会長の時間3 平成24年7月18日(水)
「扶輪(ロータリー)桜花林」
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
本日は今年度最初の新入会員を二名お迎えすることが出来ました。お一人は新進気鋭の若い湯浅総さんと、そして日田クラブ初めての女性会員、原道子さんです。お二人を歓迎するとともに、記念すべき日になりましたことを会員一同と喜びたいと思います。
今回の九州地方を襲った大雨で各地で甚大な被害が出ました。ところが、昨日は一転して全国的に梅雨明けし、群馬県館林市で39.2度を記録するなど各地で猛暑となました。
昨年のタイの大水害もそうですが、地球温暖化によって地球全体の大気の流れに何らかの変化が起きているのかもしれません。何か地球全体の気候が不安定化しているようです。
不安定化といえば、国際政治も同じで南シナ海と尖閣諸島の状況は風雲急を告げて、中国軍の将軍が日本と一戦を辞さないなどと発言しています。
今日の産経新聞に、天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記のブレーンであったカナダ在住の中国問題研究者呉国光氏は、今秋に発足する習近平政権について「経済成長のゆがみがもたらした社会矛盾が深刻化し、厳しい政権運営を迫られそうだ」との見方を示した上で、「国内の不満を外にそらす形で、強硬な外交路線を取り周辺国とのトラブルはさらに増える」と指摘、「なりふり構わず海外に出ていく今の姿は、19世紀の欧米列強と重なる。中国は100年も遅れてきた帝国主義国家になろうとしている」と断じています。
呉氏は今後の日中関係にも触れ「中国の目的は、日本と東南アジア諸国を自国の子分にして、地域の覇権を実現することだ。両国間の緊張はさらに高まっていくだろう」と分析しています。
国際政治の大きな気流も見誤ってはいけないと考えます。
さて、そうしたなかで、嘉義玉山ロータリークラブから週報がメールで送られてきました。国際ロータリー第3470地区の各クラブにメール配信しているようです。
その中に、第3470地区ガバナーから各クラブへ事業の呼びかけが載っていました。
それは、「扶輪(ロータリー)桜花林」計画と名づけられています。
内容は、日本人八田與一が大正9年から昭和5年まで、工事を指揮した烏山頭ダムに、1000から2000本の桜の木を植林しようという計画で、各クラブに最低10から20本以上の植林をお願いしますというものです。1本あたりの費用は、維持費も含めて2000元(約6000円)だそうです。
烏山頭ダムと、嘉南平野一帯に16,000kmにわたって細かくはりめぐらされた水路を含めた水利施設全体が嘉南大圳(かなんたいしゅう)と呼ばれ、不毛であった嘉南平野を三毛作の豊かな農地に変えました。
台湾人は、この大事業に感謝して今も毎年、八田夫妻の慰霊祭を行っています。この親日的な国との友好を永く深めるためにも、日田クラブとしてもこの計画に参加したいと考えます。