会長の時間

0年0月0日

会長の時間25

2021年04月21日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美


やっと例会を再開し、何とかあと2ヶ月続けることができたらと思っていたのですが、今月15日に日田市内で陽性者が発生し、冷や汗が「タラー」と流れました。


ご承知のとおり、大阪府においては連日“最多”の新型コロナウイルスの新規陽性者が確認され、東京都においても第3波に匹敵すべく陽性者が増加しています。


去る4月5日に宮城県、大阪府、兵庫県で、4月12日から東京都、京都府、沖縄県で、4月20日から埼玉、千葉、神奈川、愛知県で「まん延防止等重点措置」が発出されましたが。感染拡大の勢いは終息しそうになく、医療現場はひっ迫の度合を強めています。近々これらの都道府県においては3回目の緊急事態宣言が発令されそうです。隣県の福岡県においても準備が進められています。


今回第4波といわれる感染拡大局面の特徴は、変異株と呼ばれるウイルスの脅威です。感染力が従前のものより強い特性を持っており、ワクチン接種が滞るなかで国民の不安は募る一方です。それにしてもワクチン接種が遅すぎます。


このような局面において当クラブの例会をどのような形で進めていくべきか思案しているところでありますが、私は次のように考えています。クラブの運営方法は理事会において決定されるわけでありますが、そう度々開くわけにも参りません。そこで、日田市内において感染拡大の予兆が見られる場合、または日田市内において感染力の強い新型コロナウイルスの変異種が確認されたときは、会長、幹事の判断で例会の中止を判断させていただきたいと思います。年度中に何度か申し上げてきましたが、クラブ例会がクラスターの発生源になることは、絶対に避けたいと思います。何卒、ご理解とご協力をお願いします。


日田市内における感染状況が現状を維持できる状態であれば、暫時定例会を継続して参ります。

会長の時間24

2021年04月14日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

会長の時間も1年近くなるとネタが切れてまいります。通常1週間前あたりから話す内容を考えるのですが、この1週間くらい構想がまとまらず、今日に至りました。

今朝たまたま目にした雑誌の広告欄に、先日亡くなった橋田寿賀子さんの記事を見つけ、彼女が38年前脚本を書いたテレビドラマ「おしん」の1場面が思い出されたので、そこから引っ張って詩の一部を紹介します。与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」という詩で、旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きてという副題がついています。

現在においてさえも、表現しにくい表題ですが、当時の世相の中で発表することに、如何ほどの勇気が必要であったかと思いを巡らすところです。昨今戦争というものにいささか「勇ましすぎる」発言を聴くことが増えてきましたが、戦争というものが、いかに多くの人々を悲劇に導くものであるか、冷静に考える必要があります。ちょっとだけでもこの詩の言わんとするところを味わってください。

4月の例会

2021年04月08日

・4月 7日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
職業奉仕賞授与式 麻生小児科 麻生 宏先生

 

・4月14日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
外部卓話 日田税務署 長野政信所長

 

・4月18日(日)
地区研修協議会 河津建設(株)事務所内

 

・4月21日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
外部卓話 国際奉仕委員会 唐さん(台湾)

 

・4月25日(水)午後0時30分 休会となりました

日田市のマリエールオークパイン日田
地区研修協議会報告 河津次年度会長

会長の時間23

2021年04月08日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美


 例会を再開して3週目になります。6月までつつがなく活動ができるかなと思っていたのですが、何やらまた巷間の空気がおかしくなってきました。4月から大阪、兵庫、宮城の1府2県5市に「まん防」なる措置が取られることになりました。正しくは「まん延防止等重点措置」と呼ぶそうです。特に大阪の新規感染者が多く、東京を大幅に上回っています。すでに感染が第4波に入ったそうで、ウイルスも進化した英国型の変異型が主になりそうです。まさにワクチンの接種が先か感染が先かの競争になっているようです。


大分県の新規感染者は、一時収まっているかのようでしたが、ここにきて増加しています。


今月からは、高齢者から優先的にワクチンの接種が始まるということですが、感染症の拡散が危惧される「聖火リレー」も始まり、これによる感染を抑え込めるか拡散させるかのせめぎ合いになっているような気もします。いずれにしても、規制と解除の繰り返しで、飲食店等サービス業を主体に苦難の日々が続きます。私たちの活動も様々な情勢に合わせてはおりますが、今後の展開によっては予断を許せぬ状況にあるということは間違いのないところでありましょう。


素人の勘繰りかもしれませんが、コロナの対策が感染の抑え込みか経済優先か、一貫性を欠いているように見えます。自粛疲れが出てきましたが、自分の命を守ることは自助の精神でもう少し頑張りましょう。


さて、本日はコロナ禍によって順延されておりました職業奉仕賞の贈呈ということで、麻生小児科の麻生宏にお越しいただいています。詳しいご紹介は職業奉仕委員著より申し上げます。当初は1月の予定が今日まで伸びましたことをお詫び申し上げます。よろしくお願いします。

フードドライブに協力

2021年03月28日

日田市社会福祉協議会主催のフードドライブ(食品等寄付)に協力しました。
ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

会長の時間22

2021年03月24日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

いままで柄にもなく堅苦しい話題ばかり話してきましたので、今日は軽い話をしたいと思ったのですが、やっぱり重い話になります。私の趣味の一つに旅行がありますが、その中で印象に残ったものをお話します。京都に行かれた方は多いと思いますが、北部の方に行かれた方は少ないと思います。私がどうしても行かねばならないと決めていた市があります。そこは舞鶴市です。明治時代に日本海側唯一の海軍鎮守府が置かれ軍港として発展しました。現在も海上自衛隊の基地として多くの艦船が所属しています。また京都府北部の主要都市として行政機関等が集中している年ですが、1945年の終戦後56年までシベリアに抑留されていた人たちが、ボロボロになって引き上げてきた港でもあります。

私が訪ねたところは、舞鶴引揚記念館です。福知山まで鉄路で行き、そこからレンタカーを利用して行きました。ウイークデーだったからでしょうか、観光客はおらず私一人の見学となりました。抑留者の生活様式が展示されていましたが、こんな現実があったのかと言葉を失ってしまいました。そして得心したことは、「これが戦争なんだ、これが戦争に負けるということなんだ。」ということでした。戦争にきれいな戦争も、汚い戦争もありません。人が人を殺し合うのが戦争ですから、その現場にいる人に理性があるわけがありません。どんなことがあっても、絶対に戦争の口火を切ってはならないと思いを新たにしました。

展示館の中に「端野セイ」さんのコーナーがありました。歌謡曲「岸壁の母」のモデルになった人です。引揚船が返ってくるたびに帰らぬ子を待ちわびていたという伝説の人です。

二葉百合子の熱唱もありましたが、思わず涙が出てくる歌です。端野セイさんが帰らぬ息子を待っていたという桟橋に立って、同じような思いを胸に、ここで肉親の帰りを待っていた多くの母親の心を思うと、胸が詰まる思いでした。昨今国際情勢を語るとき、勇ましい言葉を述べる人がいますが、そのような人達に訪れて欲しい場所でした。

会長の時間21

2021年03月17日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美



1月6日の例会以来10週間がたちました。当時はまだ硬かった桜の芽が、今ほころび始めました。来週の例会日の頃は満開となっていることでしょう。
さて、いわゆる第3波の感染拡大により休会を余儀なくされた例会でありますが、当市における感染状況が比較的落ち着いてきている現状から、本日より再開することといたしました。もとより諸般の事情により参加を控えている会員がおられることは承知しております。
ゆえに、欠席の連絡をいただいた方については、出席と認めるという方向で、今後の活動をしてみようと思っています。ただ、これからの状況を考えますと何が起こるかわかりません。


もし、当市においてクラスターが発生した場合や、第4波の感染拡大という状況が発生すれば、その時点での休会もあるかに思います。いずれにしても「with corona」いかにして現状と向き合っていくか、私たちは試されているのかもしれません。
思えば100年前に大きな災禍をもたらした「スペイン風邪」以来、私たちは幸いにして大きな感染症に巻き込まれることなく過ごしてきました。人類史上においてこれだけの期間、日本人が感染症に苛まれることなく過ごした期間は無かったのではないでしょうか。医学の進歩と公衆衛生の向上がその主因であることはまちがいのないところでありましょう。しかし、ウイルスというものも進化し、パンデミックを引き起こしました。彼らはさらに「変異株」と呼ばれるものに進化して、感染力、致死率ともに強化しているそうです。接種の始まったワクチンとの攻防戦となりました。それにしても技術大国と自負してきたわが国が、他国の開発したワクチンに頼らざるを得なくなった現実はなんと情けないことでしょう。それはさておき、被致死率が高い高齢者には私も含まれておりました。高齢者は来月の中旬から下旬にかけて接種が始まるとか、早いとこ接種を受けて少しでも免疫力が付いたなら趣味の旅行に出かけたいと願っています。巣ごもりはもう沢山です。

 

3月の例会

2021年03月03日

・3月 3日(水)休会

・3月10日(水)休会

・3月17日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
新入会員卓話

・3月24日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田

・3月31日(水)休会

2月の例会

2021年01月26日

2月の例会は休会となりました

会長の時間20

2021年01月06日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美


令和3年が明けました。今年は丑年ということで私の6回目の干支で、いつの間にか72歳になります。私たちが少年の頃の70歳といえば、「年寄り」いう言葉がぴったり当てはまる姿でありました。腰が曲がり、歯が抜け、杖にすがってやっと歩いているような状態が目に焼き付いています。現在当クラブにおいて70歳以上はかなりいますが、どうして、どうして、色気あり、食い気あり、好奇心あり、みんな外見は元気そのものです。クラブ活動が元気の源泉であるような気がします。わがクラブも最近40代前後の人が増えてきました。昔から「年寄り嫌うな行く道じゃ、子供叱るな来た道じゃ」と言われています。体力的には衰えは隠せませんが、気持ちは若い人に勝るとも劣らないつもりです。人生いろいろ、いいときもあれば、落ち込むこともあります。でも、下を向いて落ち込んでいても何一つ解決することはありません。上を向いて歩いて行こうではありませんか。

 

会長の時間19

2020年12月23日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 毎週会長の時間にお話をさせていただいています。スムーズに原稿がまとまるときもあれば、どうしてもまとまらないときがあります。そんなときに頼りになるのが「ロータリーの友」です。今日は12月号の中より、「世界のクラブの例会は今」という記事を活用します。

まずイギリスのクラブです。2020年10月現在、ロンドンではオンラインで例会が行われています。チャリティー文化が根付くイギリスでは、多くの人たちがいろいろな形で日頃から人々に貢献する活動をしています。ウイルス禍の下でもできる範囲の奉仕を日々心掛けています。オンライン例会の為会う機会は減りましたが、運動がてらに公園に散歩に行くときには声をかけるなど、工夫して会う機会を作るようにしています。

インドでは、ほぼすべてのクラブがオンライン例会を行っており、多くの会員や地区のリーダーに好評です。その理由の一つが、旅費がかからないため、世界中から優秀なスピーカーの卓話を聴くことができるからです。うまく活用していますね。

ドイツでは、3月23日からロックダウンが始まり、地区の行事やクラブの例会もオンラインになりました。地区内57クラブ中52クラブ、91%という実施率の高さは、ホテルや飲食店はすべて休業、公共の場や自宅では、最大2家族までしか集まることが許されていないため、オンライン以外に集まる方法が無いからです。ドイツでは違反すると罰金を取られます。ちなみに第2波の時点では、マスク未着用の罰金は250ユーロ(約3万円)複数回違反すると500ユーロ(約6万円)が課せられるそうです。

アメリカのユタ州プロボRⅭは、3月から7月までオンライン例会をしました。最初のうちは使い方がうまく分からず、参加したくてもあたふたしているうちに終わってしまう会員もいましたが、あまり気にせず、次回の例会こそは参加しようと、旺盛なチャレンジ精神で臨む人が多くいました。クラブでは年に一度例会場でのゴルフ大会、冬にはスキー例会を行っています。残念ながら人と接するような活動はできないので、奉仕活動は寄付が中心になっています。

ブラジルの状況です。3月中旬、すべてのクラブがオンライン例会を導入しました。時事問題やロータリーをテーマにした卓話を基に、人道的なプロジェクトについて話し合ったりRI会長のテーマや地区の目標を達成する方法について討論したりしています。

 4か国の事例が紹介されていますが、共通している点は、オンライン例会の開催です。しかし、パソコンが苦手の会員も在籍しており、例会への参加から遠ざかっているという事例も紹介されていました。日本でもオンライン例会の話題はありますが、定着しているとは聞きません。私も何度かオンラインの会合に参加しましたが、その感想として空気をつかんでいるようで、何か手ごたえというものを感じることができず、足が遠のいています。

でも、これからの時代好む好まざるを問わず、オンラインに慣れていくということが、ロータリー活動はもとより、すべての活動に必須なものになっていくように感じます。

1月の例会

2020年12月23日

・1月 6日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
新年会長卓話

・1月13日(水)休会になりました 午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
職業奉仕賞授与式 麻生小児科院長

・1月20日(水)休会になりました 
会員卓話 親入会員卓話 石井宏幸会友(花月園副園長)

・1月27日(水)休会になりました 午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
会員卓話

会長の時間18

2020年12月16日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

年末になると、喪中はがきが送られてきます。少し前までは両親が亡くなったという内容が多かったのですが、昨今は同年代の人や友人が亡くなったという内容のものになってきました。

今年一番ショックだったのは、高校時代の同級生が亡くなったという知らせです。その知らせには、遺族の住所が記載されていませんでした。書かれていないということは、あまり良い知らせではないことです。幸いにメールアドレスがありましたので、送ったところ奥さんから返事がありました。結果は思った通りでした。

 彼は山形県の出身で、中学卒業後集団就職で東京に出てきました。印刷会社に就職して、私と同じ高校の定時制に入学してきました。当時は、毎年3月になると日本各地から臨時列車を仕立てて中学を卒業したばかりの少年少女(まだ若者といえない)が都会に就職してきました。別名「金の卵」と呼ばれたものです。金の卵などと呼ばれるとよっぽど貴重品のように感じますが、今思うと大変な差別用語ではないかと感じます。即ち、安い賃金で、文句も言わず、使い放題に使える。ちょうど何年か前の外国人実習生と同じようなものです。

ただ、夜間に高校に通わせてもらえた者は幸せだったのかもしれません。彼は卒業後千葉大学に進学しました。卒業後にクラスメイトの奥さんと印刷会社を起業しましたが、誰一人知り合いもいない都会で、会社を興すには、相当な苦労をしたのではないかなと、同じように自営業をしている自分には思えました。千葉市内に住居を構え、息子二人を育てあげて、これから安穏な日々を送るものと思い、「夫婦で九州に遊びに来いよ」と年初に伝えたものでした。

会社を興し経営し、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで頑張って、最後にすべてを失った。君の人生は何だったのかと問いかけたいところですが、今は「君は君の人生をまっとうしたんだね」という言葉を贈って冥福を祈りたいと思います。

関白 秀吉の辞世の句

 露と落ち 露と消えゆく わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢

 

会長の時間17

2020年12月02日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 


今日は、私が活動している行政相談委員についてお話します。先日の日田市制80周年記念式典において、10年以上委員経験を有する者として、私と元委員の4名が感謝状を頂きました。

行政相談委員の知名度は極めて低く「ゴリラ大分」以下です。お手元にお配りしてありますパンフレットに記載されているような相談を受けるのが主な役割です。


現在日田市には6名の委員がいます。それぞれに担当区域があり、私が旧日田市、旧日田市と大山町を掛持ちしている方が1名、天ケ瀬町と3津江に各1名が配置されています。常時相談受付となっていますが、月に1回、市役所並びに各振興局で定例相談日を設けています。旧日田市において毎月25日を中心に開いています。行政に対する苦情や困りごと相談となっていますが、相談内容は多岐にわたっていまして、家事紛争、金銭問題、近隣トラブル等いろいろあります。もちろん穏やかでない方のクレームもあり、定例相談日は朝から緊張します。手当は一切ありません。文字通りのボランティアです。ただ、無報酬のボランティアであるからこそできる仕事でもあります。というのは、私たちが直接解決してあげられることは滅多にないのです。簡単に言えば相談の交通整理員のようなものです。「この相談はあちらへ」「その相談はこちらへ」「その問題は裁判所」「DVですか?それは警察ですね。」と、このような形で処理しています。深く沈んだ様子で相談に来られた方がいました。じっと話を聞いてあげました。すっきりした表情で帰って行かれました。意見を具申してこられる方もいます。最近こんな意見を寄せられました。「市役所が毎日コロナの放送をしてるよね。大分市で発生しました。別府市で発生しました。気をつけましょう・・・・。でもね、日田の感染経路は博多が主でしょ。浮羽、朝倉、久留米の情報がまるで無い。行政組織上そうなるというけど市民に不必要な情報を押し付けて仕事をした気になっている。これでいいのか」。なるほど、ごもっともな意見ということで担当部署に回しておきました。その回答はというと? 皆さんご推察のとおりです。


平成15年の4月に就任して18年目になります。大分県内の相談委員のほとんどが行政経験者、行政の空気に染まっていない私たちは希少価値があるそうです。

 今までで一番忙しかった相談日は、平成29年の水害時の相談です。小野と大鶴に相談所を設けたのですが、70組以上が来場するという事態となり市内の全相談員や大分の評価センター職員も動員しての対応となりました。全国を回っている所長もびっくりしていました。

行政相談員になってよかったなと思うことは、霞が関の本省に入れたことです。役所の数は多々ありますが、総務省本館に入れる民間人はそんなにいません。独特の緊張感があります。公務員多しといえどトップクラスとなるとちょっと違います。私はこの

会長の時間16

2020年11月25日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 


学生時代、憲法のゼミで第23条の討論をしたことがありました。ちょうどそのころ、東京都知事が美濃部亮吉氏で、いやがうえにも学問の自由を討議するうえで、彼の父君である美濃部達吉氏と、達吉氏のそれに対する弾圧が教材に上がってきました。若かりし頃の名残は今もとれず、学問の自由と今回の任命拒否の問題は無関心ではいられません。ちまたでは、「コロナ問題など課題が山積している中で、いつまでも学術会議を持ち出す野党はけしからん。国家予算を受けている以上、学術会議が政府に協力するのは当然じゃないか。」という意見もありますが、私は正反対の考えです。国会が学術会議の問題で空転しているのは事実です。しかし、この問題が進展しないのは、菅首相が説明責任をはぐらかしているからではないでしょうか。学術会議が推薦した6名の学者を会員に任命しなかった理由を明らかにすればいいのにそれに答えない。そこからさまざまな憶測が出てくるわけです。もちろんこの6名が、先の安全保障法制審議に対し、政府に批判的であったからだと答弁すれば、内閣が飛ぶほどの騒ぎになるでしょうがそこをあえて言わず、ここは6名を追認することにより矛を収めるのが妥当な解決策ではないかと思います。今はコロナウイルスと景気対策とに集中しなければならないときでしょう。

 


話を学術会議に戻します。そもそも学術会議が政府の「イエスマン」であるならば、存在意義は無いでしょう。歴史をたどれば古今東西、権力者によってその意に沿わない学者、例えばソクラテス、ガリレオ、吉田松陰等は迫害を受けてきました。私たちが今日近くで目にし、耳にすることができるところによれば、中国の人権派といわれる学者や法律家が次々に拘束されています。香港や、いわゆる独裁者といわれる人が統治する国家でも、政権の意に反する学者が消されています。北朝鮮では政権を批判することすら厳禁です。「思想、信条、学問の自由は」民主国家の根幹なのです。ゆえに我が国の憲法では、その第23条において学問の自由を明記し保障しています。時として政府の政策に異を唱えてこそ、存在意義があるというものでしょう。とりわけ現在の日本における政情においては、巨大与党が1党ですべてを決済できるような場合、ブレーキをかける勢力が必要です。日本学術会議の問題は、週刊誌的視野で論ずることなく深く議論しなければなりません。

 


それにしても菅総理、もう少し丁寧に答弁してください。加えていうなれば、新聞記者諸君、東京新聞の望月記者の質問を見習ってしっかり追及してください~~。

12月の例会

2020年11月20日

・12月 2日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
会員卓話 疾病予防と治療について

・12月 9日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
クラブ協議会

・12月16日(水)
クリスマス夜間例会(未定)中止
日田市における新型コロナウイルス感染症対策(最新情報)
膳所会友

・12月23日(水)午後0時30分 日田市のマリエールオークパイン日田
クラブ協議会 大委員長発表
会長 上半期を振り返って

・12月30日(水)休会

会長の時間15

2020年11月18日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

NHKのど自慢


 パトリアのスケジュール表を見ていたら「NHKのど自慢出場者募集」の記事がありました。40年近く前、私はこの予選に挑戦したことがあるのです。今回の募集要項では18組となっていましたが、当時は25組でした。番組を見ていると、たいしてうまくない人が出場しているので、気楽に応募しました。ところが、参加者の多いこと多いこと、中津の文化ホールは超満員でした。順番が来て歌ったのは2小節ぐらいで、あっけなく落選しました。

その時の経験から、のど自慢に出場するために、参考になると思われることをお話します。


予選が始まる前の挨拶で言われたのは、「明るく、楽しく、元気よく がポイント」とのことでした。合格者の発表を見たときに、「なるほど」と合点がいきました。

合格の鐘のレベルは高いです。予選に出てくる人のかなりの割合の人が、ある程度自信を持っています。番組を見た方は気づいたと思いますが、合格するのは大体5人から7人ぐらいです。

そのうちヤング、ミドル、シニア、男女が絶妙に配置されていますから合格するのは至難の業なのです。同じ合格者でもチャンピオンになるクラスですと、きちんとレッスンを受けているなとわかります。即ち、「超うまい、うまい、ゲストサービス」かなという出場者のランク分けができます。それに歌の流行度、難易度も加味されているようです。審査員は会場にはいません。前方に3台のカメラがあります。右、正面、左、と映していました。きっとテレビ映りで選考しているなと思いました。こんなこと考えていたから落選したんだと反省しました。


ステージには✖マークがついていて、そこで歌えといわれました。はやりの歌を選曲すると、20人、30人と1まとめに選考します。その時はキーの確認が大切です。生バンドはカラオケとはちょっと違います。ゲストの歌は必ず選抜されますので、上手、下手を問わなければ、出場のチャンスがでてきます。「のど自慢マニア」のような人もいて、予選会は面白いですよ。やはり、一生懸命懸命にならないと出場は難しいですね。合格しなかったけれど、楽しい思い出になりました。

会長の時間14

2020年11月11日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美


今週も、アメリカの大統領選挙について話します。選挙結果は世論調査の予想以上にトランプ氏の票が伸びて、大接戦になりました。バイデン氏の勝利が確定したように見えますが、スムーズに来年1月の大統領就任となるかまだ予断を許せません。過去の大統領選挙では敗れた候補者が敗北を認め、相手をたたえてノーサイドとなり、「一緒に良い国を作りましょう」と戦った傷を癒すのが慣例でした。その慣例に反して訴訟で決着をつけると主張をすることは、選挙の意義を冒とくするものであり、許される行為ではありません。


このように言うのは日本人的発想かもしれませんが、両者の得票数がわずかであることからも、アメリカ社会の分断の修復は新大統領にとって容易ならざる政策となることでしょう。ただトランプ氏が在任した4年間の実績は、通常の政治の常識を逸脱したものでした。


アメリカ第一主義を掲げ同盟国を軽視し、偏ったとみられる外交政策に世界中が振り回されました。ひんしゅくを買った言動も問題となりました。しかしこれを支持する7000万票を超える得票数があったことは現代のアメリカがいかに病んでいるかを象徴するものでありましょう。アメリカの現象は遠からず、世界に波及します。いやすでに波及しています。民主主義という手間がかかり、時間のかかる政治が危うくなっています。すでに独裁政治が幅を利かす国が現れています。これからの政治がどちらの方向に向かうのか心配でなりません。いずれにしても超大国アメリカの国力は落ちています。日本の政治に目を移したとき、今までのようにアメリカのあらゆる傘に「おんぶに、抱っこ」された状態は許されないでしょう。すでに日本は経済大国ではありません。日本が、日本とした主体的国家像をしっかりと確立して世界にこれを示し、開発可能な発展目標いわゆるSⅮGsを着実に進めてアメリカの属国ではないことを明らかにしてゆくことが大切ではないかと偉そうに考えています

会長の時間13

2020年11月04日

日田ロータリークラブ会長 井上太香美

 

 

 10月23日付の日経新聞を読んでいたら、面白い記事を見つけました。富士フイルム子会社の富士フイルム富山化学は、22日新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」を中国で販売するため、現地の製薬会社ケアリンクと提携したと発表しました。ケアリンクは富士フイルム富山化学の臨床試験(治療)などのデータを活用し、中国で輸入医薬品の承認を申請します。当局の判断次第では、中国で薬物動物試験や治験を実施する可能性があります。承認されれば、富士フイルム富山化学が日本で生産したアビガンを中国に輸出し、ケアリンクを通して販売する方針です。

 

中国ではすでにアビガンの後発薬が承認されていますが、日本製への信頼感から先発薬のアビガンに一定の需要があるとみています。重症化した患者にもアビガンを投与できるように、ケアリンクと共同で注射剤を開発します。現在のアビガンは飲み薬のため人工呼吸器をつけている患者には投与が難しいからです。富士フイルム富山化学は6月、インドの後発薬大手ドクター・レディース・ラボトリーズとアラブ首長国連邦(UĄE)の医療物資販売会社に海外でのアビガンの製造・販売権を供与していますが、中国とロシアは対象外になっていました。

現在、日本と中国、ロシアとの関係は、必ずしも良好な関係とは言えませんが、先々週の米山奨学生の報告を聴いたり、この記事のような民間企業のコロナ対策の協力関係見るにつけ、国家間の諸問題は、大上段に対立をあおるだけが問題解決の方途ではないと思います。それにしてもコロナ禍の鬱陶しさはやり切れません。何とか早く収まってほしい。願うのはそればかりです。

ロータリー情報委員会 白石章二

2020年11月04日

 コロナ禍の現在、世界中のロータリークラブが新しい運営方法の模索や、ネットを通じての情報の発信や検索などが盛んに行われている様です。

 日田ロータリークラブもなかなか難しい運営が続いているようです。

 現在日本でもマイロータリーというホームページがあります。

 ここに登録すると国際ロータリークラブの色々な情報がメールで送られてきますし、世界大会の登録もできますので是非お試しください。

 さて、コロナ禍以前の世界のロータリークラブの状況も多種多様なようです。

 今日は、会長になる前の会長エレクトのセミナーで頂いた資料を参考に少しお話をして見たいと思います。

 これは主に海外のロータリークラブのお話ですので、そのつもりで聞いて下さい。

 まずムーンライトRCの場合、家族や友人を例会に連れてくる事が許されていて出欠はとらないそうです。

 ベイシティRC場合は、水曜日の正午にオンラインのみの例会で運営。

 ウィローツリーRCでは会員は10名で会員の家族の参加がOKで、法人の会員はロータリークラブを知ってもらうために、毎回異なる社員が出席しているそう。

 フォックストレイル芸術会館RCでは、会員は全員がこの芸術会館の職員。

 ヤングブラッドRCでは、40名の会員の全員が35才以下で、会長は29才で最年少会員は19才、これからキャリアを積んでいく会員ばかりのようです。

 以上、世界のロータリークラブは日本とは大分状況が異なるようです。

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