会長の時間

会長の時間39

2023年06月28日

会長卓話(一年を振り返って)

  日田ロータリークラブ会長 石松雅彰

 

 2022~2023年度例会も、本日が最後となりました。

 本日の卓話は、会長卓話としてこの1年を振り返って総括を行いたいと思っています。

 6月7日に開かれたクラブ協議会では、各委員長より1年間の取組の状況・成果等についてご報告がありました。各委員会並びに会員の皆さんのご協力により、所期の目的を果たすことができ大変感謝しております。本当にありがとうございました。

 私からは、特に印象に残った事柄についてお話ししたいと思います。

 コロナ禍で対面での会合や行動が制約される中、昨年3月に開催されました「会長エレクト研修セミナー」はオンラインでの開催となりました。本来は各クラブの会長エレクトの皆さんが膝を付き合わせ研修を受けることにより、お互いの顔を覚え、親睦を深め、同じ立場の者として情報や意見交換ができる大切な研修の場であるはずでしたが、それが叶わず残念でした。しかし、2月にPETSの諸案内があり、研修資料の提供がありました。かなり大量の資料で印刷は大変でしたが、当日までに事前準備を十分に行うことができ、結果としてはより深い研修ができたと感じています。特に「クラブを成功に導くリーダーシップ会長編」は、クラブの活動方針を定めるうえで大いに役立ちました。

 また、同じく昨年4月に開催されました「地区研修・協議会」もオンラインでの開催となりました。

通常、地区研修・協議会は全体会以外の部門別協議会は担当委員長のみが参加する分科会方式であることから、他の分科会の内容は把握しにくい状況にありますが、今回はすべての部門別協議会が、約1か月にわたり日時を分け(土・日に)開催されました。このため、全ての協議会に参加することができ、私としてはとても良かったと思っています。

特別事業としては、地区補助金を活用した「こども食堂ハッピータイム支援事業」と「世界ポリオデー街頭募金活動」を行いました。

まず、「こども食堂ハッピータイム支援事業」についてですが、この事業は前年度社会奉仕委員長の江藤秀平会友が繋いでくれた事業です。令和2年2月に開設された日田市唯一のこども食堂ハッピータイムは、開設後間もないことから認知度が低く、場所も分かり辛い、イベント時のスタッフが不足している、食事場所にエアコンが無いため夏場の開催に苦慮しているなどの課題を抱えておられました。このため、地区補助金を活用し案内看板の設置やエアコンの整備支援を行いました。詳細は12月に「上半期を終えて」の中で報告していますので割愛いたします。なお、こども食堂については、新規開設事業所もあり次年度においても引き続き支援していく方針とのことです。

次に「世界ポリオデー街頭募金活動」ですが、2720地区では10月23日(日)に熊本市の花畑広場で行われた熊本マチナカ音楽祭と連携し、マチナカプロムナードを中心にポリオ根絶募金活動を実施いたしました。当日はロータリアンやロータリーファミリー合わせて総勢300名に及ぶメンバーが募金活動に参加し、一帯をお揃いのTシャツ「END POLIO NOW」一色に染めたとのことで、募金総額は401,780円に達したそうです。

我がクラブは、独自に日田市内で募金活動を企画し、日田中央RCと日田中央RACの共催も得て日田駅前とゆめマート日田の2会場で街頭募金活動を実施いたしました。参加メンバーは総勢30名で、募金総額は例会時募金額を含め170,000円を超えました。

特に大きなイベントがあったわけではなく、周知期間も少なかった割には沢山のご協力を頂き、大きな成果を上げることができました。

この募金活動には、ポスターやチラシも作成し、地元新聞にも大きく取り上げていただき、ロータリーの活動内容やポリオ根絶の取り組みなどを周知・広報することができ、さらに他クラブとの連携共催という繋がりを強化できたことは、募金額以上に大きな成果であろうと考えています。

裏話ですが、大分地区では当日に米山記念奨学生を中心にポリオ根絶の募金活動を企画していましたが、諸事情により中止となったそうで、米山記念奨学会部門長の江河好洋氏(宇佐2001RC)が、使わなくなったポスターと募金箱(段ボール製)を日田の方で使ってほしいと持参してくださいました。日田では独自にポスターやチラシを作製したこと、募金箱もプラスチック製のものを4個、購入したことをお話しすると、「素晴らしいですね。さすがですね~」とお褒めの言葉を頂きました。頂いた募金箱は、実際に募金活動時に使わせていただきました。この事業につきましても詳細は例会や上半期報告で報告済みですので割愛いたします。

さらに、今年度の新たな取組みとして、例会時の「会員の時間」コーナーの設定、地元新聞での「ロータリーって何」コーナーの連載、出前セミナーの導入などに取り組んでいただきました。企画・担当いただいた委員長の皆さんには大変お世話になり、ありがとうございました。

最後に、定款・細則の改正について報告いたします。

前年度、大森克磨ガバナーの公式訪問時に、日田クラブの定款について標準定款と異なっているとのご指摘がありました。

当クラブの定款・細則は、2015~2016年度の織田荘太郎会長が設置した定款細則委員会(佐藤武朗委員長)によって原案作成され、2015年10月14日例会にて改定されました。

その後、2016年、2019年、2022年の規定審議会で定款の改正が行われましたが、当クラブでの見直しが十分でなく、標準定款と相違する条項が生じることとなっていました。

このため、2022~2023年度において織田荘太郎委員長のもとに定款細則委員会を設置し、見直し作業に着手してもらいました。

定款については、標準定款を採用することが義務付けられていますので特に協議を要する項目がないことから、コロナ感染で外出禁止期間であった年末年始に私が原稿起こしをいたしました。また、細則についても、以前の原案原稿が手に入らなかったため、定款に沿って所要の改正原案を作成し、織田委員長に託しました。

そして、織田委員長がいくつかのポイントとなる条文について検討し、修正案を委員会で協議し、改正案をまとめていただきました。

織田委員長には60周年記念式典実行委員長も受けていただき、大変お忙しい中、本当にご迷惑をおかけいたしました。

台湾嘉義での24周年記念式典・友好クラブ締結調印も忘れられない思い出となりました。

本当にいろいろありましたが、過ぎてみればあっという間の1年でした。

この1年で得た知識や経験、そして友情の輪を、これからのロータリー活動に活かしていきたいと考えています。

本当にありがとうございました。皆さんのご指導、ご協力に感謝し、1年を振り返っての卓話とします。