0年0月0日
会長の時間5 平成26年8月6日(水)
2014年08月06日
2014.08.06
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
日田ロータリークラブ入会を祝して
「あなたは、あなたの職業における指導者である」と、同僚のロータリアンが信じ、また、ロータリーのメッセージを解釈し、あなたが交わる人々にそれを伝えるに最も優れた精神と心を持ち備えていることを、身を持って示されているため、我が日田ロータリークラブの会員として選ばれました。
あなたは、当クラブにおいて、あなたの職業を代表し、その職業に関して我々に与えられる教育的価値は、あなたを通じて我々に与えられます。
他方で同じ職業に携わる人々に対しては、あなたは、我々のクラブからの親善使節となり、あなたの業務に奉仕の理想と原則をもたらすことは、あなたの務めです。
ロータリーの綱領は、奉仕の理想を激励し育成するためのもので、特に、次の事項を強化し確立します。
第1に、奉仕の機会として知り合いを広めること。(クラブ奉仕)
第2に、事業及び専門職務の道徳的水準を高め、あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること。ロータリアン各自が業務を通じて社会に奉仕するためにその業務を品位あらしめること。(職業奉仕)
第3に、ロータリアンすべてがその個人生活、事業生活および社会生活に常に奉仕の理想を適用すること。(社会奉仕)
第4に、奉仕の理想に結ばれた、世界的親交によって国際間の理解と親善と平和を推進すること。(国際奉仕)
最後に、あなたが考え、話し、行うことにおいて「四つのテスト」に照らして自分自身を判断するよう、ここに求めます。
1、真実かどうか 2、みんなに公平か
3、好意と友情を深めるか 4、みんなのためになるかどうか
あなたがその人格と奉仕活動を通じてロータリーを体現することにより、地域社会は、ロータリーを知り、判断することになります。我々は、あなたが我々の原理や組織を安心して代表してもらえる人物であると信じるため、会員としてここに迎えます。
また、我々が良きロータリアンとなるために、あなたが援助やひらめきを我々に与えてくれることを期待しつつ、我々はロータリーの親睦の力で心よりあなたを支援していきます。
会長の時間4 平成26年7月23日(水)
2014年07月23日
2014.07.23
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
ロータリーの会長の時間は出来るだけロータリーのことについて話しなさいという指示ですので、今日はRI(国際ロータリー)が最重点課題として取り組んでいます、ポリオ撲滅についてお話したいと思います。
良くご存知の方は再確認の意味で、あまり理解できていない方はしっかり聞いて理解してください。
ポリオは主に幼い子どもが感染し、四肢にまひを引き起こし残る病気です。有効な治療法はなく、ワクチンだけが感染を防ぐ唯一の方法です。
「ポリオ・プラス」のプラスという言葉は、ポリオ撲滅の取り組みが子どもの間に流行する他の5種類の伝染病(はしか、結核、ジフテリア、百日咳、破傷風)の予防接種にも広がるだろうという考えを表していました。時とともに、ポリオ撲滅の取り組みによる恩恵は増えていきました。
ポリオワクチンを投与するキャンペーンでは、ビタミンAのサプリメントを配布すると言った、健康面から命を救う手段が生まれました。
このように、ポリオ・プラスの「プラス」はポリオが常在する3~10ヶ国での感染抑止にとどまらず、ポリオがこの世から無くなった後にも、ほかの感染症との闘いを支えていくインフラと協力態勢という遺産をも意味しています。
世界的なポリオ根絶計画が始まった1988年当時、自然界のポリオウイルスが常在する国は125ヶ国以上あった。
今はパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3ヶ国と言われているが、5月に出された「ポリオ感染拡大WHO緊急宣言」によるポリオウイルス感染が急拡大しているとして「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。
WHOは前記3ヶ国の他シリア、カメルーン、イラク等10ヶ国での国外渡航前のワクチン接種を勧告した。
このように撲滅への手を緩めると根絶した国からでも再感染が確認されている。
ワクチンの輸送保存は冷温でないとワクチンが死んでしまうので非常に困難であったがようやく確立出来た。99%まで行った撲滅率です。ロータリーの力で完全撲滅まで頑張りましょう。
会長の時間3 平成26年7月16日(水)
2014年07月16日
2014.07.16
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
今日の会長の時間は去る4月19日に行われた、熊本東南ロータリークラブ30周年式典の中での記念講演で前の熊本県知事潮谷義子さんの「共に生きる社会を目指して」の講演のスペシャルオリンピックスについて感銘を受けたのでこのことについて話します。
皆さんはスペシャルオリンピックス(SO)ってご存知ですか?スペシャルオリンピックスとは、知的障害のある人たちにさまざまなスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織です。
1962年、スポーツの治療的効果に関心を持っていた、故ケネディ大統領の妹ユネス・ケネディ・シュライバーは、当時スポーツを楽しむ機会の少なかった知的障害のある子供たちを集めて、アメリカ、メリーランド州でデイキャンプを行いました。このデイキャンプがスペシャルオリンピックの始まりです。
現在の日本でのSO活動は熊本から始まりました。1991年夏の世界大会に熊本から10歳のアスリートと一人のボランティアコーチが参加し、体操競技で銀メダルを獲得しました。ダウン症の難聴のあるアスリートの快挙は多くの人々の感動を呼び、熊本の地でボランティアの輪が広がり、1993年3月に「スペシャルオリンピックス熊本」が設立されました。翌年1994年にはスペシャルオリンピックス日本設立準備委員会が発足し、11月国内本部組織「スペシャルオリンピックス日本」が、国際本部より承認を受け、熊本市で発足しました。
現在では日本全体47都道府県全てに活動が広がり、熊本でも14の地域で水泳、陸上、自転車、ボウリング、サッカー、ゴルフ、馬術、体操、卓球、バドミントン、スピードスケート、フィギュアスケート、フライングディスク、バスケットボール等18競技、日常のプログラムが開催されています。昨年5月に熊本で開催された「スペシャルオリンピックス日本・熊本設立20周年記念全国水泳大会」には、500名を超える選手団と400名のボランティアが参加しました。
知的障害のある人たち(以下「アスリート」という)に年間を通じ、主として市民ボランティアによりオリンピック競技種目となっているさまざまなスポーツ競技の日常トレーニングプログラム及びその成果の発表の場としての競技会を提供し、そして、それらの事業の目的は、本活動を通じて「アスリート」にとっては、健康や体力、技術など身体的能力の増進、社会適応性の向上につながり、さらに、人間としての自信と誇り、および価値ある一市民としての自立への意欲を助長することに寄与する。また「アスリート」の家族や地域社会にとっては「アスリート」を敬愛を持って家族や地域社会の一員として受容することによりその絆が深められ、一方本活動を支援する市民ボランティアにとっては「アスリート」個人の人権と尊厳が重んじられ、生産的で価値ある市民として受け入れる地域社会の環境づくりの大切さを学び実践することにより、知的障害のある人たちにとってより良い地域社会の実現に寄与することとし、その目的を達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行っています。
1 保険、医療または福祉増進を図る活動
2 社会教育の推進を図る活動
3 街づくりの推進を図る活動
4 学術、文化、芸術またはスポーツの振興を図る活動
5 人権の養護または平和推進を図る活動
6 国際協力の活動
7 子供の健全育成を図る活動
8 前各号に掲げる活動を行う団体の運営または活動に関する連絡、助言または援助の活動
これらの活動を行うスペシャルオリンピックスの組織を立ち上げようとしているグループへのご理解と支援をお願いします。
日田では、はぎの支援センターに事務局を置こうとしているそうです。
会長の時間2 平成26年7月9日(水)
2014年07月09日
2014.07.9
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
今日は6月14日の創立50周年記念大会の慰労会です。会友皆様のこの1年間の努力と50周年という大きな節目のイベントに副会長として参加させていただいたことに感謝いたします。皆様ご苦労様でした。また、5年未満の会友の皆様にとっては初めての記念行事であり、本当に良く頑張っていただきました。これからのロータリーライフの励みと自信になったと思います。
私は、式典において初めの挨拶と終わりの挨拶と、講師紹介という大役を頂きましたが、ただただ自分の未熟さに恥じ入るばかりです。皆様には大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び申し上げます。浅学非才の身ではありますが、会友の皆様、あきらめていただいてご指導ご協力をよろしくお願いいたします。遊船の出発が40分ほど遅れ、開会が時間通りに出来なかったというハプニングがありました。これは謙虚に受け止め原因の究明をしなければならいと思っています。
これより時間の許します限りごゆっくりご歓談ください。
会長の時間1 平成26年7月2日(水)
2014年07月02日
クラブ運営方針
2014.07.2
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
2014~2015年度 日田ロータリークラブ会長方針
ロータリーを良く知り、ロータリーを楽しもう
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤

2014〜2015年度ゲイリーC.K.ホァンRI会長は、自分たちはロータリーを充分に社会に紹介していないという理由から、「ロータリーに輝きを」をテーマとしました。
ロータリーは、世界中の多くの地域社会でたくさんの良いことを行ってきました。私たちは、自分たちが行ってきたことを誇りとすべきです。良いことを行ったら、そのことを人々に伝えるべきです。そうすることで、もっと大勢の人が入会し、多くのニーズに応えることが出来るのです。
これを言い表している英語の格言があります。
It’s better to light a single candle, than to sit and curse the darkness
「ただ座って暗闇を呪うよりも、ロウソクを灯した方がいい」
世界には問題が山積みとなっており、大勢の人が助けを必要としています。しかし、「自分に出来ることは無い」と言って何もせずにただ座っている人が大勢います。これでは、何もかも暗闇のままです。
しかし、ロータリーは違います。ロータリーの考え方では、ロウソクを灯すのがロータリーです。私が一本、あなたが一本。こうして、120万人全員がロウソクを灯します。力を合わせれば、世界を光で輝かせることが出来るのです。これが「ロータリーに輝きを」の意味するところです。
日田ロータリーをどう輝かせるか、自分のロウソクをどう灯すかは、皆さん次第です。自分が何を得意とするか、自分に何が出来るか、地元地域社会が何を必要としているか、どう支援できるかを皆で考えて行きましょう。それには、小山がバナーのスローガンである「ロータリーを学び直し、新たな第一歩を踏み出そう」の元、会友の皆様と共に学びましょう。
ロータリーを学び直し
ロータリーの精神とロータリーの奉仕活動の原点を学び直し
そして、ロータリーの素晴らしさを実感し
新たな第一歩を踏み出そう
私たちがこれまで行動していたロータリーの範囲を押し広げ、自らの意思で新しい第一歩を踏み出そう。
世の中に良い事をするために
1.しっかり学び直そう
①ロータリーの友、ガバナー月信を資料として例会をセミナーの場としてロータリーの全体像を知ろう
②国際ロータリーが世界で行っている奉仕活動を知って協力しよう
③他の地区が実施している奉仕活動を知って地元のニーズを見つけ出そう
④地区セミナーには出席義務者のみならず、自らが関心を持つセミナーにはできるだけ積極的に参加して視野を広めよう
2.地区のIT化を推し進めよう
①各クラブから選出されたIT委員はITを学び、クラブのITリーダーになろう
②月信をデジタル化して地区のホームページに貼っています。必要に応じてプリントアウトしよう
③地区からクラブや会員個人への連絡はメールを主体にしていきます
3.ロータリーの公共イメージを上げよう
ロータリーデーを開催し、積極的に地域にロータリーの素晴らしさを伝え知名度をアップしよう
4.会員を増強しよう
①ロータリーの良さを知ったら知人に伝えよう
②知人をロータリーの友人としよう
③新会員の会員紹介は月信で紹介して会員増強を推奨する
5.青少年奉仕を重点的に行う
ロータリーの事業である青少年交換事業を復活する。第3630地区との短期交流事業を計画実施する
6.RLI(ロータリー・リーダーシップ研究会)を実施しよう
ファシリテーターの育成からスタートする
7.五大奉仕の真の意味を理解し実践しよう
以上1〜7は、小山ガバナーの地区スローガンの内容でありますが、私のかねてからの思いと近いところが多いので、この内容に沿って会長方針とします。
ロータリーを良く知り ロータリーを楽しもう
・入会3年未満の会員は、出席義務の有り無しに関わらず、できるだけ出席する
・各委員会の配置はダブらないようにしていますので、委員会を積極的に活動する
・会員増強は、会員を増やすのみでない。現会員がロータリアンとして誇りを持ち活動できるように自己啓発に努める
・クラブ協議会は例会とは別に行う
・ロータリーの四つのテストに照らし、会員の多くがロータリーライフを楽しめるように、変えてはいけない所と、変えた方が良い所を見て図っていく
図らずも、57名が日田ロータリークラブに集ってわけですから、親睦を行い、同じ奉仕の喜びを味わうために共に努力しましょう。パスト会長は豊富な経験と知識を活かして、経験の浅い会員に声掛けを積極的に行い回の中心的存在となってください。
親睦とは、多くの人々と交わることにより、自己の高揚、自己の研鑽をして、ロータリアンとしての矜持を保つように努めることだと思います。
会長の時間46 平成26年6月25日(水)
2014年06月25日
「50周年記念式典を終えて」
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
先日の50周年記念式典と祝賀会、皆様、大変お疲れ様でした。
色々、ありましたが、遊船での祝賀会を、参加者の皆さんが大変喜んでいただいたようです。
花火も、以前、数人で亀山亭から50周年のために見学した花火とは、構成、花火の量とも全く違っていました。
皆さん大いに盛り上がっていました。嘉義玉山扶輪社の方たちも、浴衣に着替えて皆さんご機嫌でした。
食事も事前に試食会をして、メニューをかなり手直しましたが、奥様方には評判が良かったようです。遊船の料理が変わるきっかけになるかもしれません。
いずれにしましても、皆様方の50周年に向けてのお骨折りで、概ね成功裏に終わったのではないか思います。
7月9日には、慰労の夜間例会を次期会長が準備しておりますので、みんなで楽しい酒を飲みかわしたいと思います。
後ほど、「1年を振り返って」を卓話しますので、これで終わります。2年間、お付き合い有り難うございました。
会長の時間45 平成26年6月11日(水)
2014年06月11日
「50周年最終準備例会」2014.06.11
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
今日は最後の準備例会です。よろしくお願いします。
さて、私と田嶋副会長、北川会友は6月1日から6月4日までミャンマーのキータンゴン村の開校式に行って、5日の午後に日田に帰ってきました。
ご心配をおかけしていた校舎は立派に完成していたので安心しました。
写真も撮って来ましたので、50周年の式典で記念事業として発表できます。
今日はお見せできませんので、式典会場で参加者の皆さんと完成した校舎をご覧いただきたいと思います。
さて、今日、北川会友は来られていませんが、ミャンマー2日目の夜からお腹をこわして現在もお悪いそうです。病院の診断では、原因は不明だが大丈夫ということだそうです。多分、途中で農民にもらったマンゴーを途中の小さなお店で水につけて剥いてもらって食べたのが原因ではないかと思います。水につけてナイフで剥いているのを見ていて、私も思いましたが、北川さんも「まずいなー」と思ったそうです。ただ、私も田嶋さんも食べたのですが、何度も行っているせいか少し免疫があるのかもしれません。
愈々、式典の日が迫ってきました。今日も各担当部門から説明がありますが、皆様のお蔭で着々と準備が進んでいます。むしろ、私の方の準備がこれからですので、当日間違いが無いように、残り3日間頑張ります。
尚、KCVから50周年記念式典について取材が来ていますので、明日、石井実行委員長と行ってまいります。式典前日の6月13日から「おはなしプラザ」で、1週間放映されるそうです。
会長の時間44 平成26年6月4日(水)
2014年06月04日
会長の時間 代行編2
武内眞司
平成26年6月4日(水)
みなさん、こんにちは。
今日は前回の4月に続き2回目の会長の時間代行となりました。今回も会長、副会長共々50周年記念事業でミャンマーに行き不在です。前回はミャンマーのお国柄でしょうが、計画通りに建設が進まず、完成している筈の小学校に屋根と壁しかなかったと笑えないオチが付いていました。しかし今回は三度目ならぬ二度目の正直です、きっと嬉しい報告を持ち帰るものと確信し期待しております。
さて、いよいよ10日後からサッカーのワールドカップ・ブラジル大会が開催されます。先ほどのミャンマー同様、お国柄なのでしょうが、メイン会場は未だ改装工事中、また会場と空港を結ぶモノレール建設を始め、既にあきらめた工事が全国に多数あるとのことです。ワールドカップは、オリンピック同様8年前に開催国が決定されるわけですから、何事も計画通りにやらなければ気がすまない日本人から見れば、まさにタマガルばかりです。
ブラジルの言語は、南米では少数派のポルトガル語ですが、スペイン語でアスタマニアーナという南米の国民性を現す言葉があります。意味は「明日は明日の風が吹く、何事ものんびり気楽にやろうよ~」だそうです。
私の性格もどちらかというとアスタマニアーナ的で、明日できることを今日はやらない主義ですが、ワールドカップと時を同じくして、いよいよ創立50周年記念日がせまり、そうのんびりとはしておれません。
6月14日(土)には、2720地区の各クラブから300名を超えるロータリアンが日田に集います。「さすがに、伝統と格式ある日田ロータリークラブの創立記念日。すばらしいもてなしだったね」と言われるように、日田クラブ一丸となり、準備万端整えたいと思います。
50周年に向けての準備会は、今日と来週の2回だけになりました。
今日の例会が、創立記念日に向けてさらに有意義なものとなるように、会友各位にご協力をお願いして、会長代行の時間といたします。
会長の時間43 平成26年5月28日(水)
2014年05月28日
「50周年準備例会」2014.05.28
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
本日は式典会場のパトリア日田での例会です。皆様に委員会ごとに準備状況をご説明して意識をより一層共有したいと思います。
いよいよ、6月14日まで残り少なくなってきました。各委員会で万端の準備が整うことをお願いして会長挨拶といたします。宜しくお願いします。
会長の時間42 平成26年5月21日(水)
2014年05月21日
「若年女性の減少」
2014.05.21
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
新聞でご覧になったと思いますが5月8日に「日本創成会議」が発表した2040年の人口試算は、「若年女性の減少率」という新たな指標を取り入れたことで、従来の国の見通しよりも厳しい予測が示されました。「日本創成会議」とは2011年5月に発足した民間の政策発信組織です。
この試算の特色は、20~30代の若年女性が30年間で半分以下に減る自治体を「消滅可能性都市」と位置づけ、より実態を反映しようとしたことにあります。
確かに、子供を産む20~30代の若い女性の数が減れば、子供の数が減るのは自明です。地方に住む我々が、日頃、感じている実感そのものです。
国の将来推計人口では「消滅可能性都市」に相当する自治体は373でしたが、今回の試算では約2・4倍の896自治体になりました。
大分県では、「消滅可能性都市」に該当する自治体は18市町村のうち11市町村で、その中に日田市も入っています。日田市も「消滅可能性都市」ということになります。
日田市では2010年の若年女性の人口は6804人ですが、2040年には52%減の3238人になると推計されています。ちなみにその時の日田市の総人口推計は2500人減の約45000人です。
毎年3月になると、日田市から高校を卒業した若い人たちが、大学・短大・専門学校・就職のために、日田市から出て行きます。
10年ぐらい前は、3月に900人ぐらいが転出していました。そして、その人たちの多くは、そのまま大都市に就職して戻って来ません。そして、都会で結婚して家庭を持つようになるのです。
従って、地方では加速度的に子供の数が減って行くことになります。
去年1年間に日田市で生まれた赤ちゃんは460人だそうですから、多分、30年前に比べて半減しているのではないでしょうか。単純に計算すれば30年後に日田市で生まれる赤ちゃんは200人ほどになるかもしれません。その時、例えば、産婦人科や保育園、学校や予備校は一体どうなるのでしょうか。
この問題は日田市だけではありません。我国全体の人口減少の問題と、この地方の衰退を考えると、国を挙げて都市と地方の在り方など構造や意識を変えて行かなければならないだろうと思います。
地方が衰退すれば、やがて大都市も立ち行かなくなるのは明らかです。
豊かな地方があってこそ、日本がいつまでも、みずみずしい瑞穂の国であると思うのですが、このままでは立ち枯れてしまうのではないでしょうか。
会長の時間41 平成26年5月14日(水)
2014年05月14日
「献血例会」
2014.05.14
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
本日は献血例会です。生憎の雨模様で各献血会場とも来られる方が少ないようです。
今まで日田は献血される方が多く、日赤の方も期待されていましたが、今後、献血の場所や時期も検討すべき時期に来ているのかもしれません。
また、本日はパトリア日田での例会ですが、13時からは50周年準備委員会がここで開かれます。
記念式典と講演会が開催されるこの会場で、舞台での演台や来賓席の配置、マイクやクリーンの位置や案内表示等々、現場で確認しながら準備を進めていただきたいと思います。
本日は宜しくお願いします。
会長の時間40 平成26年5月7日(水)
2014年05月07日
「先端技術の流出」 2014.05.07
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
連休も終わりましたが、皆様方も楽しい日々をお過ごしになったこととお慶び申し上げます。
私は、昨日、小学校の修学旅行以来、50数年ぶりに別府の地獄めぐりをしましたが、結構、楽しかったです。
さて、ミャンマーからキータンゴン村小学校の工事進捗の写真が届きましたので、お手元にお配りしております。4月1日はまだ鉄骨だけで、訪れた3名はガッカリしましたが、4月20日の写真では手すりが出来、今回、送ってきた写真では壁も出来上がり、一部は壁も塗られています。
現地からの報告では、5月12日には完成すると言っているそうです。
6月2日から新学期が始まりますので、その前後に開校式をする予定です。
開校式に参加される方は本日、私宛に申し出て下さい。ミャンマーのヴィザ申請と飛行機の手配をします。
ところで、つい最近、興味ある話を聞きましたのでご紹介します。
ある人が仕事の打合せに韓国の大企業に行ったら、出てきた韓国人の日本語がえらく流暢なので「日本語がうまいですね」と誉めたそうです。名刺には金とか朴とか書いてあったとのことです。そうしたら、その人たちは「私たちは日本人です」と言ったそうです。
夜、会食した時に、彼らは、以前はNECとかパナソニックで働いていた技術者たちだと明かしたそうです。しかし、本名の日本名は絶対に言わなかったそうです。
彼らは日本にいたときの年収の5倍以上の年収をもらうのだそうですから、5千万以上、人によっては1億円だと言います。ただ、2~3年でお払い箱だそうですから、彼らにすれば短期間の荒稼ぎ、韓国側にしてみれば、コストを掛けずに先端技術を手に入れられるのだから安い投資です。
以前から、韓国の大企業は日本人技術者によって支えられているという話は聞いていましたが、こういう生々しい話を聞くと考えてしまいます。
前にいた会社の技術開発投資は、韓国企業と競争するうえで無駄になり、会社の業績は悪化し、工場の閉鎖、従業員の失業にもつながり、ひいては景気は悪化し、税収は減り、失業保険などのコストが増えます。
アメリカなどには厳しい法律があって、先端技術の流出を抑えているのだそうです。先端技術に限らず、諸国民の公正と信義を信頼している我が国には、悪意を持った諸国民はいないのですから、無防備もここに極まったということかもしれません。
企業も防衛策を講じているとは思いますが、未だに新日鉄や東芝の技術が盗まれています。国、企業が一丸になって我国の知的財産の保護・防衛に当たるべきだと思います。
会長の時間39 平成26年4月30日(水)
2014年04月30日
「嘉義の15周年式典に参加して」2014.04.30
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
本日は日田自動車学校さんでの職場例会です。
お忙しい中、日田ロータリークラブの為に時間と場所をご提供くださったことに感謝申し上げます。ありがとうございました。
ところで、4月23日、嘉義玉山ロータリークラブ15周年記念式典に、8名で参加して参りました。去年の式典と同じように盛大で、300人近いロータリアンが出席していました。
海外からは、私たち日田ロータリークラブだけで、私はパストガバナーより上席に座らせられました。
私も祝賀スピーチをしましたが、事前に鬼武会友の会社の社員に中文に訳してもらっていましたので、北京語で挨拶しました。
現在、台湾で大ヒット中の映画「KANO(嘉義農林)」を絡めて話をしました。
ちなみに嘉義農林は昭和7年の夏の甲子園で初出場準優勝した学校です。今回訪問したときに車の中から見たのですが、嘉義駅の付近には当時のピッチャーの金色の銅像が建っていました。
まず、日田と嘉義の共通点として、戦前から林業が盛んであること、林業の学校があったこと、両校とも野球が強かったことの話をしました。そしてこの映画が早く日本でも上映され、若い日本人が沢山観て、台湾と日本の友好が更に深まれば良いという話をしました。
それまでの会場はザワザワしていて係員が「静粛に」というカードを持って回っていましたが、翁さんの話では(壇上にいると分からないのですが)会場がシーンとなって私の話を聞いていたということでした。そこにも台湾人の日本人に対する好意というものが感じられます。
翌日は、嘉義ロータリークラブのメンバーとゴルフをしました。重いバッグを嘉義まで持って行ったのですが、やはり一緒にゴルフをすると友情が深まります。
6月14日には、嘉義から22名が日田の50周年に来られるということです。日台友好の為に出来るだけのことはしたいと思いますので、皆様方にも宜しくお願いします。
式典は頓宮会友がビデオ撮影していますので、いずれビデオでその雰囲気の一端をご紹介出来ると思います。
会長の時間38 平成26年4月15日(火)
2014年04月15日
「2クラブ合同例会」2014.04.15
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
こんばんわ。今日は元町児童公園で花見をかねての2クラブ合同例会ですが、中央クラブの皆さん準備と設営、有難うございました。中野川沿いの八重桜は満開です。普段は花冷えで寒いのですが、今日は風もなく天候に恵まれました。
さて、先程、古賀会長からもご紹介がありましたように、来る6月14日は日田クラブの創立50周年です。残り2か月、盛会を期して全員で準備を進めております。
午後2時から、式典を行い、そのあと記念講演を行います。講師は「逆説の日本史」などの著者、井沢元彦さんです。面白い話が聴けるものと期待しております。
そのあと、夕暮れの三隈川に場所を移して遊船で祝賀会を行います。花火も上げます。
どうぞ、皆様全員にもご参加いただいて楽しい式典と祝賀会にしたいと思いますので、宜しくお願いします。今晩は2クラブの懇親を深めましょう。それでは「乾杯」。
会長の時間37 平成26年4月9日(水)
2014年04月09日
「台湾訪問の前に」2014.04.09
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
今月の二十三日には嘉義玉山ロータリークラブ十五周年のお祝いに、当クラブから九名が台湾を訪問します。そこで昨今の台湾の政治状況を話したいと思います。
台湾で学生が日本の国会に当たる立法院を占拠していたことをご存じだと思います。
これは中国と台湾が一層の市場開放を目指して昨年六月に調印した「サービス貿易協定」の承認を阻止するためです。
「サービス貿易協定」とは、医療や金融、建設などの市場を相互に開放し参入を容易にしようとするものですが、これは台湾経済の主体である中小企業に大打撃を与えるばかりか、中国から大量に投資移民を呼び寄せ(十年間で百万人が移住するとの推計も)、台湾を経済的に中国の勢力圏内に組み込み、併呑を加速させるものです。
しかし、このことを国民が知ったのは、何と調印された後でした。
つまり、馬英九政権はこうした重大なものを国民の預かり知らない密室作業で調印し、国会でも野党と世論の猛反対をよそに強行採決に踏み切ろうとしたため、協定撤回を求める学生などが三月十八日以来、国会の議場や周辺の道路を占拠したのです。
三月三十日に総統府前で行われた座り込みデモでは全国から五十万人が参加したそうですが、これだけ多くの人が集まった背景には、台湾が台湾でなくなることへの台湾人の懸念や恐れがあるからだ思われます。
もっと根本には、戦後以来の、台湾人の中国人への不信があると思います。さらに、中国人と実際に接触する機会が増えた今日、世論調査でも、我々は中国人ではないという人が八十五%を占めています。
中国の非民主的、非人権的姿勢や、香港の自治権を認める約束を反故にしたことなどで、その思いははっきりしてきています。
台湾には、戦後、大陸から蒋介石とともに進駐してきた外省人と呼ばれる一五%の中国人と、戦前から台湾に住んでいる八五%の本省人と呼ばれる台湾人がいます。
外省人は中国人の意識が強く、台湾人は中国人としてよりも台湾人としてのアイデンティティがますます強くなっています。
例えば、国会を占拠する学生らを恫喝するため、ヤクザが率いる約千名のデモ隊が押し寄せ「お前らに中国人である資格はない」「中国はお前らを必要としない」と怒声を上げたら、学生たちは「私たちは台湾人。もともと中国人ではない」と笑い飛ばしたそうです。
四月六日、王金平立法院長(国会議長)が占拠後初めて議場を訪れ、中国との協定を監視する新法の制定まで協定の審議を再開しないと明言し、学生らの要求に歩み寄る姿勢を示しました。
学生らは「この段階での任務を達成した」と評価し、国会から退去することになりました。
しかし、事態はこれで収まるかというと、私はそう簡単にはいかないのではないかと思います。
このまま学生の要求を認めれば、中国の狙いは頓挫します。まして、中台関係を「国と国」の関係とすれば、中国の戦略は根本から崩れます。
中国人はうまくいかなければ恫喝、あるいは力で強行してくる可能性があります。
今回の台湾の学生や市民の運動は、対中国という東アジア全域の共通した潮流の一つと言えるかもしれません。
中国がどう出て来るか、今後、注視する必要があります。
会長の時間36 平成26年4月2日(水)
2014年04月02日
会長の時間 2014.04.2
直前会長 武内眞司
みなさん、こんにちは。
今日は会長、副会長が50周年記念事業でミャンマーに行き不在です。橋本会長から直前会長として代行を務めて欲しいと要請があり、約2年ぶりに会長の時間をやるハメになりました。直前と言っても2年前ですし、当然会長が原稿を用意し代読するものと思っていましたが「全部まかせるからたのむよ」とのこと、それはないだろうと抗議しようと思いましたが、大学の先輩ですし、不便なミャンマーに会を代表して訪問されたわけですからそう文句も言えません。というわけで代わりに会長の時間をやることにしました。橋本会長風ですと、現在不穏な空気のある韓国・北朝鮮問題がテーマになるのかもしれませんが、勉強不足の門外漢ですので今日は武内風に…
新年度になり、日本では消費税増税、STAP細胞論文の不正断定、武器輸出の原則禁止の見直し等のニュース報道があり、また世界ではウクライナ問題等世界中で色んな出来事が目白押しです…が難しい話はおいといて今年も春が来ました。
桜満開の春爛漫の4月を旧暦では卯月と呼びます。ご案内の通り語源は卯の花の咲くころという意味で、童謡にも「卯の花の匂う垣根に時鳥早も来鳴きて…」と歌われております。
卯の花の開花時期は5月中旬頃ですが、その真っ白な花の様子が豆腐のおからに似ているということで、おからで作る料理を「卯の花料理」と呼ぶようになりました。値段も安く一年中食べられる「おから」料理ですが、本来は夏の到来を楽しむ料理ですので、5月の川開きの頃、屋形船の宴席に出れば粋な通人が喜ぶことでしょう。
私は四季のある日本に生まれたことに感謝していますが、中でも個人的には1年を24に分ける「二十四節気」をひそかに楽しんでいます。先月21日の春分の日に続き、今月は3日後の4月5日が5番目の節気の「清明」です。万物が清清しくなりおだやかな春の日を浴びて散策するのに一番良い日と言われております。
そんなわけで、夜の街で蝶を探し求める散策もそれはそれで楽しいものですが、せっかくの卯月は郊外に出て春の到来を満喫してみてはいかがでしょうか…。
会長の時間35 平成26年3月26日(水)
2014年03月26日
「田中作次前RI会長・ミャンマー出発」2014.03.26
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
22日に中津ロータリークラブの創立60周年の式典と祝賀会に皆で行ってきました。
式典では田中作次前RI会長が記念講演をされました。間近に拝して、誰かに似ておられるなと思っていましたが、黒沢監督の映画「七人の侍」「生きる」「野良犬」などに出演してていた志村喬によく似ていらっしゃいます。
講演の後、何か質問はありませんかということでしたので「会長は英語でスピーチをなさいますが、どうやって英語を勉強されたのですか」と質問しました。
「スピーチは原稿があるから」ということでしたし「狭い範囲の話題ならわかるが、範囲が広くなると分かりません」と率直に答えて下さいました。
RI会長は17人の候補の中から、ふるいにかけて最終的に一人を選ぶのだそうですが、衆目の認める人柄というものが最も重要な要素なのかもしれません。
後の祝賀会で、織田さんと田中前会長にご挨拶に行きました。その時にミャンマーの小学校の建替えのプロジェクトに、RI財団から補助金をいただきましたと申し上げましたら「えっ、よく認めたな。どうやって説得したの」と聞かれました。
「自由と民主主義の推進の為に」と説得しました。また、偶々、RI財団に和田はるかさんという日本女性がいて、多分、力になってくれたのだと思いますと申し上げましたら、「粘り強くやったねと」とほめて下さいました。田中前会長は本当に誠実で飾らないお人柄の方でした。
今週末の30日から、田嶋副会長と織田財団委員長と三人で、成田経由でヤンゴンに行って参ります。31日の開校式の模様は佐竹会友の最新式のデジタルビデオカメラなどで撮影して来ますので、9日の例会では皆さんにお見せできると思います。
それから、「ガイヤの夜明け」というテレビ番組で紹介されたミャンマーなど電気のない国に売っているパナソニックのソーラー・ランタンを見た会員から、あれは大変良いという声が上がりました。ミャンマーはインフラが未整備で、キータンゴン村も電気が通っていません。
そこで早速、パナソニック本社にわれわれの趣旨を電話して、ミャンマー駐在事務所を紹介していただきました。現地の前田さんという方と連絡が取れ、ソーラー・ランタンをヤンゴンン古庄さんの会社に届けてくれることになりました。価格も安くしていただきました。
開校式の時、ソーラー・ランタンのデモンストレーションをしようと考えていますが、村民と子供たちが喜ぶ様子が目に浮かびます。
あの校舎は集会場や避難所に使うとも聞いていますので、ソーラー・ランタンが村民の生活にも役に立つだろうと思います。
図鑑も4冊ほど持参します。日本語ですが、写真を見ながら、子供たちが日本へ興味を持ってくれることを期待します。
なお、このプロジェクトに賛同して、ある市民の方から5万円預かりました。杵築市の岡島正さんからお預かりした172,970チャットと合わせて、ミャンマー支援に役立てたいと考えます。
ミャンマーからの帰りは、同じく成田経由で福岡着が4月2日の13時くらいとなります。従いまして、4月2日の例会は3名が欠席しますが、武内前会長にお願いしておりますので宜しくお願いします。
会長の時間34 平成26年3月19日(水)
2014年03月19日
「人吉市での地区大会報告」2014.03.19
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
3月15日と16日に人吉市で開催された「第2720地区・地区大会」に8名で行って参りました。
地区大会にはRI会長代理の台湾のフレデリック林さんがご婦人と出席され、全ての日程に熱心に参加されました。
林さんは「自分の父母は日本語を話していたが、戦後、日本語が禁止されたために私は日本語を喋れない。これは私にとって残念なことだ」と自己紹介され、全て英語で話されました。
しかし、二日目の武田恒㤗さんの講演を最前列で通訳なしでお聴きになっていたようです。家庭内ではご両親から日本語で教育されたようなことを話されていましたので、聞く方はある程度、お分かりになるのかなと思いました。
フレデリック林さんは、日本と台湾の特別な関係についても話されました。
一つの例として、次期RI会長であるゲイリー黄さんが、日本も含めた第4ゾーンで、何かの重要な役職に立候補したときに、日本からの候補者が全て立候補を取り下げ、黄さんの当選に協力してくれたことがあったということを紹介されました。
林さんは体格も風貌も立派で、誠実で有能な方でした。台湾の一流の方とお会いすると感じることですが、台湾人の明るさや優しさと礼儀正しさに加えて、アメリカや中国との経済交流で国際感覚があると思います。日本人も頑張らなければいけません。
祝賀会は広い体育館でありました。千人を超える人数を収容できる会場が無かったのでしょう。
祝賀会場では、福岡県のパストガバナーの大島さんが、わざわざ私を探してこられました。日台ロータリー親善会議に関する私の1月29日の会長卓話を読まれたらしく、びっくりしました。当日、大島さんもロータリー日台親善会議の会場におられて壇上にも上がられたそうです。会長卓話はインターネットに出しているので、迂闊なものは出せないなと改めて思いました。
二日目の朝8時から行われた会長・幹事・ガバナー補佐会議のR財団報告書の中で、木村財団部門長が「日田RCの国外プロジェクトは実施国が経済制裁国ミャンマーの為『米国財務省資産管理局審査チェックリスト』で再審査後、承認となりました。再審査に根気よく対応、努力された日田RCに称賛の言葉を申し上げたい」書いて下さったことを嬉しく思います。
9時から本会議が再開され、講演会の前の各クラブの周年行事の紹介では、日田クラブは中西会友が作ってくれた2分半の日田の紹介ビデオを使って50周年の案内をしました。
夕暮れ時の遊船を見せて、この船上で祝賀会をやりますと言ったら、会場から「オー」という声が上がりました。多くの方の登録を期待したいと思います。
その後の武田恒㤗さんの講演は、笑いあり、考えさせられることありの息もつかせぬ熱演で時間をオーバーするほどでした。
一般市民を含めた聴衆が武田さんのお話に同感したのだと思いますが、講演後の本の販売では黒山の人だかりの大混雑で、売り切れの本も出ました。
武田さんは冗談で「最近、私はジャパネット・タケタと言われる」と言っていましたが、著書やDVDのセールストークはとてもお上手で、明治天皇の玄孫とは思えないほどです。
武田さんは、戦後、失われた日本を取り戻すためには、日本神話と歴史を学ぶべきとおっしゃっていました。私も武田さんの「現代語古事記」他をアマゾンで注文しました。
最後のRI会長代理の大会所感で、フレデリック林さんはRI会長に提出する地区大会の報告書の評価点はエクセレントとしますと発表し、赤山ガバナーはとても感動していました。
日田よりも小さい人吉で開催された地区大会を、赤山ガバナーを初めホスト及びコ・ホストクラブの皆様が見事にやり遂げられたことに敬意を表します。1164名のロータリアンが参加した素晴らしい大会でした。
ロン・バートンRI会長のテーマは「ENGAGE ROTARY CHANGE LIVES (ロータリーを実践し、みんなに豊かな人生を)」ですが、地区大会や、いろいろな行事に参加することによって、素晴らしい方たちと会うことが出来ます。特に新しい会員は出来るだけ参加してほしいと思います。
会長の時間33 平成26年3月12日(水)
2014年03月12日
「東北大震災から三年」2014.03.12
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
三年前の昨日、東北地方で大地震と大津波が起きました。テレビで津波の映像を見ると、当時のことをまざまざと思い出します。
まだ行方不明の方が大勢いらっしゃいますが、あの津波で二万人近い方たちが犠牲になりました。
まだ、復興は進んでいませんが、災害を乗り越えて、新しい東北が生まれることを願います。
ところで、数日前にテレビを見ていましたら、陸前高田市の市長が「超法規で復興を進めて欲しい」といっていました。
例えば、陸前高田市では、山を削って新しい住宅地を作り、その土を利用して元の市街地をかさ上げする計画があるようですが、津波に襲われた市街地では、その土地の権利者の中には見つからない人がいるのだそうです。まして、共有地となると、その相続人の所在は把握するのは非常に困難なようです。
この市街地については、国土交通省からもし土地の所有者分からなくても事業を進めるようにという通知が出ているようですが、陸前高田市市長は「もし、首都圏で直下型の大地震が起きたらどうするのだ。今回の大震災の例を後のために活かすべきだ」といっておりましたが、その通りだと思います。
法律的には、いろいろ問題はあるかもしれませんが、平時とは別に、災害を含めて非常の際の法を整備すべきだと思います。
会長の時間32 平成26年3月5日(水)
2014年03月05日
「童話の改変」2014.03.05
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
グリム童話に「シンデレラ」の話がありますが、最後の結末の部分をご存じですか。最後はこうなっています。
「白雪姫と王子の婚礼の場には、鉄の靴が炭火の上で焼いてあったのです。その靴が火バサミではさんで持って来られ、継母の前に置かれました。そこで、継母の妃は、否応なしに真っ赤に焼けた靴をはかされ、踊りに踊り続けさせられて、とうとう倒れて死んでしまいました」
昔話や童話のオリジナルは、西洋か日本かを問わず、結構、残酷な描写があります。
ところが、昨今の教育現場で教えられる昔話や童話ではこうした残酷描写が、カットされたり、内容が変えられたりすることが多いようです。
例えば、「『さるかに合戦』では、猿がカニを殺すシーンが残酷すぎるということで、猿が謝ってカニと和解する話に変えて話しています」(小学校教員)
「学芸会の『花咲か爺さん』では、誰も悪者の役をやらなくても済むように、悪いお爺さんの役をなくし、犬も殺されない話にしました」(小学校教員)
「発表会で『浦島太郎』をやることになりましたが、乙姫様の家来役のお母さんから『女性同士で優劣があるように見えると子供が傷つくのではないか』という意見が出て、家来の役をなくして乙姫様を十人にしました」(保育士)等々です。
昔話や童話は「世の中には、性悪な奴がいるから騙されないように気をつけなさい」という話が多いと思います。そして、悪いことをした性悪な奴は最後には残酷な罰があります。そうすることによって、子供たちに効果的にその意図するところを伝えたのだと思います。
それを、世の中はみんな良い人ばかりだとか、みんな仲良く暮らしましたというハッピーエンドで終わらせてしまうのは、果たして如何なものだろうかと思います。
ところで、ウクライナのクリミヤ半島に国籍や所属部隊不明の軍隊がスッと入って来ました。ロシアの軍隊です。
他国の領土に外国の軍隊が侵入して来るのを目の当たりにすると、十九世紀的な帝国主義が、今でも在り得ることだと実感します。
現実的な抑止力がなければ、むしろ帝国主義的行動を誘発することさえもありうると思います。
厳しい国際社会で生きぬいていくには「みんな仲良く暮らしました」とは対極のリアリズムを教えることも必要だと思います。