会長卓話『上半期を終えて』 石松雅彰会長
2022年12月28日
会長卓話『上半期を終えて』
上半期は、ドタバタした慌ただしい幕開けとなりました。
前年度末で、北川良親会友、中野隆之会友、鬼武公洋会友、澤熊正明会友そしてメンバーの入れ替わりを希望された佐藤英治会友が退会され、会員数は53名となりました。7月に入って、佐藤英治前会友と入れ替わり佐藤賢吾会友が加入され、吉冨今日子会友にも再加入いただきました。また、事業所の人事異動により、大分銀行豆田支店の中野哲朗会友が佐藤隆光会友に、九州ネクスト(株)日田営業所の門松孝治会友が迫靖豪会友へと替わられました。
これらの手続きが、私ども役員の不手際により、「クラブ現況報告及活動計画書」への整理に行き届かず、関係者の皆さんに大変ご不快な思いをおかけいたしました。改めて、お詫びを申し上げます。
このような中ではありましたが、理事会メンバーや会友の皆さんに支えられて、何とか年間行事や例会が始まりました。
まず、例会についてです。一ノ宮プログラム委員長の企画で理想的な例会スケジュールを組むことができましたが、コロナ感染拡大が続く中、8月に夜間納涼例会と2度の通常例会、そして12月の年末夜間例会を中止せざるを得なくなり、また年内最終例会も緊急的に中止することになりました。夜間例会を楽しみにされていた皆さんや、企画を練ってくださった親睦活動委員会の皆さんには、大変申し訳なく思っています。
しかしながら、開催できた例会では出前セミナーを2回、職場例会を1回、会員の近況や体験談、職業上の情報提供などのお話をいただく「会員の時間」もほぼ予定通り行うことができました。また、10月12日には上半期ただ1度とはなりましたが、観月夜間例会を行うことができました。
さらに、11月30日に開催いたしました年次総会では、前年度の決算報告、当該年度の収支の中間報告と合わせ、会長ノミニ―選挙が行われ江藤秀平会友が会長ノミニ―に選出、北郷会長エレクトからは次年度理事候補者の指名発表も行われ、次年度に向けた体制が固まってまいりました。
次に、地区補助金を活用した社会奉仕事業「こども食堂ハッピータイム支援事業」についてであります。
この事業は、前年度社会奉仕委員長でありました江藤秀平会友が繋いでくれた取り組みで、日田市で唯一のこども食堂「ハッピータイム」さんが、食事会場に空調機がなく夏場の開催に苦慮しているとの情報でありました。
早速、江藤社会奉仕委員長と現地で、開設者の日野良弘、真由子さんご夫妻と面談し、日田ロータリークラブとして支援協力できるものはないか協議した結果、空調機の設置、表示看板の設置、横断幕作成等について支援を受けたい旨の要望を受けました。このため、3月に開催した第1回次年度理事会において地区補助金受給計画申請の了承を得て、直ちに計画書を提出。5月8日に開催した第2回次年度理事会にて、「ロータリー財団地区補助金申請書」提出の理事会決定を受け、本申請書の提出を行いました。
例年ですと、7月中には承認連絡書が交付されるところでしたが、本年度は地区内の受給計画書申請件数が多く申請額の減額調整があり、本申請の差し替えなどの作業もあって、なかなか承認連絡が届かない状態となりました。我々の計画は夏場の暑さ対策がメインの事業であり、事業に早期着手する必要があり、工事は見切り発車で行われることとなりました。
8月末になってやっと承認連絡書が届き、ホッと胸を撫で下ろすことができました。
しかしながら、空調機などの設置工事は何とか終わりましたが、支援事業の一つであるイベント協賛事業の調整が、コロナ感染拡大などによりスムーズにいかず、12月のクリスマス会協賛でやっと完了することができました。
地区補助金を活用する事業は、例年2月の補助金管理セミナーから始まりますので、実施予定があれば早めに対応を検討しておくことが必要だと思います。
三つめは、公共イメージ委員会による情報発信強化事業です。
永田耕一委員長の発案・企画により、ロータリーに関する各種の情報発信を強化することによりロータリークラブのイメージアップを図り、会員増強にも繋げたいとの思いから、今年度、初めて「地元新聞」に「なぜ!なに?ロータリー もっと知りたい!ロータリークラブ」のコーナーを開設いたしました。月1回の掲載で年間12回を計画しています。
取りあげるテーマや、文章、写真、構成は永田委員長がすべて担当しており、中西会友の助言も受けながら、【堅苦しくなく、分かりやすいコーナーづくり】に努めています。見たよと言ってくれる方々も多く、ロータリーのことを知ってもらい、興味を待ってくださる方が少しでも増えればと期待しています。
四つ目は、ポリオ根絶街頭募金活動です。
2720地区では、熊本市において熊本マチナカ音楽会と連携を取って、10月23日(日)にサクラマチプロムナードを中心とした市街地での「世界ポリオデー募金活動」を企画し、地区内の各クラブに参加を要請しました。そして、この事業に参加できないクラブは、これに合わせ各クラブやグループでポリオ根絶のための活動を行うよう合わせて要請されました。
当クラブでは、この取組みについて9月の理事会において協議いたしました。今回は参加を見送り、膳所ガバナー年度に企画してはどうかとの考えもありましたが、「次年度に膳所ガバナー年度を迎える今年度にこそ、日田市での取り組みを行うべきではないか」との声もあり、急遽、日田市での独自での取組を行うこととなりました。その後、大分市での街頭募金活動なども計画に上がったようですが、実現には至りませんでした。
準備期間が短く十分な対応はとれませんでしたが、日田中央RCや日田中央RACとの共催の形をとることができ、日田市やKCVコミュニケーションズ、地元新聞社の後援を受け、何とか実施することができました。 特に今回は、少人数ではありましたが日田中央RCなどと共同で活動できたことが大きな収穫ではなかったかと思っています。
募金活動の詳細については、すでに報告済みですので割愛いたします。
五つ目は、定款・細則の見直しについてであります。
9月28日の例会に出前セミナーとして、地区管理運営部門長 本庄伸子氏にお越しいただき、規定審議会と定款・細則について卓話を頂きました。玉名RCの大石勉副部門長もオンラインでご参加を頂きました。当クラブの定款・細則は2015年に全面的に見直し、改定されました。しかしながら、2016年、2019年および2022年の規定審議会により、定款の改正が行われ、これに伴い細則の整理が必要となっていましたが、全段階で未整理のままとなっています。このため、本年度中に、定款・細則を手続要覧に則って整理したいと考えています。定款につきましては、標準定款によることとなっていますので、問題はありませんが、細則については多少手を加えることが必要です。現在、改正のための準備を進めていますので、近いうちに、定款細則委員会を設置して、協議してまいりたいと考えています。その節には、また数名の会友の皆さんに委員としてご協力をお願いいたすこととなりますので、よろしくお願いいたします。
今年度のクラブ運営方針に掲げた会長方針は『ロータリーの輪を深めよう』です。
そのための具体的な取り組みとして7つの項目を掲げましたが、多少なりとも全て動き出すことができました。本当に、ありがとうございました。
年を越しますと、次年度に関わる行事が次々に開催されてきます。
両年度にかかる行事が、スムーズにそして効果的に行われますよう、残り半期も頑張っていきたいと思っています。
理事会メンバーの皆さんをはじめ、会友すべての皆さんのご指導、ご協力をお願いし、「上半期を終えて」の卓話を終わります。
ありがとうございました。
石松会長 新年度運営方針
2022年07月06日
卓話原稿(令和4年7月6日)
本日の卓話は、会長の新年度運営方針となっています。
お手元に、私の今年度の運営方針並びに活動計画をまとめたものを配布いたしていますので、ご参照いただきながら、説明をさせていただきます。
まずは、ジェニファーE・ジョーンズRI会長の2022~2023年度のテーマについてです。
皆さんすでにご案内のことと思いますが、 ジェニファーE・ジョーンズ会長はRIで初めての女性会長です。ジョーンズ氏は、1997年にロータリーに入会し、RI副会長、理事、研修リーダー、地区ガバナー等を歴任され、ロータリー強化顧問グループ委員長も務められロータリーのブランド活性化の取組でリーダー的役割を担ったとのことです。
そして、超我の奉仕賞、ロータリー財団功労表彰状を受賞しているほか、夫のニック・クラヤシッチさんと共に、アーチ・クランフ・ソサエティ(財団へ累計25万ドル以上の寄付者)、ポール・ハリス・ソサエティ、ロータリー財団遺贈友の会の会員だそうです。
その会長テーマは、「IMAGINE ROTRY」とされました。そして、テーマ講演会で、「想像してください、私たちがベストを尽くせる世界を。私たちは毎朝目覚めるとき、その世界に変化をもたらせると知っています。昨日のことをイマジン(想像)する人はいません。それは未来を描くことです。」と説明され、さらに「ポリオのない世界を想像してください。みんなが安全な水を使える世界を想像してください。疫病のない世界、すべての子どもが読むことのできる世界を想像してください。やさしさ、希望、愛、平和を想像してください。だからこそ、『イマジンロータリー』がテーマとなります。」と結んでいます。
また、堀川貴史ガバナーは、地区スローガンを
「ロータリーはつながりであふれている」~友情いっぱいの仲間となにかよいことをしましょう~とされました。そして、「例会に集い、例会の場で、職業上の発想の交換を通じて、分かち合いの精神による事業の永続性を学び、友情を深め、自己改善を図り、その結果として奉仕の心が育まれてきます。」としています。
そして、地区方針を 【地区戦略計画(2021年7月~2024年6月)の継続と具現化】とし、その他の重点項目として、
- ・2720地区のやる気スイッチON(クラブ活性化ワークショップ開催)
- ・新入会員の退会防止(ロータリーを学ぶオリエンテーションの開催)
- ・各クラブの例会サポート(出前セミナーの推進・公式訪問12か月で)
- ・メディア対応のワンストップ化(奉仕活動の取材依頼を公共イメージ部門で)
- ・Zoomミーティング窓口の開設(研修委員会でホスト役を行う)
- ・休日は家庭生活に奉仕の理想を最大限適用(休日は家族と一緒に過ごしましょう)
を掲げています。
私が、特に面白いと感じたのは、⑥の「休日は家族と一緒に過ごしましょう」の項目です。
これまで、日曜日を中心に開催されることが多かった部門別セミナーは今年度休止となり、どうしても日曜日でないとできない行事を除いて、基本的には休日の行事は行わないとしています。
私の勝手な思い込みですが、ロータリーは、職業奉仕が金看板で、それぞれの会員の皆さんが自らのお仕事に倫理観を高め、職業人として社会の役に立つことが求められていると思っています。そのためには、皆さんのお仕事がまずは優先されることだと思います。そして、その仕事を成し遂げるためには、家庭が重要です。本来の仕事や家庭を犠牲にしたロータリー活動は難しいのではないか、バランスの取れた活動が必要ではないかと思っています。そんな私の思いに、この項目はピシャリとはまりました。ガバナーの優しいお気持ちも大変ありがたく思います。
このような、RIテーマや地区スローガンを踏まえ、私の今年度の活動方針を
「ロータリーの輪を深めよう」
としました。
これまでよくロータリーの輪を広めようとは言われてきましたが、私は、今年度は広げると言うより、敢えて深めるとしました。
それぞれの会友が、例会を通じて、多様な情報の受発信と相互の親睦・友情を深め、「日田ロータリークラブ会友」として輪(つながり)をさらに強固なものにしたいと考えています。そのために、知っているようで知らないことも多い会友たちの話をたくさん聞き、そして話す機会を「会員の時間」として設けたいと思っています。
また、膳所ガバナー年度の前年度として、各種の協議会・研修会が当地域で開催されることから、協力体制を強化し、それらの研修機会等を活用した2720地区内の他クラブのロータリアンとの輪・和も深めたいと考えています。
さらに、せっかくロータリークラブに入会したのだから、ロータリーに関する情報、活動状況などを学ぶ機会を増やし、ロータリアンとして意識を高め、つながりを深めたいと思っています。
<そのための具体的な取り組み>として、
・会員が、年に一度は自分の職業上の情報や体験談、近況などを発言する機会として、例会に「会員の時間」を設けたい。会員の時間は、1回につき3名程度の会友から発表をお願いしたいと考えています。
・会員満足度アンケートなどのツールを活用し、クラブ評価を行いたい。
私がクラブに入会してからこれまで、会員満足度調査をされた記憶はありません。
他クラブでは、毎年調査を行うところもあるようです。例会の在り方や、活動の方向性、内容などについて皆さんの御意見をお尋ねすることは大変意義があると思っています。
そのため、来年5月に「クラブ評価例会」として満足度アンケート調査を実施し、
反省と改善に取り組みます。
・各委員会での卓話に積極的に「出前セミナー」を活用したい。
今年度の地区の重点項目でもあります「出前セミナー」を例会時に招聘し、ロータリーの各分野における理解を深め、情報収集に努めたいと思います。
ロータリーには活動強化月間がありますので、その折に各分野のセミナーを活用できたらと思っています。
・昨年度ガバナー公式訪問時に大森ガバナーから、当クラブの定款が標準定款と相違しているとの指摘を受けました。
当クラブの定款・細則は2015年(織田莊太郎会長年度)に、設置された定款細則委員会(佐藤武朗、橋本信一郎、草野義輔、梅野親典、佐竹享、武内眞司会友)において作成改定されました。この時点では、適切に整備された定款細則でありましたが、その後、3年ごとのRI規程審議会とそれに基づく手続要覧の改正項目が見直し、整理されていない状態となっています。膳所ガバナー年度が次年度から始まりますので、その前には整備を終える必要があると思っています。そのため、今年度にクラブ内に新たに「定款細則委員会」を設置し、標準ロータリークラブ定款及び推奨ロータリークラブ細則に準じ、定款細則の整備を行います。
・社会奉仕事業として、地区補助金を活用し「こども食堂ハッピータイム支援事業」を実施します。
この事業は、前年度社会奉仕委員長でありました江藤秀平会友が手掛けておられました「こども食堂ハッピータイム支援活動」を拡大し、施設の環境整備と周知PR活動を支援しようとするもので、江藤会友のご尽力により実現できた事業であります。
理事会での承認を経て現在事業を進めており、8月には贈呈式を計画いたしております。
・マスコミやホームページを活用し、ロータリークラブの考え方や活動内容などを積極的に情報発信し、クラブの広報・周知を図りたいと考えています。
また、ホームページ上では定款細則が調整中となっていますので、定款細則の整備後にリンクさせたいと考えています。
・最後に、膳所ガバナーエレクトと連携を強化し、ホストクラブとしての役割を果たしたいと考えています。今年度中に当地で各種の研修会や協議会が開催されると聞いています。これらの機会を通じ可能な範囲で、ロータリアンとしての繋がりの強化と親睦の輪を深める場にしたいと思っています。
会員の皆さんのご協力・ご支援宜しくお願いいたします。
*7月23日(土)に地区クラブ活性化ワークショップが開催されます。これに次年度会長・幹事と共に出席予定ですが、事前に「会員満足度アンケート」を実施するよう求められました。つきましては、ただ今からアンケート調査票を配布いたしますので、次回例会時までに事務局までご提出くださいますようお願いいたします。無記名となっています。