鼻呼吸が出来ないので、次は思い切って、鼻の手術をすることになりました。そうしたら、朝までCパップを付けることが出来るようになりました。いびきもかかなくなり、家内も喜んでいたのですが、今度は、口内炎が出来はじめたのです。私は学生時代から40年以上、口をポカーンと開けて寝ていたわけです。今度は、口をつぶって寝ますから、歯並びが悪いので、舌と歯がこすり合って、口内炎が出来るようになった分けです。

 

一番最悪の時は2019年6月のハンブルグ国際大会の時でした。廻りには、お医者さんはたくさんいましたが、痛み止めは持っているのですが、さすがに口内炎の薬はありません。家内と二人でハンブルグの町を口内炎の薬を求め、探し回りました。結局ありませんでした。と言うより、口内炎という言葉が通じませんでした。旅行でどこに行ったか、何を食べたか、一切覚えておらず、最悪の国際大会でした。今では、いびきもかかなく、Cパップも付けなくて良いようになり、マウスピースだけを付けて寝るようになりました。この中にCパップを付けて寝ている方には、鼻の手術をおすすめします。まるで風が吹けば桶屋が儲かるような話でした。最後に職域接種、口内炎と2度も助けていただいた、林田院長には感謝しかありません。

会長の時間9

2021年09月01日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

職域接種

膳所先生から無謀と言われた職域接種が8月28日~29日に済生会病院で無事に行うことが出来ました。医師会及び済生会の皆さんには、心から感謝いたします。

 

我々は千年明かりの竹切りや道路の清掃活動などいろんなボランティア活動をやっていますが、私はいつも協会の青年部を使います。 彼らは文句ひとつ言わず、無報酬で頑張ってくれます。今回も駐車場係、会場の案内係、受付などしてもらいました。済生会は医師、看護師、事務職を含め、20~30人態勢でやっていただきました。一番大事な問診には、お医者さんが3名体制で看護師と一緒に、3か所で行いました。医師会立日田准看護学院で受付、待機、問診を行い、その後、済生会で注射、症状観察を行いました。

 

午後1時半開始予定でしたが、あまりにも多くの方が早くから来ていたので、時間を早め、12時半には開始し、16時30分には終了しました。1日目が310名、2日目が300名と大変スムーズ に接種することが出来、大成功に終わりました。済生会の皆様には改めて感謝申し上げます。

会長の時間8

2021年08月25日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

建設業界

建設業は大きく分けて土木、建築、電気、管、舗装工事に分かれています。

我々、大分県建設業協会日田支部は土木、 建築、舗装工事をする会社が入っています。

土木 A18社 B20社 C20社 D7社 

建築 A7(4)社 B5(3)社 C1社 舗装3 (1)社 計74社

土木A  年間売上 2億1千万以上  技術者5名(1級2名) 設計金額4千万以上 

土木B  年間売上7千6百万以上  技術者3名(1級1名) 設計金額2千万以上 

土木C  年間売上 2千8百万以上  技術者1名  設計金額8百万以上  

土木D  設計金額8百万未満

建築A 年間売上2億1千万以上 技術者5名(1級2名) 設計金額7千万以上 

建築B 年間売上1億円以上 技術者3名(1級1名) 設計金額3千万以上 

建築C  年間売上5千万以上 技術者1名 設計金額1千万以上

建築D 年間壳上設計金額1千万未満

舗装A  年間売上1億円以上 技術者3名(1級2名)  設計金額400万以上

舗装B  年間売上1千5百万以 上技術者2名 設計金額100万以上 

舗装C 年間売上 設計金額100万未満

我々建設業者は工事を受注するうえで、技術者が大変重要になってきます。技術者には1級と2級の技術者がおり、国家試験に通らなければなりません。土木4千万以上の工事をするには、1 級土木施工管理技士を1人常駐させなければなりません。また建築7千万以上の工事を受注するには、1級建築施工管理技士を1人常駐させなければなりません。1級施工管理技士の試験を受けるには大学の土木、建築学科を卒業して3年以上、2級施 工管理技士を受かって、3年以上たたなければ、受験資格がありません。2級を受けるには高校の土木、建築学科を卒業し、3年以上なので、順調に行って、高校を卒業し6年目に1級を受けられます。合格率は1級の1次試験で50%ぐらい、2次試験となると、30%ぐらいになります。

 

しかし近年ではあまりにも災害が多いので、技術者が不足しており、合格率が上がったと聞いています。売上を伸ばすには、施工監理技術者を何人持っているかで決まります。

しかし仕事が取れないと宝の持ち腐れになってしまいます。そこの兼ね合いが大変難しいわけです。

ではAクラスでも、これだけ違いがあるということをお知らせし、終わりたいと思います。

会長の時間7

2021年08月18日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

災害について

今年のお盆は嘗て無いほどの大雨に見舞われました。今までに経験したことがありませんでした。私もお盆に、こんなにゴルフに行かなかったのは、初めてです。

 

幸いに日田市は大きな被害がありませんでしたが、武雄市や久留米市は大変なことになりました。今回の被害は河川の決壊などではなく、内水面の被害でした。つまり貯まった雨水が排水されずに、そのまま湛水されてしまったわけです。廻りの河川の水位が高いために、排水が出来ずに起きました。

 

地方では抜本的な対策がないのが現状です。都会では地下に大きな貯水槽を造り、一時貯めます。これは莫大な費用が掛かるため、大都市でしか無理です。福岡市でも地下の喫茶店に水が流れ込み、死亡事故が起きたのでその後、地下貯水池が出来ました。日本の公共工事は死亡事故が起きれば、一気に進むのが慣例です。高速道路の片側1車線の交互通行で、死亡事故が数回起きると、直ぐ4車線化に進みます。

 

平成29年、小野の土砂災害で1人が亡くなった時は、数十億円かけて、防災工事をしています。一度、小野の現場を見てください。壮観な工事が進められています。我々業者もここまでやるか、と思っています。

 

さて、災害の対応はどのように行われているか、説明します。災害が起きた時、地元住民や通行者の連絡が一番多いようです。市役所や土木事務所に連絡が行きますが、それぞれ管轄があります。国道210号線は国の管轄で、それ以外の大きな幹線道路は県、市内の道路や枝線は市、と言う具合に分かれています。河川も筑後川と花月川は国、それ以外は県、その河川の支流は市、と言う具合に分かれており、お互いに一切干渉はしません。

 

市役所に災害の連絡が来た場合、管轄外で県の場合は県へ、国の場合は国へそれぞれ連絡し、県や国はそれぞれ道路の維持管理業者へ連絡し、応急措置を行って貰います。大きな災害が発生した場合、災害協定を結んでいる建設業協会へ、県や市から連絡が入ります。どこの業者にさせるかは、私が決めます。地域性などを考慮し選定していきます。復旧費用が1億近くまで掛かることがあります。

 

去年の7月豪雨では、500万円以上の災害だけで30ヶ所以上ありましたが、業者は全て私が決めました。会員企業が74社ありますが、不平不満を言う業者は1社もありません。当社の役員が、災害が起きた日から協会に詰め、土木事務所で深夜まで打合せを行い、翌日の朝は、各復旧現場へ指示を出しているのを、会員がみんな知っているからです。もちろん無給のボランティアです。そして当社だけが災害復旧工事に手を出しません。美味しい仕事だけを自分でしていたら、誰も付いてきません。これは先代からの教えで、行司は相撲を取るなが、河津家の家訓です。我田引水や私利私欲に走ってはならないことが、建設業界のトップとしての心得であると考えております。

会長の時間6

2021年08月11日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

職域接種

我々建設業界は平成29年の災害復旧が終わらないうちに、令和2年の7月に集中豪雨に見舞われ、通常の2倍から3倍の工事量を抱えています。そういった中で、一人でもコロナの感染者が出れば、現場はもちろん、会社全体が2週間休まなければなりません。度重なる災害で、工事は遅れている中で、1日でも休むわけにはいきません。そこで私は職域接種を申し込むことにしました。まず千人集まるかが問題だったので、接種希望者の集計を取るのに、3日かかってしまい、大分県で21番目になってしまいました。大手企業は早くから情報を得ており、準備も整っており、素早い申し込みが出来たのだと思います。

 

次は接種会場です。駐車場も広いので建設会館で行うようにしました。まず、アオーゼに行ってどういった流れで、ワクチンを接種しているか調査させ、同じようにするようにしました。看護師については、建設業に従事している社員の奥さんが、看護師をしている方はたくさんいると思っているので、1日3万円で来てもらうようにしました。問題はお医者さんです。私が知っている限りのお医者さんにお願いしたら、皆さん快く引き受けてもらいました。

 

ワクチンを保管するフリーザーの管理など、まだまだいろんな問題があり、不安でいっぱいでした。そういった中で、医師会の理事会で、膳所先生の口添えもあって、済生会病院でワクチン接種をやっても良いということになりました。我々としては、ほっとしているところです。そして皆さんもご存じの通り、6月22日に記者会見を開くことになりました。当時は予想もしていなかったのですが、今年の5月23日にエアコン付きの発熱外来棟を寄贈したことが、今回の結果につながったのではないかと思います。我々が申請した2日後に職域接種が停止になり、どうなるかと思いましたが、来週ワクチンが届きそうなので、しっかり準備をして、職域接種を完了したいと思います。

 

会長の時間5

2021年08月04日

日田ロータリークラブ会長 河津龍治

 

五輪開催の報道

 

私は毎日5時に起きて、6紙の新聞を会社で 2時間かけて、読んでいます。

 

今日は、東京五輪について各社の社説を読み比べてみました。

 

7月23日(金)開会式の日、読売新聞は、新型コロナウイルスの流行に伴う、緊急事態宣言が発令される中で、約半世紀ぶりの東京五輪が開幕する。困難に立ち向かう努力の大切さや尊さを世界に伝えたい。スポーツには人の心を動かす「力」がある。コロナ禍に苦しむ世界の人々に希望が届くといい。

 

朝日新聞は、本来ならば期待に胸躍る時だが、コロナ禍に加え、直前になって式典担当者の辞任や解任が伝えられ、まちには高揚感や祝祭気分もない。分断と不信のなかで幕を開ける、異例で異様な五輪である。主催者側が具体性をもって示すことのできなかった大会の意義を、私たち一人ひとりが独自の視点で見出すようにしたい。

 

日経新聞は、コロナ禍で、様々なものがそぎ落とされてしまった開催となるが、その分、私たちは選手らの熱い思いをより身近に、そして切実に感じられるはずだ。東京の聖火が消える8月8日夜、多くの人が「開催してよかった」と振り返られるよう、アスリートらの奮闘を望むとともに、組織委や国、東京都には、これまでの反省を踏まえた適切な大会運営を切に求めたい。

 

7月24日(土)開会式の翌日、読売新聞は日本はオリンピック委員会は金メダルの獲得数は重視しない考えを示している。選手たちには、重ねてきた努力の成果を存分に発揮してほしい。その姿に、テレビ画面などを通じて大きな声援を送りたい。

朝日新聞は、日銀と気候、云々、日経新聞は取締役会、云々でどちらも五輪には触れていませんでした。

 

7月25日回競技が始まって、最初の朝刊、読売新聞は1面に高藤の「金」。朝日新聞は1面に王者内村、失望と笑み。「読売新聞827万部、朝日新聞565万部、毎日新聞 250万部日経新聞234万部。同じ新間なのにこうも違うものなのだと、改めて認識させられました。

 

 

ウナギの話をします。ウナギといえば戸山です。なぜ戸山のウナギがおいしいかといいます。買ってきたウナギは1週間ほど水にさらします、そして泥を吐かせてさばくのですが、さばいた後に竹のヘラで内臓をごしごし落とします。これをすることによって臭みがなくなります。それだけ丁寧な仕事をして秘伝のタレで焼き上げます。よいウナギが入らないときは店を閉めます。連休時はお客が道にあふれてます。11時開店で12時半ごろには終わりです。並んでも食べられない方が沢山います。それだけ品物に対してプライドがあると思います。

 

私の遠い遠い親戚なんですが、予約はしてくれません。行ったもん順です。夏休み中はいっぱいです。炎天下に30分以上待たなければなりません。その覚悟があれば是非行ってください。ウナギはやはり戸山だという事をお伝えします。

会長の時間4

2021年07月28日

日田ロータリークラブ  石松雅彰副会長

 

本日は、会長がご親族のご不幸により 欠席いたしておりますので、副会長であります私が代理で、「会長の時間」を担当 させていただきます。

第32回夏季オリンピック東京大会の開会式が、7月23日、国立競技場で開催されました。新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年間の開催延期となり、さらには国内のみならず世界的にも感染拡大の不安が募る中での祭典となりました。NHK総合テレビで開会式が放映され、私も自宅で視聴しました。

 

この式典の平均世帯視聴率は56.4%だったそうで、前回1964年東京五輪の視聴率61.2%には及ばなかったものの驚異的数字と26日に報道されました。開会式は大会関係者を1000人程度に抑え、無観客での祭典となり、祝祭ムード抑制の中ではありましたが、選手団は一応に明るい笑顔での入場行進でした。

 

しかしながら、何を表現しているかわかりにくいアトラクションパフォーマンス、長々と続くバッハIOC会長の挨拶、天皇陛下の開会宣言が始まった途中で促されたように慌てて起立した菅総理など個人的感覚としては不満の残る開会式でありました。

競技種目での日本選手は、メダルが期待された体操の内村航平、水泳の瀬戸大也、卓球の張本智和、テニスの大坂なおみなど予想外の敗退があったものの、柔道、スケボー、ソフトボールなど数多くの種目で大活躍を続けており、27日現在、金10個、銀3個、銅5個、計18個のメダルを獲得しています。

 

今後、さらに多くのメダル獲得に向け、選手の皆さんの大活躍を大いに期待しているものです。
一方で、日本のコロナ感染の波は再び増加傾向にあり、27日には東京都で過去最多となる2,848人の感染者が確認され、このうち感染力の強いインド由来変異株が半数を上回るなど、歯止めがかからない状況となっています。日田でも昨日、新たに1名の感染者が確認されています。オリンピックと直接的な関係は薄いと思われますが、長引く自粛の中で、我々国民の気のゆるみもあるのかもしれません。

 

ロータリー活動にも影響が出ますので、引き続き三密に注意し、オリンピックは自宅で声援し、更なる感染者が出ないよう感染防止に努めましょう。

会長の時間3

2021年07月21日

日田ロータリークラブ会長  河津 龍治

 

私は学校を卒業し、最初の現場が人吉ループ橋でした。私の社会人の原点でもありますので、週報にも使わせて頂きました。最初の3ヶ月は、測量だけで、毎日毎日、重たい測量器械を担ぎ、リュックの中は機械式計算機、三角関数表、図面と野帳が入っていました。その後、関数計算ができる電卓、カシオFX10が出たときは感無量でした。

橋脚の下は深層工法という現場打ちのコンクリート杭が」入っています。朝一番、前日打ったコンクリートの型枠を外し、写真を撮り、次はダイナマイトを詰める 削孔を始めます、削孔が終ると、作業員は昼食に入ります。我々技術者は昼食の間にダイナマイトを装填し、爆発させます。爆発させた土砂はクラムシェルという機械で搬出し、最後は人力で土砂を撤去します。それから側面の型枠を組み、組み終わる頃には生コン車がカランコロンと音を立て、待っています。いつも生コンを打ち終わるのは7時か8時頃で、それから現場事務所に戻り、書類を整理し下宿に帰り着くのは、いつも10時過ぎです。

 

下宿には風呂もシャワーもありませんので、日曜日、温泉に行くのが唯一の楽しみでした。また日曜日に洗濯を忘れると、次の週は、一度履いたパンツを裏返しにして履かなければなりませんでした。毎日毎日インスタントラーメンばかりで、所長に残業は苦になりませんが、毎日ラーメンだけは、と訴えました。すると焼肉をしてくれるのですが、すぐラーメンに戻ります。当時はコンビニもない時代でしたかから仕方がありません、そうこうしているうちに、何も食べず、帰ってから人吉の町を徘徊するようになりました。 寿司や焼肉や、炉端焼きなどいろいろ開拓していきました。貰った給料は全て飲み食いに使っていました。 もちろん貯金は0です。寿司屋の親父は今でも付き合っています。

 

 

さて、現場打ちコンクリート杭が終ると、次は上へ上へと上がっていきます。鉄筋、型枠、コンクリートの繰返しです。高いところでは30m近くになりますので、強風の時は大変です。

 

 

橋脚が完成する頃、上部工やさんが来て測量を始めます。橋脚と橋脚の距離は、3センチの許容範囲内に入っています、と言う報告を受けたときは、感無量でした。もちろん報告を受けるまではドキドキ、ハラハラは言うまでもありません。

 

私の妹が鹿児島におり、たまに行きます。行く時、高速を人吉で降りて、このループ橋を眺めていると、寝ていた家内や、子供たちが起きて来て、父ちゃん、また~と言うわけです。帰りもえびねで降りてこのループ橋を通り、人吉から高速に乗るわけです。自分の作った道を通りたいと思うのは当然で、我々は地図に残る仕事をしていますし、これからもしていくつもりです。

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