0年0月0日
会長の時間33 2019年3月20日(水)
2019年03月20日
女性活躍社会
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
「女性活躍社会」とは、働きたいという希望を持つ女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会のことであり、その推進のため2015年9月第2次安倍内閣時代に「女性活躍推進法」が施行されました。その後約3年が経過しましたが、現実はどうでしょうか? 先日開催された日田市医師会と日田市市議会議員との交流会において、日田市市議会議員に女性は一人もいませんでした。また残念ながら、日田市医師会にも女性の理事はこれまで皆無です。それに関連するような記事が新聞に載っていました。地方議会の悩みの一つとして、女性議員がゼロの議会が非常に多く、また女性議員がいてもその比率は非常に少ないと言うことです。当然「女性活躍推進法」を真っ先に実践しなければならない議会がこのような状態では、女性の社会への進出という点において日本がまだまだ非常に遅れていると言わざるを得ません。女性ゼロの地方議会は全体の19.0%にもなっています。議会ごとの女性議員の占める比率は、都道府県議会で12.3%、市議会・特別区議会で15.2%、町村議会で10.1%です。国会議員においても女性議員は13.7%しかいません。これは他国と比べると圧倒的に低い数字です。世界の主な先進国の女性国会議員の比率を見てみると、スペイン38.6%、フランス35.4%、ドイツ31.5%、イギリス28.5%、米国19.7%となっています。お隣の韓国でも17.7%で、13.7%の日本は140位です。歴史的にみて、日本における女性の社会進出が非常に困難であり、遅れているのは仕方ないかもしれませんが、経済大国として世界をリードする立場にある日本がこの状況では悲しいかぎりです。
一方大学の医学部入試において、女性入学希望者に対する不当な差別が行われ、女性入学者の数を制限するようなとんでもない行為が行われていました。最近の医師不足の原因が、女性医師の増加にも起因しているとの意見もあります。妊娠、出産を担う女性医師に対して、男性医師と同じ労働時間や労働条件を要求するのは確かに困難かもしれません。しかしながら、働く意欲のある女性に対して、それに見合った環境を整えることは可能だと思います。そのためには社会全体が意識改革しなければなりません。いわゆる「Paradigm shift(既成概念からの発想の転換)」が必要です。これは議会などのその他のフィールドでも同じことです。「女性だから…」と言う考えを改めない限り、日本での女性活躍社会実現はもう少し先になるかもしれません。ちなみにロータリークラブでは、全世界での女性会員の比率は20%、第2720地区で7.6%、そして日田ロータリークラブでは5%となっています。
会長の時間32 2019年3月16日(土)
2019年03月16日
ようこそIM in HITAへ
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
国際ロータリー第2720地区大分第1グループの皆さん、ようこそ日田市で開催されます橋本ガバナー補佐主催のIMへお越しいただきました。日田ロータリークラブを代表いたしまして心より感謝申し上げます。
IM (Intercity Meeting) は、ロータリー特有の言葉で、「都市連合会」と訳すそうです。近隣都市のいくつかのロータリークラブが集まって開かれる会合で、討論の内容は、4大奉仕部門に関連するプログラムなどについて検討することとなっています。ミーティングの目的は会員相互間の親睦やロータリー理念の勉強であり、決議することなどはありません。またその開催は分区単位で行われ、その分区のガバナー補佐が主催者となります。つまり今回日田ロータリークラブの橋本信一郎会友が第2720地区大分第1グループのガバナー補佐として、この日田市でのIMを開催いたします。
さて、来年度大分第1グループから瀧満ガバナーが誕生します。この地区からガバナーが輩出されるのは数十年ぶりのことです。ホストクラブまたコホストクラブに所属する私達はロータリーシャワーを大量に浴びることになります。瀧年度が輝かしい1年となりますように、今回のIMを通して大いにロータリーを学びまた語り合いましょう。
本日は宜しくお願いいたします。
会長の時間31 2019年3月6日(水)
2019年03月06日
米山梅吉記念館
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
ロータリーの友2月号に米山梅吉記念館創立50周年についての特集記事が載っていました。ご存知のように米山梅吉氏は、1920年(大正9年)に日本で最初のロータリークラブである東京ロータリークラブを創設し、初代会長に就任した人物です。彼は1868年に江戸(今の東京)で和田家の三男(後に米山家の養子となる)として生まれましたが、5歳の時に父親が他界したため、母親の郷里である静岡県駿東郡長泉町(スントウグン・ナガイズミチョウ)に移住しています。そして16歳で東京の学校に移るまで、静岡県で過ごしたのです。1969年(昭和44年)3月、この長泉町に「公益財団法人 米山梅吉記念館」が設立されました。そこには日本のロータリーの祖である米山梅吉に関係する遺品や資料が数多く展示されているそうです。彼は東京に出てから東京英和学校(現在の青山学院大学)に入学し、その後アメリカへ留学しました。日本に戻ってからは勝海舟に師事し、また井上薫の紹介にて三井銀行へ就職しています。以後、三井銀行の常務取締役などを務めています。そして前述したように1920年東京ロータリークラブを立ち上げたのです。静岡県駿東郡長泉町がどこにあるかと言うと、沼津市の近くで最寄りのJR駅は三島駅(新幹線駅もあります)になります。ロケーションとしては富士山の南側で、伊豆半島の根元にあたります。静岡県を訪れる機会はなかなかありませんので、残念ながらこの記念館に立ち寄ったことはありません。何とかロータリアンであるうちに行ってみたいものです。
今回の記事の中には米山梅吉氏の人柄に関する逸話がいくつか書いてあります。子煩悩で夜遅く帰宅した時は必ず5人の子供の寝顔を見て回った話。漢詩と俳句と和歌の堪能者だった話。非常に几帳面で新聞を読んだあとはきちんと畳まないと機嫌が悪かった話。とても音痴で歌を歌ったことがないと言う話。落語が好きでアメリカでは英語で落語をやり、拍手喝采を受けた話。亡くなる直前には家族にお礼を言い、その直後に永眠した話。これらのちょっとしたエピソードから彼の素晴らしい人物像が十分うかがえると思います。
3月の例会
2019年03月05日
・3月 6日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
創立記念例会 佐竹会友
・3月13日(水)休会 16日(土)に振替
・3月16日(土)日田医師会講堂
大分第一グループ IM 11時30分〜食事
・3月20日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
外部卓話 日田市上下水道局 江藤隆秀局長
・3月27日(水)午後6時30分 日田市の亀山亭ホテル
夜間花見例会
会長の時間30 2019年2月27日(水)
2019年02月27日
話しがうまくなるには
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
ロータリー会長の仕事として最も憂鬱なのが、この会長の時間の卓話です。おしゃべりが上手な方や多くの人達の前で挨拶することが得意な方にとっては、何でもないことかもしれません。しかし私のように人前で話すのがやや苦手としている人種には、毎回悩みの種となります。私もこれまで学会や講演会で発表する機会が多くありましたが、なかなか得意と言うわけにはゆきません。一般的に日本人は自己表現力に乏しく、多くの方が同じような思いをしていることと思います。先日ある雑誌で「話がうまい人入門!」のタイトルの特集がありました。読んでみるとなかなか役に立ちそうでしたので、その要約をご紹介したいと思います。まず何人かの有識者の意見として共通しているのが、「話は短い方が分かりやすい」と言うことです。15秒以上を超えると話が頭に入らなくなると述べています。そこで重要となるのが、話の概念化・抽象化です。つまり抽象的でもいいので話の本質を一言で伝えるようにすることです。そのためには前もって十分な準備をしておく必要があります。プレゼンの良しあしは、準備によって9割決まると強調しています。日頃から何を話すかと言うネタをストックしておくべきであり、常にニュースや新聞などで面白いと思ったことは書き留めておく習慣をつける必要があります。もし話のネタに詰まった時は、以下の呪文を唱えるとよいようです。「テキドニセイリスベシ」、テはテレビ、キは気候、ドは道楽、ニはニュース、セは生活、イは田舎、リは旅行、スはスターとスキャンダル、ベは勉強、シは仕事です。「昨日のあのテレビ番組見ましたか?」、「最近めっきり寒くなりましたね」などの話題を振ることで、会話や卓話の糸口に困ることはないのです。そうは言っても大勢の人の前で講和や発表をする時には、非常に緊張します。この緊張に対する緩和法が3つあります。それは、「笑顔」、「姿勢」、「アイコンタクト」です。人間は笑顔になるだけで、ドーパミン、セロトニンなどの脳内物質が分泌されます。これらの物質には幸福を感じる作用や心身をリラックスさせる作用があります。また背筋を伸ばすと、抗重力筋が刺激され、幸福ホルモンであるセロトニンが分泌されます。これにより心も整えられるのです。さらにアイコンタクトを心がけることで、話の内容が伝わりやすくなります。これについては皆さんも経験されたことがあると思います。そして自分が思っていること・感じていることをしっかりと相手に伝えるためのベストな方法は、その内容を「ひと言にまとめる」ことです。いわゆるキャッチコピー的な表現をする必要があります。例えば、「会いに行けるアイドルAKB48」、「I’m lovin’ it」(マクドナルド)、「お口の恋人」(ロッテ)などのようなフレーズがこれに該当します。
以上のように話させていただきましたが、やはり本日もダラダラと長くまとまりのない卓話となりました。今後は今回の内容を十分に参考にし、皆さんに楽しんでいただけるような会長の時間となるよう努力したいと思います。
会長の時間29 2019年2月20日(水)
2019年02月20日
抜萃のつゞり
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
先日配られた「抜萃のつゞり」のことを皆さん御存じでしょうか? 私は正直なところこれまで詳しくは知りませんでした。時々手に取っていましたが、残念ながら数ページに目を通していただけでした。この「抜萃のつゞり」は1年に一度すべてのロータリアンに送られて来る小冊子です。元々は熊平源蔵氏がその年の新聞、雑誌、書籍などから特に感銘を受けたエッセイやコラムをまとめたもので、昭和6年に創刊されました。その後も源蔵氏のお孫さんである熊平雅人氏によって毎年継続して発行され、現在に至っています。今年は45万部が、115カ国の日本大使館や総領事館、諸官庁、金融機関、学校、病院、図書館、そしてロータリークラブへ寄贈されています。何故ロータリークラブかと言うと、この熊平雅人氏は熊平製作所の会長であり、また東京ロータリークラブの会員でもあるからです。元々この冊子は社会への感謝・報恩の思いから、つまり社会貢献の一つとして作成されたものですので、まさしくロータリー精神にも通じるものがあると言うことになります。
これまであまり興味がなかったミニ本ですが、今回は何故か全編を読んでみました。確かに珠玉のエッセイがたくさん掲載されています。最初の話は「表彰」というタイトルです。貧しい子供時代に通りすがりの人にタイ焼きをもらった経験のある女性が、大人になりその恩返しとして毎月5,000円を35年間福祉施設に送り続けた話でした。この女性の行為に対し、市が表彰したいと申し出たのですが、女性はそれを断固として拒否したそうです。「世界中の子を満腹に」は、「あしなが育英会」についてのお話です。「あしなが育英会」は災害や病気などで親を亡くした学生を支援する団体です。東京都日野市と神戸市東灘区に、1日2食付きで月1万円の寮費の学生寮を運営しています。またこの会はアフリカの遺児達も支援しています。ウガンダやセネガルに学生寮を作り、こちらでは部屋だけでなく、食事やミネラルウオーターを無償で提供しています。特にきれいな水を飲めることに学生達は非常に感謝しているそうです。昨年の川原先生の講演でもありましたように、貧困国では今でも水がとても重要な資源です。「笑顔・挨拶・返事から始めよう」のタイトルのエッセイはユーモアのあるものでした。植木等が主演した「日本一のゴマすり男」を参考にし、生き方のうまい人になるには「笑顔」、「挨拶」、「返事」を実践することだと述べています。このように「抜萃のつゞり」には、素晴らしい文章ばかりがセレクトしてありますので、どれも非常に感動的な一説です。しかも短文ですので、頭にもしっかりとインプットされます。皆さんも是非読んでみてはいかがでしょうか。
会長の時間28 2019年2月13日(水)
2019年02月13日
日田中央青果水産
果物と栄養素
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
本日の職場例会は日田中央青果水産さんにおじゃまして行われます。そこで今日は果物とそれに含まれる栄養素について簡単にお話をします。まず炭水化物が多く含まれる果物ですが、栗が最も多く、100g中48.5gとなっています。以下ドリアン、バナナ、あけびの順です。そしてこれに連動してエルギーが多い果物も、栗、ドリアン、バナナとなります。水分はほとんどの果物に非常に多く含まれており、差はありません。一応、すだち、ゆず、だいだいなどの柑橘類に水分が多く、梅、イチゴ、スイカなどもその9割近くが水分で構成されています。ビタミンCはキウイフルーツに圧倒的に多く含まれており、100g中140mgと、2位の柿の70mgの倍となっています。以後、あけび、イチゴ、ネーブルオレンジが続き、レモンは意外と第10位でした。骨の成分として重要なカルシウムは、キンカンに最も多く含まれ、2位のハスカップの2倍となっています。そして栗、イチジクなどが比較的多くカルシウムを含んでいるようです。最後にカリウムですが、これはアボガドに最も多く、栗、ドリアン、バナナ、メロンの順となっています。カリウム不足は筋肉障害や不整脈の原因となります。プロスポーツの選手が試合途中で、よくバナナを食べるのはこのカリウムと前述したエネルギーを補充するためです。
以上のようなプチ知識を踏まえた上で、本日の例会が楽しんでいただければ幸いです。
2月の例会予定
2019年02月08日
・2月 6日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
新入会員卓話 新関修会友
・2月13日(水)午後0時30分 日田青果市場
職場例会
日田市友田1910−1 日田中央青果水産株式会社
・2月20日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
委員会卓話 社会奉仕委員会
・2月27日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
国際奉仕のつどい報告・国際奉仕委員会
会長の時間27 2019年2月6日(水)
2019年02月06日
大阪なおみの快挙
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
先日大阪なおみ選手が今年最初のグランドスラムである全豪オープンテニス大会で優勝しました。またテニスネタで申し訳ないのですが、テニスに係わる者としては信じなれないような快挙ですので、本日はこの話をさせていただきます。さらにすごいのは、大阪なおみ選手はこの勝利によって世界ランキングが1位となりました。もちろん日本人としては初めての快挙です。日本人テニスプレーヤーが世界ナンバーワンになるとは、これまでとても想像できませんでした。1年前の彼女の世界ランキングは53位でしたので、たった1年間で1位になるとは誰も予想できなかったと思います。ご存知のように昨年彼女は怒涛の快進撃をし、やはり4つのグランドスラムの一つである9月の全米オープンテニス大会では決勝戦でセレナ・ウイリアムスを倒し、優勝してしまいました。まさしくシンデレラストーリーを演じてきたのです。
この1年で彼女が大飛躍できた原因は、テニスの実力がアップしたことだけではなく、そのメンタル面の成長であったとも言われています。以前彼女もミスがあると試合中にすぐに崩れ、ズルズルと負けてしまうことが何度もありました。ところが技術力が向上する一方で、精神力も鍛えられていったのです。全豪オープンで優勝した翌日の朝日新聞の「天声人語」には、そのような大阪なおみのメンタルの成長について書いてありました。彼女はピンチになると「Inner peace」、直訳すると「内側の平和」を口に出していたそうです。その最も適格な日本語訳は「平常心」かもしれません。心が穏やかになるといいプレーができることを彼女は理解できるようになったのです。今回の決勝戦でも第1セットを取り、第2セットもマッチポイントを迎えました。それも3回チャンスがあったのです。誰もがこれで大阪なおみがチャンピオンになると確信していました。ところが、3ポイントどころか、さらに2ポイントも連続で相手に取られてしまいました。その後も挽回できず、第2セットは相手が奪ってしまったのです。さすがの彼女もこの時は涙を流し、とても落胆している態度を見せました。しかし第3セット開始前にトイレブレークを取り、一旦コートを離れたのです。その間に「Inner peace」「Inner peace」と唱えたのだと思います。試合に戻った彼女は再び冷静にプレーし、とうとう優勝したのです。おそらく優秀なメンタルトレーナーが付き、彼女の「チキンハート」を「アイアンハート(鉄の心臓)」に変貌させたのではないでしょうか。
今回の優勝賞金は約3億2千万円でした。ちなみに昨年の全米オープンの優勝賞金は約4億2千万円です。この数か月で彼女は8億円あまりの賞金を得たのです。一方昨年ロシアで開催されたサッカーワールドカップで優勝したチームに送られた賞金は約43億円でした。これが日本の場合であると仮定すると、このうち選手の受け取り分は約5千万円程度になるそうです。またマスターズゴルフ大会でも優勝賞金は約2億円です。テニスの賞金額がいかにすごいかが想像できると思います。しかもテニスは男女の賞金額が同じであり、今回男子シングルスで優勝したジョコビッチの獲得額も3億2千万円でした。今後大阪なおみ選手はさらに多くのスポンサーと契約し、髙額のスポンサー料手に入れることになると思います。私達では想像できないようなビックビジネスが彼女を待っているのです。
会長の時間26 2019年1月30日(水)
2019年01月30日
インフルエンザについてPart2
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
インフルエンザワクチンは例年10月頃から1月頃までに接種するよう勧められています。前回述べましましたようにインフルエンザウイルスはその抗原性をどんどん変化させてゆきます。したがって毎年使用されるワクチン株もそのつど変更されます。その選定は世界保健機構(WHO)が推奨する株の中から国立感染症研究所が行い、厚労省が発表します。今期はA型2株とB型2株の4種混合ワクチンとなっています。ワクチン接種はどの医療機関でも実施できますが、日田市では65才以上の高齢者については接種料金の一部が市から補助されますので、その制度の登録医療機関での接種となります。ちなみに今期65才以上の型のワクチン接種自己負担金は均一1,450円ですが、この金額も毎年多少変動があります。また最近では65才未満の市民でも国民健康保険被保険者については、日田市から1,000円の補助金があり、さらに13才未満の小児についても、1回接種に対し1,000円の補助金があります。但し、65才以上でない一般の方そして小児の方のワクチン接種料金は各医療機関によって異なりますので、ご注意下さい。ワクチン接種回数は13歳以上であれば原則1回、13才未満であれば2回となります。現在インフルエンザに罹患しているかどうかの診断確定検査は簡単にできます。一般的には鼻腔の奥に綿棒を入れ、鼻汁を採取して検査します。結果はすぐに判明します。治療も特効薬がありますので、診断が確定したら、すぐに薬を服用してもらいます。インフルエンザ治療薬としては、タミフル、リレンザ、イナビルがあり、最近では1回の内服で有効とされているゾフルーザも発売されました。さらに点滴静注薬のラピアクタもあります。
とにかく毎年毎年インフルエンザと人類の戦いは続いています。日田市医師会ではその流行を最小限にするため様々な試みを行っています。毎週の患者数の報告は数年前から行っています。マスコミなどで発表されるインフルエンザ患者数は、その地域の中の数か所の医療機関いわゆる「定点」の患者数から推定されます。日田市も2つの医療機関が定点とし登録されています。しかしこのデーターはあまりにもアバウトです。一方日田市医師会では全医療機関より毎週インフルエンザと診断した患者数を届けていただき、その結果を各々にフィードバックするだけでなく、医師会ホームページにも掲載しています。これにより一般市民の皆様も日田市のインフルエンザ感染動向がリアルタイムで分かるのです。さらに週の患者総数が100名を超えた場合は、全医療機関に感染拡大予防対策、つまり面会制限、手洗いやマスク着用の徹底、従業員への積極的な予防薬剤投与などを勧告しています。さらに年に一度医療機関、介護施設、教育機関、一般市民を対象にインフルエンザ研修会を実施しています。また長野医師会副会長を中心にこれまでのデーターを解析し、この地域におけるインフルエンザ感染対策を考案する取り組みを行っています。感染予防そして流行拡大対策がいかに重要であるかを日田市民の皆さんに理解していただき、地域ぐるみでのインフルエンザとの戦いに是非参加していただきたいと思っております。
最後に、まったく新しい型のインフルエンザウイルスの世界的流行いわゆるパンデミック状態となった時には、水害、地震、台風などの時と同じように災害モードとなります。平成21-22年にかけてメキシコを発生源とするブタ新型インフルエンザが世界中で大流行し、多くの死亡者が出ました。この時の感染拡大は4月から8月にかけて起こり、大分県での第1例目の発症者が日田市天瀬町の方だったため、日田市も若干あたふたした状態となりました。幸いその後感染終息宣言が出され、この時の新型ウイルスは現在季節性インフルエンザウイルスとして定義されており、特別扱いすることはありません。しかしながら、もし髙病原性インフルエンザウイルスによる感染症が大流行すると、映画でもあるように大パニック状態となるでしょう。中国などでは現在も髙病原性鳥インフルエンザの鳥から人への感染が認められています。幸い日本では今のところ証明されていませんが、今後間違いなく同様な事態が訪れると考えられます。私達はそのような状況に備え、万全の対策を講じておく必要があるのです。
会長の時間25 2019年1月23日(水)
2019年01月23日
インフルエンザについてPart1
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
今年も例年と同様にインフルエンザ感染症が流行っています。先日宮崎先生の卓話にてインフルエンザのお話がありましたが、現在日田市では流行がピークになっていますので、会員の皆様に注意勧告する目的で再度詳しく説明いたします。インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。現在判明しているインフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類があり、ヒトに流行するのはA型とB型です。A型はヒト以外の動物で、ブタやウマなどの哺乳類そしてカモやニワトリなどの鳥類でも感染が見られます。一方B型はヒトのみの感染と言われています。A型インフルエンザウイルスの大きさは80-120nm(1nmは1mmの100万分の1)で、表面にタンパク質がスパイクのように突き出しています。このタンパク質のうち重要なのが、ヘマグルニチン(H:16種類)とノイラミニダーゼ(N:9種類)があり、この組み合わせによって144とおりの亜型の分類にされます。このようにインフルエンザウイルスには多くの亜型があり、また同じ亜型でもその抗原性が頻繁に変化するため毎年違うタイプのインフルエンザが流行するのです。
一般的にA型、B型インフルエンザの流行には季節性があり、日本では例年12月から3月にかけて流行し、短期間で多くの人が感染します。日本では毎年約1,000万人がインフルエンザに感染しています。日田市においても先々週の1週間でインフルエンザ感染者が762人、そして先週は738人とまさに現在ピークとなっています。昨期はB型が主に流行しましたが、今期は今のところほとんどがA型の感染です。インフルエンザの症状はいわゆるカゼ症状と類似していますが、①急激に発症すること、②38℃の高熱となること、③強い全身症状があることなどが鑑別点となります。これらの点よりもむしろインフルエンザが流行していると言う事実が診断の有力な手がかりです。インフルエンザの感染を予防するには、まずワクチン接種を受けることが最も重要ですが、とりあえず一般的な注意事項をお話します。とにかくインフルエンザ流行期には健康管理に気を付け、十分な栄養と睡眠をとることです。人が多く集まる所に行く時はマスクを着用し、アルコール消毒液で手を消毒すること、さらに部屋では加湿器を使用することをお勧めします。また「咳エチケット」を守ることも重要です。「咳エチケット」とは、咳やくしゃみをする時に、①他の人から顔をそらす、②ティッシュなどで口と鼻を多い、使用後のティッシュはすぐに捨てる、③マスクを着用することです。これにより周囲に病原菌を飛び散らないようにします。インフルエンザの潜伏期間は1-2日で、発症する1日前から発症後5-7日は周囲の人に移す可能性があります。したがってインフルエンザと診断された場合、発症日(通常発熱した日)より5日間は必ず自宅安静するよう指示します。つまり約5日間は仕事や学校を休まなければなりません。多くの人がインフルエンザに感染し、自宅療養して仕事を欠勤したり、学校を休んだりすると社会生活へ大きな影響を与えることが危惧されます。私達はとにかくインフルエンザに感染しないように努めること、そしてもし感染したらそれを周囲に広げないようにすることが非常に重要となります。
会長の時間24 2019年1月16日(水)
2019年01月16日
単位のお話
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
先日、佐伯市医師会長でロータリアンでもある先生とお話をする機会がありました。私よりも10才近く若いのですが、非常に物知りの先生でした。特に長さや重さなどの単位について詳しく、その知識の豊富さには驚かされました。そこで私も少し単位について調べてみました。まず長さの単位ですが、通常私達は「メートル(m)」使います。「mm」、「cm」、「km」とメートルを基本として使い分けています。まずこの「メートル」は18世紀末、ちょうどフランス革命後の時代に国民議会議員であったタレーラン・ペルゴールの提案で、世界中の長さの単位を統一することが議会で議決されたようです。地球の北極点から赤道までの子午線の長さの「1000万分の1」を「1メートル」と定義しました。1875年に世界の各国が参加してメートル条約が締結され、日本も1885年にこの条約に参加し、メートルを使うようになりました。しかしながら、アメリカ、欧州などの国ではこれとは別の単位が現在でも日常化しています。ゴルフでよく使われる「ヤード」はアメリカで使われている単位です。1ヤードは0.9144mです。また「マイル」も欧米でよく聞かれる単位で、アメリカのメジャーリーグでは投手の球速をマイルで表示しています。またイギリスでも道路標識などにはマイルで明記されていることが多かった記憶があります。1マイルは1.609kmです。大谷投手の時速160kmの剛速球はテレビでは時速99マイルと表示されています。その他「フィート」、「インチ」などがあり、1フィートは0.305mで1インチは2.54cmです。また特殊な単位として、海洋で使う1海里は約1.85km、天文で使う1光年(光が1年間で進む距離)は約9.5兆kmです。日本での単位を見てみると、一尺は約0.3m、一里は3.9kmとなります。次に面積では、1アール(a)が100m2、1ヘクタール(ha)が10,000m2、1エーカー(ac)が約4046m2、そして一坪が約3.3m2、一反が約992m2となります。質量はメートルを基準にして定義され、1dm3つまり10cm×10cm×10cmの立方体の重さを1kgとしました。その他1オンスは約28.3g、1ポンドは約0.45kgです。また宝石の単位であるカラットは1カラットが200mgとなっています。
このように私達の日々の生活の中には様々な単位があります。但し、私を含め多くの皆さんがこれらの正確な換算値を知らずに使っているのではないでしょうか。本日はその反省の意味を込めて、単位の話をさせていただきました。
会長の時間23 2019年1月9日(水)
2019年01月09日
新年を迎えて
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
日田ロータリークラブの皆様、新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては健やかな初春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
さて、本年はいよいよ平成が終わり、新天皇が即位され、そして新しい年号がスタートします。私達日本人にとっては新たな時代を迎える歴史的な転換期と言っていいと思います。日常が特に変わる訳ではありませんが、何故かワクワク・ドキドキするような気がします。また今年は消費税が8%から10%へアップされる予定です。さらに働き方改革法案が施行され、雇用法が改正されます。社会的には大きな変動が訪れようとしています。一方で、今年はラグビーワールドカップが日本で開催され、大分市でもビッグマッチが行われます。さらに2020年東京オリンピック開催に向けての重要な1年となります。2019年が素晴らしい年となることを大いに期待したいと思います。
皆さんは初夢を見られたでしょうか? 私は1日の夜にある夢を見ました。そのことにつきましては後述しますが、初夢と言うとまず思い浮かべるのが、「一富士、二鷹、三茄子」です。その由来は江戸時代にあるようです。徳川家康が富士山、鷹狩り、初物の茄子を好んだことからという説もあり、富士山は日本一の山、鷹は賢く強い鳥、なすは事を成すことに由来すると言う説もあります。また富士は「無事」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」というかけ言葉だとも言われています。さらに四以降についても諸説あるようです。一般的には「四扇」、「五煙草」、「六座頭」と言われています。扇は富士山と同様に末広がりで子孫や商売の繁栄を意味します。煙草は鷹と同じようにその煙が上昇するので運気上昇するとされています。そして座頭と茄子は毛がないので、「怪我ない」と洒落にて家内安全を願うことになるようです。一方、いつ見る夢が初夢になるのかは曖昧なところがあります。「大晦日の夜から元日にかけて」、「元日の夜から2日にかけて」、「2日の夜から3日にかけて」の3つの説があります。明治以降は「元日の夜から2日の朝にかけて」見る夢を初夢と考える人が多くなったようです。いずれにしましても元日の夜にきちんと夢を見ることができるかどうかも確実ではありません。また都合よく富士山や鷹や茄子の夢を見ることもなかなかありませんので、現実はこのような運気の強い夢を見ることは難しいのではないでしょうか。
ところで、前述しましたように私は元日の夜夢を見ました。その詳しい内容については2日の朝には覚えていたのですが、日が経ちすでに忘れてしまいました。但し、山の上に登っていたことだけは覚えています。もちろん富士山であったかどうかは非常に疑問ですが、なかなか山に登る夢を見ることはないので、自分では富士山であったと勝手に信じております。したがって、2019年が私にとりましても、そして日田ロータリークラブの皆様にとりましても、素晴らしい1年となることは間違いないと確信しております。
会長卓話 <上半期を終えて>
2018年12月26日
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
先日年末家族会も無事終了し、私の年度も残り半期となりました。本年度は例会場変更と言う日田ロータリークラブにとって大きな転換期となる年となりました。振り返りますと、例会場を変更するために前年度初期から検討と議論を重ねてきましたので、非常に長い期間を要したように感じています。また創立55周年事業も会員皆様の絶大なるご協力により、10月6日に無事終えることができました。こちらも約1年前より準備を行って来ましたので、やはり長い時間を費やしたように思います。さらに青少年奉仕委員会の前委員長である頓宮会友と本年度委員長である永田会友のご尽力により、藤蔭高校インターアクトクラブの定款が完成し、さらに先日からは定期例会が開催されるようになりました。同インターアクトクラブも今年がちょうど創立50周年にあたります。この節目の年にクラブの活性化が図れたことは非常に意義あるものだと思います。今年度RI第2720地区高山泰四郎ガバナーの重点取り組み事項の一つに、青少年活動の充実が挙げられています。日田ロータリークラブとしても正にタイムリーな活動となりました。これを機に藤蔭高校インターアクトクラブとの交流を深め、同クラブが益々活性化するよう協力したいと思っております。
年が明けますと、3月には橋本ガバナー補佐主催による大分第1グループIMが日田市で開催されます。各クラブよりなるべく多くのロータリアンの参加していただき、盛大な会になるよう願っております。4月になりますと友好クラブである台湾嘉義玉山ロータリークラブの創立20周年記念式典出席のため台湾訪問が予定されています。日田ロータリークラブ創立55周年記念式典には嘉義より多くのロータリアンおよびそのご家族が参加されました。私達もなるべく多くの会員で嘉義を訪問し、益々友好を深めたいと思います。
来年度は大分第1グループにおいて私達日田ロータリークラブのスポンサークラブである中津ロータリークラブより瀧満氏がRI第2720地区のガバナーとなられます。このためすでにその準備が大分第1グループ内で行われています。日田クラブからも橋本ガバナー補佐を中心として、現会長や幹事、さらに地区副幹事に任命された3名の会友がお手伝いさせていただいております。年が明けますと、次年度の研修会などの諸行事も始まりますので、日田クラブとしてもできる限りのサポートを行いたいと考えております。会員の皆様のご協力を宜しくお願いいたします。
この半年間のうちに、創立55年記念式典、ガバナー公式訪問、地区大会と主要行事を大過なく終えることができました。これも一重に白石副会長、松本幹事、そして会員の皆様のご支援のおかげです。心より感謝申し上げます。来年4月には平成が終わり、5月からは新天皇が即位され、新しい年号となります。日本にとって、そして私達ロータリアンにとっても素晴らしい年となることを祈念いたしまして、私の本年度最後の卓話とさせていただきます。残り下半期も何卒宜しくお願いいたします。
会長の時間22 平成30年12月26日(水)
2018年12月26日
今年の漢字
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
毎年その年の世相を表す最も代表的な字として「今年の漢字」が選定されます。これは日本漢字能力
検定協会のキャンペーンの一環として1995年から年末に発表されるようになりました。漢字の日である12月12日に京都清水寺で大きな和紙の上に直接毛筆で書かれ、公表されます。今年は「災」と言う字に決まりました。「災」は2004年以来2回目の選出となります。今年は「西日本豪雨」や「北海道地震」などの大きな自然災害があっただけでなく、スポーツ界でのパワハラ問題や財務省での公文書改ざん問題なども災害として挙げられています。また先日ご紹介した今年の流行語として「災害級の暑さ」と言うことばも選ばれています。2018年はあまり良い年ではなかったということでしょうか?
ところで以前の今年の漢字を覚えているでしょうか。2017年は「北」で、2016年は「金」、2015年は「安」でした。ちなみに1995年第1回目の今年の漢字は「震」でした。この年には阪神淡路大震災が発生し、地下鉄サリン事件が起こりました。日本人にとって非常に辛い年だったと思います。
来年は年号が変わりますので、おそらくそれに関連した漢字が選ばれるのではないかと予想しています。いずれにしても2019年の漢字はハッピーなものであって欲しいと心から願っております。
1月の例会予定
2018年12月19日
・1月 2日(水)休会
・1月 9日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
新年例会
・1月16日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
外部卓話 日田市長 原田啓介氏
・1月23日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
職業奉仕月間 職業奉仕賞
・1月30日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
ロータリー情報委員会
会長の時間21 平成30年12月19日(水)
2018年12月19日
今年の流行語大賞
先日今年度の流行語大賞が発表されました。この流行語大賞は、通販会社のユーキャンが毎年年末に発表するその年最も話題になった言葉に送られる賞で、今回で35回目になるようです。2018年の年間大賞は平昌オリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表チーム「ロコ・ソラーレ北見」が、試合中に頻回に発していた➀「そだねー」でした。ちなみに2017年は「インスタ映え」、2016年は「神ってる」でした。今年のその他の流行語としては、以下の9つの言葉が選ばれていますが、そのうちの幾つかに関しては私を含め皆さんもその意味が不明ではないでしょか? まず②「eスポーツ」は対戦型のテレビゲームのことです。このようなゲームが流行っていることさえ私は知りませんでした。③「大迫半端ないって」はサッカーワールドカップロシア大会で活躍した大迫選手の高校時代に、大迫選手のプレーがあまりにもすごく、相手方選手が試合後に思わず発した言葉です。④「おっさんずラブ」は田中圭さんが主演したテレビドラマで、私もよく知りません。⑤「ボーっと生きてんじゃねーよ」も同じくテレビ番組からの流行語で、NHKで放送されているクイズバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」で、質問に答えられないとチコちゃんにこの言葉で叱られるようです。⑥「災害級の暑さ」は今年の夏の猛暑から生まれた言葉です。⑦「スーパーボランティア」は今年最も有名な大分県人であるボランティア活動家尾畠春夫さんのことです。➇「奈良判定」はパワハラ問題で揺れるスポーツ界において、アマチュア・ボクシング協会の山根明会長が、自分の出身県である奈良県の選手を不公平に勝たせる判定のことです。➈「#MeToo」とは性的嫌がらせを受けた被害者が、SNSなどを使い相手の名前を告発することを言います。きっかけはアメリカの映画プロデューサーに対してセクハラ被害を受けた女優が、同じような体験した女性に向けてTwitterで呼びかけた「me too」と言うフレーズに由来しています。最後に⑩「ご飯論法」ですが、これは議論における言い逃れや論点のすり替えを表す言葉です。国会において裁量労働制などについて野党議員が質問した際に、加藤厚生労働大臣が述べたやや悪質な論点ずらしの答弁に対し、法政大学の上西充子教授がTwitterにコメントしたことから広まった言葉です。
「朝ごはんは食べなかったのですか?」
「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)。」
「何も食べなかったのですね?」
「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲にするかは、必ずしも明確ではありませんので……」
以上のような論法だそうです。
平成の年の暮れは今年で最後です。来年5月からはいよいよ新しい年号となります。新年号の年には果たして、どんな流行語が生まれるのでしょうか? 明るく、楽しい話題が多い年になることを心から願っております。
会長の時間20 平成30年12月12日(水)
2018年12月12日
家族例会にて
先日開催されました国際ロータリー第2720地区の地区大会に、バリー・ラシンRI会長代理として野中玄雄(のなか・げんゆう)氏が出席されました。野中氏は延岡東ロータリークラブに所属し、住職をされている方です。この方のお話は仏門の方らしい、実に深みのあるものでした。その中で特に強調されていたのが、ロータリアンとしてまず大事なことは、自分の足元から理解していただくことであるとの言葉でした。つまり自分の家族が最も良き理解者であり、協力者でなくてはならないと述べておられました。本日は年末に必ず開催される家族例会です。私達日田ロータリークラブ会員が、仕事に専念し、ロータリー活動に参加できるのは、すべて家族の方々のお陰です。その感謝の意を込めて、今夜は大いに盛り上げ、楽しい会にしたいと思います。皆さん、宜しくお願いします。
会長の時間19 平成30年12月5日(水)
2018年12月05日
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
川原尚行先生講演会感想文
本年10月6日に日田ロータリークラブ創立55周年記念式典を開催しましたが、この時にアフリカ・スーダンで医療奉仕活動を行っている川原尚行先生をお招きし、記念講演会を行いしました。おかげ様で一般市民の皆さんを含め多くの方々に参加していただきました。また当日は青少年奉仕活動の一環として、昭和学園看護学科そして医師会立准看護学院の学生さん達にも講演を聞いていただきました。実は現在医師会立准看護学院では生徒数の減少と言う深刻な問題を抱えております。2年生は定員数である30名入学しましたが、11名が途中で辞め、現在19名です。一方1年生は入学者数そのものが21名と大きく定員割れし、さらに2名退学したため19名となっています。少子高齢化の影響そして3K(きつい・汚い・危険)と言われる看護職への敬遠傾向などのため、看護師希望者が著しく減少しているのが現状です。さらに一旦入学しても途中で簡単にドロップアウトする学生が増加しています。以前も途中での退学者はおりましたが、せいぜい2-3名でした。ところがここ数年退学者は毎年10名近くに及んでいます。このような背景を踏まえ、今回模範となるような奉仕活動を行っておられる川原先生の講話を、是非看護師を目指す学生さん達に聞いていただきたいと思い、このような企画を考案しました。そしてさらに講演会後の彼らの反応を知りたいと思い、医師会立准看護学院の生徒には全員感想文を書いていただきました。その内容は予想外に素晴らしく、多くの学生が奉仕することの意義を素直に感じてくれていました。そしてせっかくでしたので、各学年から1名の最優秀賞と2名の優秀賞を選び、表彰いたしました。本日はその中の最優秀賞の作品の一つを紹介したいと思います。
「スーダンで活躍されている川原先生の決断力にはとても驚きました。一つ目の決断は、日本からスーダンに行く決断です。生活環境や医療環境が全く日本と違うスーダンへ、家族と離れて旅立った決意に驚きました。二つ目には、外交官の役職を辞め、地域の患者さんを診察しようと決断した時です。安定した生活より、いばらの道を選んだように思えました。しかし、スーダンの方の写真を見ると心配そうに子を抱える母親や、笑顔の子供たちの顔を見ると、この決断なくしては診療することのできなかったことが分かりました。三つ目は、行動する決断力です。川原先生は、医師としての仕事がたくさんある上に、『病気は、環境を変えないと改善されない』と、次々に行動をおこした事です。井戸を掘り、診療所を増やし、更には学校まで造りました。私は、そこで驚いた事が、地域の人や村長、役所、後輩を日本から呼び、予算の声かけと、たくさんの人に語りかけた事です。先生の思いが、広くひろまっていく事に感動しました。更に先生は、学校給食の実施や医師の教育を考えておられ、とてもすばらしいと感じました。先生が、目線を合わせ患者の診察をしている写真を見て、私はまだ何もできないのですが、私も患者さんと目線を合わせ話しを聞きたいと思いました。言葉が通じなくとも、言葉が小さくても、感じとり、患者さんの訴えを心より聞きたいと思いました。」(原文どおり)
会長の時間18 平成30年11月28日(水)
2018年11月28日
日田ロータリークラブ 会長 膳所和彦
大分県建設業協会日田支部
昨年日田市医師会長として外部卓話を行い、医療界における働き方改革についてお話しました。「働き方改革関連法案」は、大企業では2019年4月1日、中小企業では2020年4月1日、そして医師、建設業、自動車運転業務は2024年4月1日から施行されます。このように私達医師と同じように建設業関係も法律施行に5年の猶予期間が与えられています。これはその業務内容の特殊性からそのように例外処置がとられたとされています。昨年お話ししたように医療においては、応召義務、医師不足、医師の偏在などがあるため、実際の法案どおりに事が進むとはとても思えません。一方建設業においても他産業と比べ、労働時間が長いこと、出勤日数が多いこと、また休日が少ないことなどの状況を踏まえ、その労務体系の改革には慎重になっています。本日は建設業界の現況について少しでも学ばせていただきたいと思います。