0年0月0日
会長の時間14
2024年03月13日
「 やせる薬について 」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
今日は、テレビ等でも話題になっている「肥満に効果のある薬」の話をします。
つい先日、「アライ」と云う薬が大正製薬から、発売されました。これはリパーゼと云う脂肪を分解する酵素を阻害することで、脂肪の吸収を抑え、食事中の脂肪の25%を排泄させる作用があります。約200人の日本人を治験対象として、平均20週目で3センチ、40週目で4、5センチの腹囲の減少が確認されています。主な副作用では、下着に油が付いたり、汚れがあったとの報告があります。
もっとハッキリした効果がある薬ですと、少し専門的な話になりますが、元は糖尿病の薬として開発されたSGLT2阻害薬やGLP-1作動薬と云う薬があります。東京や都会の一部の美容系のクリニックでは、ダイエットを目的として、オンライン診療でこの薬を郵送しているところもあります。
SGLT2阻害薬は、血中の糖を積極的に排泄させることで、血糖値を下げ、体重を減らす効果があります。また心不全のリスクを減らす効果もあります。
特にGLP-1作動薬は、インスリン分泌を促し血糖値を下げるだけでなく、脳内の食欲中枢に作用し、食欲を抑えることで、体重を減らす効果があり、美容系のクリニックで、よく使われています。「オゼンピック」は自己注射薬ですが、「リベルサス」は内服薬です。デンマークのノボノルディスクファーマと云う大手製薬メーカーが開発しました。
3月に、肥満治療薬として、日本で30年ぶりに保険適用された「ウゴービ」と云う薬ですが、FDA(米食品医薬品局)の発表では、心血管系の疾患が原因による死亡リスクを20%下げたと報告されています。肥満症で健康リスクが高い方には、いい薬だと思います。
肥満やダイエットについて、職業柄、私もよくアドバイスを求められますが、まず食事のカロリー以上の運動をして下さいと言っています。冬は寒いし、雨や雪も降るし、運動を続けるのは、つらいとの声も聴きます。
「何かいい薬は、ありませんか?」と聞かれますので、その時には、「コスモスかドラモリに行って、漢方薬で防風通聖散と云うのがあるので、しばらく飲んでみては?」と言っています。これは昔からある薬なので、安心しておすすめできます。
「それでもだめなら、ごはんやパン、麺類を食べなさんな」と言っています。
皆様も、腹八分目を心がけ、野菜や海藻類、ビタミンを多く摂り、体重の増加や肥満に気を付けましょう。
会長の時間を終わります。
会長の時間30
2024年03月06日
「 インターアクトクラブ、お別れ例会 」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
3月2日、中津ロータリークラブ創立70周年記念式典と祝賀会に、日田ロータリークラブから15名、日田中央ロータリークラブから6名のメンバーで、参加しました。
午後1時に出発し、夜9時過ぎに日田に戻りました。元気な会員さん数名は、その後隈町の方に、2次会に行かれたようです。
記念講演は、蘭学の縁でつながった「三津同盟締結への軌跡」と云うテーマで、津山洋学記念館下山純正館長の講演でした。三津とは、中津、岡山県津山、島根県津和野の津をもった町で、それぞれの町から、幕末から明治にかけて蘭学や医学で有名な学者を輩出しており、三つの町は、何か共通性があると云うストーリーでした。中津からは、福沢諭吉、前野良沢、心臓の田原結節を発見した田原淳(たわらすなお)が有名です。
中津ロータリークラブは、現在46名平均年齢60才の伝統あるクラブですが、最近は新入会員の勧誘では、ライオンズクラブに負けているとのことです。
祝賀会では、名物の鱧シュウマイ、宝来軒のラーメン、ぶんごやの中津からあげが振舞われました。からあげが揚げたてで美味しかったので、つい食べ過ぎてしまい、日曜日のゴルフに影響しました。ウチの60周年と同じくらい、いい周年行事だったと思います。
先週2月27日には、藤蔭高校インターアクトクラブの例会に、青少年奉仕委員会より大塚委員長、藤蔭高校理事長の佐藤彬会友と参加しました。主な活動として、ペットボトルの回収、ミャンマーへ休眠衣料の支援を行っていますと報告がありました。現在クラブ員は7名です。うち男子会員が3年生2名で、この2名のクラブ員が卒業となり、お別れの例会になりました。日田ロータリークラブから記念品として、図書券を渡しました。進路は、1名が大学進学、もう1名が専門学校進学とのことです。
遥か43年前、自分の高校卒業の当時を思い出しました。私は、家業を継ぐため、国立大学薬学部を目指していました。実力不足のため共通1次試験で失敗しましたが、滑り止めの私立大学薬学部に合格したので、やっと受験勉強から解放されたことで、ホッとした思い出があります。
ロータリークラブの会長ですので、はなむけの言葉として、「身近に困っている人や、力のない人がいたら、見過ごすことなく、力を貸してあげて下さい」と申し上げました。
卒業するお二人には、インターアクトクラブで学んだ奉仕の精神や、ボランティア活動の経験を活かして、今後も大学や社会で活躍して欲しいと思います。
会長の時間を終わります。
会長の時間29
2024年02月28日
会長の時間28
2024年02月21日
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
江藤秀平副会長代読
私は昨日から、日本商工会議所の観光大会で、20人程度の日田商工会議所の議員の皆様と茨城県水戸市に来ています。名物は、あんこう鍋、納豆料理、常陸牛となっています。
水戸市にある弘道館は、「近世日本の教育遺産群」として、日田の咸宜園、岡山の閑谷学校(しずたにがっこう)、足利市の足利学校と共に、2015年に文化庁が創設した「日本遺産」に認定されました。
今回の視察では、水戸市において、藩校であった弘道館や「日本三名園」偕楽園を活かした観光や街づくりへの取り組みを視察したいと思います。
弘道館とは、1841年に、水戸藩第9代藩主徳川斉昭(なりあきら)の手によって創設された藩校です。
藩校である弘道館も庭園である偕楽園も、この斉昭の「一張一弛」(いっちょういっし)という思想によって造られました。「時には厳格に、時には寛容に生きるべき」と云う儒学の思想です。
厳格に学問に励む場所が、弘道館。藩主から武士、領民まで、皆んなで楽しむ場所が、偕楽園でした。これは厳格さが重んじられていた当時では、かなり開かれた考えでした。
「教育によって人心を安定させ、教育を基盤として国を興す」という建学の精神のもと、儒学教育を礎に、文武を磨く教育機関として、機能しました。
この弘道館を舞台に「水戸学」が発展し、その思想は吉田松陰や西郷隆盛など、多くの幕末の志士にも影響を与えたと言われ、のちに明治維新の原動力になっていくのです。
会長の時間を終わります。
会長の時間27
2024年02月07日
「 春近し 」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
豆田町や隈町、駅周辺のホテルの近くを通りますと、海外からの旅行客、特に韓国、台湾の人を多く見かけるようになりました。
春節の休みで、中国からのお客様も増え、全国各地に広がっていますと新聞やテレビで報道されています。
「春節」とは、中華圏の旧正月のことで、国ごとに、毎年変わります。
中国では、今年は2月10日から17日までとなっています。ちなみに台湾は、2月8日から14日までとなっています。
日本も明治4年までは、旧暦でしたので、この春節を祝っていましたが、明治5年から今の暦である西洋暦に変わり、旧正月の祝いは廃止されました。
「春節」をはじめに、節分、立春、春分など、春をあらわす似通った言葉がいくつかあり、少し頭を整理したくて、調べてみました。
「節分」は、立春の前日の日で、豆まきしたり、恵方巻きを食べたり、子供の頃から、馴染みがある日です。2月3日となっています。
「立春」とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、春分と冬至の真ん中の日です。
「春分」も二十四節気の一つで、昼と夜の時間がほぼ同じ日のことです。「春分の日」として、毎年3月20日祭日になっています。
春と言うと、冬の寒さに耐え、花が開く時期です。寒いのが苦手な人は、春が待ち遠しいのではないでしょうか。私もその一人です。一般的に、「春が来た」と云う言葉は、いい結果が出ることを意味します。
私事ですが、私の次女は、獣医師を目指して日大に在籍していますが、国家試験が近づいています。合格したら、長い6年間の仕送りも終わりますので、いい春が来ることを期待しています。
皆さんも、ご家族や周りの人で進学や就職、昇進などする方が、いるかと思います。
希望が叶ういい春を迎えていただきたいと願っています。
会長の時間を終わります。
会長の時間26
2024年02月07日
「ロータリーは親睦が大事です」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門日田ロータリークラブの年間行事の一つに、以前は、3クラブ合同例会というものがありました。日田ロータリークラブ、日田中央ロータリークラブ、玖珠ロータリークラブの3クラブが持ち回りで、合同懇親会をしていました。いつの頃からか、無くなって久しいです。
ロータリー精神は、「奉仕、寛容、友情」と云われていますが、親睦活動は、ロータリーの基本的なことだと思います。
日田中央ロータリークラブの荒川会長とは以前から、「何か親睦になることをやりたいね。」と話していましたが、お互いゴルフが好きなので、「久しぶりに2クラブで、ゴルフの対抗戦をやりましょう。」と云うことになりました。日時は、5月5日に決まりました。
前回は、4年前、令和2年の8月に、行いました。その時は、グロス40打差で、日田ロータリークラブが勝利した記憶があります。
その後、中央ロータリークラブは、若い会員が増えたせいか、ぜひリベンジしたいとのことで、来週の例会に、挑戦状を持って、メイクアップに来たいとのことです。
佐藤親一郎会友にお骨折りいただき、ポロシャツと帽子を揃えましたので、これで気合いをいれて、迎え撃ちしたいと思います。
当日、ゴルフをした後は、中野川の桜並木の下で、ゴルフに参加できなかった会友も含め、日田ロータリークラブ、日田中央ロータリークラブの多くの会友でお酒を飲みながら、懇親会をしましょうと、中央ロータリークラブさんの方で、計画をしていただいています。
5月17日18日の地区大会では、中央ロータリークラブさんにも、かなり協力していただかなくてはいけませんので、今以上に、仲良くしておきたいと思います。
荒川会長からは、「ゴルフ大会の時に、膳所ガバナーから、何かいい景品を出していただけると、我々も地区大会でより一層頑張れます。」とのことでした。ガバナー、地区大会のすぐ前ですので、よろしくお願いします。
まだ少し先ですが、5月5日、日田中央ロータリークラブとの親睦ゴルフ対抗戦と懇親会で親睦を深めたいと思いますので、多くの会友のご参加をお願いします。
会長の時間を終わります。
会長の時間25
2024年01月31日
「日台交流、企業誘致」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
年が明けて、この会長の時間で、台湾関連の話を2回いたしました。台湾の話が多いのは橋本会友が会長の時以来で、少し偏り過ぎているかなと思いますが、今回もご清聴よろしくお願いします。
TSMCが熊本工場新設を表明後、日本の色々な自治体や企業からの台湾へのアプローチが盛んになっているようです。
12月15日にアオーゼで行われた「台湾情勢と日台交流」という講演を聴きましたが、講演者の藤さんも、あちこちで、台湾の自治体や企業の紹介を頼まれるとのことです。しかし台湾は、九州くらいの小さな国で、自治体は日本の10分の1くらいしかなく、自治体同士の交流や企業の提携は、いわば早い者勝ちかもしれないですよ、とのことでした。
台湾でビジネスを成功させるのに、一番大事なことは、キーマンとなる人物を捕まえることだそうです。これが出来れば、後はとんとん拍子に進みますとのことでした。
ここで、いきなり「日田ロータリークラブと嘉儀玉山ロータリークラブとの交流」と云う文字がスライドに出て、びっくりしました。どこで調べたのかは分かりませんが、両クラブは長年、素晴らしい民間交流が続いているとお褒めの言葉があり、嬉しかったです。
講演会の後、椋野市長から、「今度、いつ台湾に行きますか?一緒に行きたいです。」との話がありました。
年が明けて、1月12日に日田商工会議所主催で新年互礼会がありました。冒頭、椋野日田市長のご挨拶の中で、並々ならぬ企業誘致への言及があり、意気込みを感じました。
その後、市役所の秘書室から、我々の嘉儀訪問の日程の問い合わせがありましたので、「4月24日から台湾に行く予定です。」と伝えました。その後気にはなりますが、あれから何も言ってきません。
もしも一緒に行くことになれば、嘉儀玉山クラブのメンバーと調整をして、嘉儀の市役所や商工会議所みたいなところを案内できれば良いなと思っています。いつものように、美味しものを食べたり、お酒を飲み過ぎて酔いつぶれたり、観光をして帰ると云うのもいいですが、今回は、少し緊張感がある旅行になるかもしれません。
2月の半ば頃に、最終的な椋野市長サイドの返事をもらってから、対応を決めたいと思います。
長年の日田ロータリークラブと嘉儀玉山ロータリークラブとの交流が、日田市の発展に役に立てれば良いなと思います。
会長の時間を終わります。
会長の時間24
2024年01月24日
「 台湾経済、半導体、TSMC 」
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
先週の会長の時間では、「台湾有事は、日本有事か?」と云うテーマで、お話しました。
今日の卓話は、台湾の企業TSMCや半導体について、お話しします。
2022年日本開発銀行の資料ですが、台湾のGDPはドル換算で、7626億ドル、一人当たりGDP32,888ドル、経済成長率2.45%。です。日本はGDP4兆2600億ドル、一人当たりGDP33,815ドル、経済成長率2023年1.7%。参考までに、韓国の一人当たりGDPは、32,255ドルで、日本台湾韓国は、近年一人当たりGDPは、ほとんど同じになっています。
昨今の台湾経済の中心は、ご存じの通り、半導体の製造です。半導体って、私もよく知らなかったので、調べましたところ、簡単に言えば、電気を通す通さないを、瞬時に切り替える素材のこと。この性質を発見し、技術利用したことで、スマートフォン、エアコンなどの家電や自動車など、私たちの身の周りのすべてのものに使われるようになっています。戦後の日本を支えたダイオード、トランジスタ、ICの発達したものが、今では半導体と言われるものでしょうか。最近では、生成AIと言われる人工知能にも不可欠なものです。
この半導体の受託製造を、TSMCが世界シェアの56%、UMCやPSMC等も8%以上あり、台湾勢で65%を占め、台湾の輸出総額の4割を占める基幹産業になっています。国別では、韓国のサムソン電子は11%、その他中国、アメリカ、イスラエルとなっていますが、台湾は65%なので、圧倒的です。
この数年、この半導体不足が原因で、車や様々な製品の製造にブレーキがかかり、あちこちに支障が生じていました。原因は、コロナ禍での生活様式の変化で、リモートワーク、ゲーム、ショッピングなどの急速なオンラインの普及がありました。もう一つは、中国とアメリカの覇権争いです。「半導体を制する者は、世界を制する」と云う言葉を聞いたことがあります。半導体は、アメリカの経済安全保障にも関わると云うことで、中国の半導体製造能力を阻止するため、数年前から輸出規制をかけていることも半導体不足の原因です。。
補助金を出して、TSMCやサムソンなどに移転を促しました。また中国による台湾への地政学的リスクもあるため、TSMCは日本だけでなく、米国アリゾナ州やドイツのドレスデンに工場進出を表明しています。このTSMCが熊本県菊陽町に工場を建設中で、いよいよ2月24日に開所式、10月から操業との報道がありました。菊陽町とその周辺は、土地が足りないとか、山林が3倍の値段になったとか、今まで軽トラに乗ってたおじさんが、いい車に替えたとか、農家の息子がBMWを買ったとか、景気のいい話やバブル経済に湧いていることは、皆さんも聞いていると思います。
私もこの半導体産業に注目して、頭の体操程度に株や投資信託を買っていますが、最近は期待以上のパフォーマンスが出ています。本日のゲスト卓話は、野村証券ご出身の方なので、資産運用とか株式投資のいい情報が聞けるかなと期待しています。
次回は、日台交流、台湾企業の誘致について、話したいと思います。
会長の時間を終わります。
会長の時間23
2024年01月17日
1月13日に、世界中の注目を集める中、台湾総統選挙が行われました。結果は、現在の蔡英文(ツァイ インウエン)総統と同じ民進党の頼清徳(ライ チンドゥ)氏が当選しました。野党、国民党が、一本化出来なかったためでもありますが、今後の中台関係も、現在の緊張状態が続くと思います。副総統のシャオさんも、中国から、独立派とみられていて「毒毒コンビ」と言われています。
私は、昨年12月15日に、日田市が主催して行われた「台湾情勢と日台交流」と云う講演会に出席しました。わがクラブも、20年近く台湾嘉儀玉山クラブのメンバーと食事をしたり、お酒を飲んだり、ゴルフをしたりと、楽しく交流していますので、皆さんにも関心を持っていただきたくて、その講演会の内容について、お話しします。
講演者は、藤重太(ふじ じゅうた)さんと云う方で、時々テレビに出て、台湾問題の解説をされています。この方は、若い頃受験に失敗して、台湾で中国語の語学留学でもしようか、との軽いきっかけで行ったことで、台湾と縁ができて、台湾の魅力にハマったとのことでした。その後、国立台湾大学を卒業されて、日本と台湾で企業経営をしながら、日台交流のアドバイザーもされています。マスコミからは、とても台湾に詳しい日本人と言われています。
台湾では、お年寄りから子や孫に、日本統治時代の教育、インフラ整備、特に衛生管理が素晴らしく、かなりの感染症から台湾人の命を守ったことで、日本人は素晴らしかったと伝えられていることが、今の親日の基礎があるとのことです。ずいぶん昔は、日本人だと分かると、家に上がるよう言われ、食事を振る舞ってもらったとのことでした。そのことは、私たちも嘉儀に行った時は、いつも厚いもてなしを受けていますので、よく理解できるところです。
最近の中国との向き合い方、中台関係について、よく日本人から、「中国からの圧力が大変でしょう?武力侵攻が近いのでは?いわゆる台湾有事が迫っているのでは?備えは出来ていますか?」と聞かれるとのことです。
これに対し、多くの台湾人は、「台湾の歴史は、いつも台湾有事だったので、なるようにしかならない。」という感覚のようです。「備えもそれなりに、しっかり出来ているから大丈夫です。」と意外に落ち着いているとのことです。
むしろ「日本人が有事を煽っているのでは?有事を期待しているのでは?」と受け止めているようです。「日本人の心配してくれる気持ちは、有り難いが我々は、大丈夫です。」とのことでした。私たち日本人が考える「台湾有事は日本有事」は、一部のマスコミや政治家からの発信で、少し先走りの感があるのでは?と感じた次第です。
来週も、この講演の続きで、台湾情勢、経済関係のお話をしたいと思います。
会長の時間22
2024年01月10日
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
「 原正隆会友、ご逝去 」
新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年の正月三が日は、我々日本人にとって、大変心苦しい三が日になりました。
大半の方が4日から仕事始めだったと思いますが、ご存知の通り、私たちのクラブの最年長会員であり、敬愛する原正隆会友がお亡くなりになりました。先日の家族会でも、お話ししたばかりでしたし、10月の60周年記念祝賀会では、元気に乾杯のご発声をされましたので、信じられない気持ちで、お通夜と葬儀に出席し、弔辞を申し上げました。
今日の会長の時間は、原正隆会友について、お話させて下さい。
原正隆会友は1976年9月12日に、チャーターメンバーであり、従兄関係にあった故井上幸一会友の紹介で、日田ロータリークラブに入会されました。この年は、創立11年目の年でした。その後、1991年から1年間、会長を務められました。幹事は、佐藤武朗会友でした。当時の会員数は52名で、予算は約880万円とあります。ちなみに今年度は1820万円の予算となっています。当時は、シニアアクチブ会員という制度があったようです。
原会長年度の活動計画書を見ますと、原会長は、重点課題として、①クラブの充実を図りたい ②会員増強に努めたい ③出席率の向上 ④ロータリー財団と米山に理解を深めたい ⑤地球環境の保全、と抱負を記されています。
特に2番目の会員増強で実績を上げられ、9人の増強があり、一時は61人となりました。当時の会員増強委員長は江藤俊男会友でした。また出席率は、94.65%となっています。
私が入会した頃は、先生は大変お元気で、髪の毛はいつもテカテカ、身なりもいつもビシッとすきがなくて、話し掛けるには畏れ多い先輩でした。夜間例会やお酒の席では、興が高じると、スマトラ島のジャングルに原住民の案内で、虎狩りに行った話をしてくださいました。暗闇のなかで、虎の目が光った話を聞いた時は、ゾクゾクした記憶があります。他にも豪快な伝説をいくつか聞いていますが、少し時間が経ってから、話したいと思います。
今年度、膳所会友がガバナーになったこと、地区大会が日田で行われることを大変喜んでおられましたので、ロータリーが大好きだったご本人が一番無念だったと思います。あとに続く我々は力を合わせて、いよいよ5月に近づいた地区大会を成功させなければならないと思います。
原正隆会友の長年に亘る日田ロータリークラブでのご尽力とご協力に感謝申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
会長の時間を終わります。
会長の時間21
2023年12月27日
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
「 年末家族会を終えて 」
いよいよ年の瀬が近づいて来て、今年一年を振り返る時期になりました。
皆様の一年は、どういった一年だったでしょうか?
先日の家族会では、ゲストのオペラ歌手ホーミーさんの声量に、圧倒されました。またビンゴ大会の目玉に、私が会長賞として提供した商品券が、私の家内に当たってしまうハプニングが起こりました。運のいたずらとは言え、家に帰ってからも、夫婦間で重苦しい空気が漂いました。6月の家族会で、再度提供いたしますので、宜しくお願いします。
今日の卓話は、会長卓話「上半期を振り返って」と云うことで、お時間をいただいていますので、会長の時間はこれで終わります。
会長の時間20
2023年12月20日
今夜は、ご家族の方々も多数お出でになり、大変嬉しく思います。
先日の60周年の時は、皆様に御協力をいただき、お蔭様で盛会裡に終えることが出来ました。
色々ありましたが、今夜の家族会は、その時の慰労会を兼ねていますので、少しグレードアップした会になります。
会長の時間19
2023年12月13日
私の密やかな楽しみに、汽車や電車に乗ることがあります。いわゆる乗り鉄です。
日田市民にとって、最も身近な公共交通機関といえば、JR久大線です。
その久大線ですが、JR九州は10月26日に、新しい観光列車の導入を発表しました。
今後、益々増えるであろうインバウンドを見込んだ対応で、「ゆふいんの森」号のような観光列車です。列車の名前は、「かんぱち・いちろく」号とのことです。
沿線出身の偉人である麻生観八、衛藤一六の名前から採用されました。
麻生観八という方は、1865年、豆田町の草野家の五男として生まれ、15歳で親戚先であった九重町恵良の麻生家に養子入りして、当時傾きかけていた麻生酒造場を立て直し、八鹿酒造として再興しました。また水路の整備で農地の開拓にも貢献しました。
数年前に統合されましたが、県立森高等学校の前身であった森高等女学校の設立にも尽力されました。
当時の鉄道は、大分―湯平間、久留米―日田間で、別々に私鉄として運行されていました。
麻生観八は、大分と久留米間に国鉄を誘致しようと運動を展開し、当時の鉄道院総裁後藤新平に働きかけるなど、昭和4年、久留米―大分をつなげ、国鉄久大線の全線開通に尽力しました。残念ながら開通を見ることなく、前年の昭和3年に亡くなりました。
もう一人の衛藤一六という方も、21歳で衛藤家の養子に入り、東大卒、銀行頭取、県議も務め、有力者として活躍していました。湯平からは、日田に向かい西にまっすぐ進むルートでしたが、衛藤一六らが、由布院村を通すよう猛烈に働きかけたため、国鉄は折れてしまい、湯平から北向きに急カーブさせ、由布院村の中を通るルートに変更しました。
後に一六カーブと言われるルート変更です。この史実は昨年、NHKのブラタモリでも放送されました。
車両は、現在、豪雨災害で不通となっている肥薩線を走っていた「いさぶろう・しんぺい」号を改良して使用するとのことで、博多―別府間を5時間かけて、運行します。
しかしながら残念なことに、この新しい観光列車は、日田には停車しないとのことで、ビックリしています。日田の観光業に貢献できると思いますが。
ホームページによりますと、停車駅は、博多、田主丸、恵良、由布院、大分、別府となっています。
先ほど話した、麻生観八や衛藤一六のように、日田の有力な方が声を上げ、半ば強引にでも、日田に停車させるよう、JRに働きかけては如何でしょうか。
会長の時間18
2023年12月06日
この時期、あちこちで行われるものと言えば、忘年会ではないでしょうか?
コロナ禍で、数年間見送られていた忘年会と云う行事も、形態を変えながら、少しずつ復活しているようです。
私事ですが、先日の土曜日に、日田高校の同級生の忘年会が、博多の有名な鳥料理屋さんで行われました。10数人くらいの会ですが、遠方からの参加もあり、名物の水炊きで盛り上がりました。
さて、ロータリークラブでの忘年会的な行事と言えば、年末家族会だと思います。
これまでも歴代の会長幹事、親睦委員長さんのお世話で、楽しく参加させてもらっています。今年は、再来週の20日になりますが、武内会友の「紙音」で、開催の予定です。
先日の60周年の祝賀会では、日田ロータリークラブの全会員の皆様と祝宴を囲むことができず、不愉快な思いをされた会員様には、大変申し訳なく思います。
今回の家族会では、その埋め合わせも兼ねまして、再度、全会員で創立60周年のお祝いもしたいと考えています。武内会友が、特別なメニューを用意したいとのことです。
また余興のビンゴゲームでは、松浦親睦委員長が、創立60周年を記念して、例年より少しグレードアップした景品を用意するようですので、ご家族の皆様も奮ってご参加いただきたいと思います。
出欠の返事が未だの方は、ぜひ出席していただきますようお願いします。
予算の方は、60周年事業で、実行委員会のメンバーがかなり頑張りまして、予想以上に余剰金が出ましたので、そちらからも支出することを、先日の60周年実行委員会の決算報告会で承認されました。
20日の家族会では、豪華な食事とビンゴゲームで、創立60周年をお祝いしたいと思います。
会長の時間17
2023年11月22日
この時期の九州の風物詩と言えば、大相撲九州場所ではないかと思います。
私は毎年、大相撲九州場所が始まることで、本格的な冬の到来を感じます。
日田ロータリークラブで相撲と言えば、平野会友ですが、今年も連日砂かぶり席で、お顔を拝見しています。もう一人大鶴の方も、お顔を見かけます。
さて大相撲の本場所は、現在1月、3月、5月、7月、9月、11月の6場所で行われています。昭和31年まで、東京と大阪だけで、年に4場所の開催でした。
九州場所は、昭和32年に11月場所として、福岡スポーツセンターで始まりました。
翌、昭和33年7月には、名古屋場所が始まり、今の6場所での開催が定着しています。
九州場所は、それからしばらく福岡スポーツセンターで行われていましたが、昭和50年から九電記念体育館、昭和56年からは、現在の福岡国際センターで行われています。
幕内には、モンゴル、ロシア、カザフスタン出身力士が数名います。唯一の横綱である照ノ富士もモンゴル出身ですが、残念ながら今場所は休場しています。
今場所は、豊昇龍や霧島などのモンゴル勢、日本人力士では、期待の若手熱海富士、豪ノ山、錦木が活躍するのではないでしょうか。
この原稿を書いている19日は、ちょうど中日(なかび)です。大関貴景勝と元大関朝乃山の一番は、白熱した素晴らしい取り組みでした。
また地元日田出身の琴太豪は、今年30歳になりますが、度重なるケガを乗り越え、辛抱強く頑張っています。現在東幕下16枚目で、今場所3勝1敗で調子が良いです。優勝すれば、念願の十両入りが近づきます。ぜひ夢を叶えて欲しいです。
会長の時間16
2023年11月15日
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
先週末、豆田地区や花月川周辺で、天領まつりと千年あかりが開催されました。多くの人出があり、5月の花火大会と同様に、日田の秋の祭りとして、定着したようです。
天領まつりは、44年前に始まりました。西国筋郡代着任行列がメインイベントで、「日田どん」の大きなランタンの展示、日田の先哲者スタンプラリー、天領屋台、足湯もあり、大変賑わいました。私も商工会議所青年部に所属していた30代の頃、町人の格好で、行列に参加したことがあります。
天領を題したまつりは、岡山県倉敷市にもあるようです。倉敷天領夏まつりは、音楽パレードやお囃子で盛大に繰り広げられる夏のイベントで、日田の天領まつりとは、趣向が違う賑やかな祭りのようです。
千年あかりは、夜のイベントで、19年前に始まりました。当初は、杉やヒノキを竹の浸食から守るための活動として、豆田町の有志の人々の呼びかけで始まりました。最近では高校生や市民の協力もあり、多数の竹灯籠が河川敷や通りをやさしく照らし、歩く人達を優美で幻想的な雰囲気にしています。
大分県には、三大竹灯りと言われる同じように、竹を活かした祭りがあります。臼杵市の「うすき竹宵」、竹田市の「たけた竹楽」と云う祭りです。「うすき竹宵」は、1997年のスタートでした。「たけた竹楽」は、2000年、日田の千年明かりは、2005年ですから、日田が最も遅いです。
しかし、人出の規模や祭りの内容では、県内で一番の竹祭りになっているのではないでしょうか? 理由は、宣伝広告の成果、そして福岡県に近い立地にあるようです。この祭りに関わってこられた地元住民の皆様、高校生、商工会議所、市役所、関係者の努力の賜物だと思います。
この祭りをきっかけに、県外の多くの人達に、日田に来ていただき、再度リピーターとして、日田に来てもらえれば良いなと思います。
会長の時間を終わります。
会長の時間15
2023年11月08日
10月31日、8月4日に94歳でお亡くなりになった「畑 英次郎氏をしのぶ会」に日田ロータリークラブを代表して、出席いたしました。新聞等の報道もありましたので、ご存知の方は多いと思いますが、パトリア大ホールで行われ、各界より多くの参列者がありました。
畑 英次郎先生は、昭和3年に東京でお生まれになり、昭和21年に旧制武蔵工業専門学校を中途で退学され、お父様の出身地である日田に戻られ、日田市役所の吏員(職員)となりました。その5年後の昭和27年に、広瀬正雄衆院議員の秘書となったのをきっかけに、政治の道に進まれました。
昭和43年に日田市長初当選、昭和54年に衆院議員初当選、昭和59年郵政政務次官、昭和61年厚生政務次官、平成5年細川内閣で農水大臣、平成6年羽田孜内閣で通産大臣として、ご活躍されました。その間、選挙で一度も負けたことが無かったとのことでした。
厚労省出身の椋野美智子日田市長が弔辞の中で、最初に畑先生に出会った日のことをお話しされていました。
後に厚生省事務次官、宮内庁長官を務められた、当時の上司であった羽毛田信吾[はけたしんご]氏から、同郷ということで、お引き合わせをしていただいたとのことでした。
偉大な故郷の先輩として、様々な助言をいただいたが、その中でも「色々な人の意見や考えを聞いて物事を判断しなさい」と云う言葉を心の支えにしてきたとのことでした。
畑先生の数々の業績のうち、厚生省政務次官時代に、日田市民にとって身近な存在になっている済生会日田病院の誘致にご尽力されたとのことで、紹介がありました。
在りし日の映像が流されましたが、演説する姿に、大変な迫力を感じました。
今の大分2区では、複数の有力な保守の方の立候補が取り沙汰されていますが、畑先生がご健在なら、どのような判断をされるか、伺ってみたいところです。
会長の時間14
2023年11月01日
10月22日、日田ロータリークラブ創立60周年記念式典、祝賀会が無事に終わりました。少し振り返りたいと思います。
前日、台湾からのお客様のお迎えを、頓宮、橋本、合原会友に、行っていただきました。
総務委員会、式典委員会、記念誌委員会、友愛広場、駐車場係、受付係、会場設営係、駐車場係、それぞれの立場で準備をして、当日を迎えました。
13時15分集合、30分から写真撮影、4時から開始となった式典では、三苫、原道子会友の司会、SAAは急きょ高嶋圭一郎会友に頑張っていただきました。
式典では、私は来賓と来訪クラブの紹介をしました。リハーサルではうまくいったんですが、緊張のあまりミスがありました。すみませんでした。
江藤副会長の挨拶、織田実行委員長の挨拶、膳所ガバナーの来賓としての挨拶は、皆さん落ち着いて、立派にされていました。
祝賀会は、井上百合、高橋会友の司会でした。少し開始時間が早まり、なでしこ会の演奏で始まりました。
石松直前会長、次に織田実行委員長から、実行委員会の思いのこもった挨拶をいただきました。藤原総務委員長の陰での努力を思い出して、嬉しかったです。
角乃井で、鏡開きをし、原正隆会友の元気な声で、乾杯となりました。
武内会友、永田会友のアイデアと時間配分が良くて、大盛況のうちに終わりました。
いくつかミスはありましたが、祝賀会が大変盛り上がったので、結果は良かったと思います。ご協力いただきました会友の皆様、とくに実行委員会の方々、祝宴委員会の皆様には、心より御礼申し上げます。
半年後の5月には、いよいよ膳所ガバナー年度の地区大会があります。今回の60周年行事での経験と反省を活かして、ぜひ成功させたいと思います。
60周年の倍のお客様が来られると予想されますので、日田ロータリークラブの全員のご協力をお願いします。
会長の時間13
2023年10月17日
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
皆様、こんばんは! 日田ロータリークラブの北郷です。
本日は、膳所ガバナー公式訪問例会、懇親会と中央クラブの会長幹事様をはじめ、皆様には大変、お世話をおかけしました。お蔭さまで、会長、幹事懇談会は無事に終わりました。
さて、次の22日の日曜日には、日田ロータリークラブの60周年記念式典と祝賀会が行われます。
中央クラブ様からは、全員登録をいただき、有難うございます。
祝賀会には、全体で288名のご出席を予定しています。
膳所ガバナーのご尽力だと思いますが、予想より100名ほど増えまして、あたふたしましたが、しっかり準備をして、皆様をお迎えしたいと思います。
当日は、多数のパストガバナー、地区委員、地区役員の方が来られます。
日曜日ではありますが、二次会のお店も用意していますので、ロータリーの親睦と友情の輪を広げていただけたら、と思います。
会長の時間を終わります。
会長の時間12
2023年10月11日
認知症、認知症薬について
日田ロータリークラブ会長 北郷太門
この数年、低迷している私の業界(薬品業界)で久々に、明るい話題がありました。
先日、厚労省により、新しいタイプの認知症薬レカネマブが承認されました。
日本で最初の認知症薬アリセプト(ドネペジル)は23年前に、エーザイ株式会社から発売され、一定の効果を評価され、優秀な販売成績を上げてきましたが、発売から10年経ち、価格の安いジェネリック医薬品が発売されて、最近はかなり低迷しています。
このアリセプトは、アセチルコリンと云う神経伝達物質の作用を高めて、認知機能を改善させる薬です。
今回承認されたレカネマブは、脳内のゴミと云われているアミロイドβタンパクを除去することで、脳内神経の劣化を防ぐ効果があります。これにより、7カ月程度、認知症の進行を遅らせるというデータが出ています。
しかし課題もいくつかあります。
レカネマブを服用するにあたり、アミロイドβの蓄積量をPET検査などで、調べる必要があります。この脳内PET検査ができる施設は、全国で50か所程度しかなく、費用が数十万円かかるようです。次に、薬代の問題があります。このレカネマブを1年間服用すると、約400万円の費用がかかります。アメリカでは94万円の自己負担とのことです。今のところ、日本での薬価は未定です。我が国には、高額療養費制度に上限があるので、一般的な高齢者の方で、15万円程度の自己負担となりそうです。
やはり肝心なのは、認知症にならないことです。予防について調べました。
認知症は、生活習慣病と密接につながっているようです。まず喫煙、飲酒を控え、食生活に関心を持ちましょう。
具体的には、動脈硬化を防ぐことです。高血圧、脂質異常症、肥満症、糖尿病にならないよう、気をつけてください。すでに罹っている方は、お薬を飲んで、悪化しないよう注意が必要です。
また普段の生活では、軽い運動を続け、社会活動にも参加して、いろんな人と関りを持つことが良いようです。
(積極的に摂りたい食べ物)
青魚、緑黄色野菜、果実、コーヒー緑茶、オリーブオイル、大豆製品、赤ワイン
(避けたい食べ物)
肉の脂身、マーガリン、ショートニング、トランス脂肪酸 (悪玉コレステロールを増やす)
できるところから取り組んで、認知症を予防しましょう。