会長 新年度方針発表スピーチ
【ロータリークラブ会長 新年度方針発表スピーチ】
日田ロータリークラブ会長 小ヶ内聡行
テーマ: つながる − 絆を深め、未来を創る
- はじめに
皆さま、本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
このたび、日田ロータリークラブ第62代会長を拝命いたしました小ヶ内聡行でございます。
このような大役を仰せつかり、身の引き締まる思いと同時に、大きな誇りと責任を感じております。
新しい年度を迎えるにあたり、本年度のクラブ運営のテーマを、
「つながる − 絆を深め、未来を創る」 とさせていただきました。
このテーマには、会員同士、地域社会、そして次世代との“つながり”を大切にし、その絆を通じて、より良い未来を共に築いていこうという強い思いを込めております。
- 「つながる」という言葉に込めた意味
今、私たちを取り巻く社会は、かつてないスピードで変化し続けています。
AI、デジタル化、グローバル化、少子高齢化など、私たちの暮らしや価値観は日々揺れ動いています。そんな中だからこそ、人と人との「つながり」の価値が、いま改めて問われているのではないでしょうか。
ロータリーは創設以来、「超我の奉仕」を理念に掲げ、地域や国を超えて人と人とをつなげる力を持ってきました。
クラブは、世代や職業、考え方の異なる人たちが集まり、互いに学び、認め合い、支え合う場です。
私たちがまず「つながる」ことで、そのつながりはやがて地域へ、社会へ、そして未来へと広がっていきます。
- クラブ内の「つながり」を深める
まず第一に、大切にしたいのは会員同士の絆です。
ロータリー活動の根幹は、信頼と友情にあります。例会や奉仕活動、研修や懇親会などを通じて、顔を合わせ、言葉を交わし、共に汗を流すことで、絆は深まっていきます。
今年度は、例会の質を高めることはもちろん、参加しやすさや交流の活性化を意識したプログラムづくりにも取り組みたいと考えています。
具体的には:
- 例会の充実:多様な講師を招いた講演や、会員同士の意見交換の場を設け、学びと交流の機会を増やす。
具体的には、外部講師例会の充実、対話例会の実施、多彩な職場例会の実施。ハイブリッド例会の実施
- 親睦活動の強化:家族ぐるみの交流懇親会を通じ、温かい雰囲気を醸成する。
具体的には、夫婦家族の参加しやすい交流親睦会の実施
- 会員増強と定着:新しい仲間を迎え、既存会員が長く活動を続けられるよう、フォローアップの仕組みを充実させる。
具体的には、新入会員研修会の充実、現会員1名紹介キャンペーン
ロータリーの原点である「親睦と奉仕」の力を、もう一度見つめ直していきましょう。
- 地域との「つながり」を強める
第二に、私たちの活動の基盤である地域社会とのつながりです。
ロータリークラブは、単なる奉仕団体ではなく、「信頼される地域の一員」であるべきです。
私たちの知恵や経験、ネットワークを活かし、地域の課題に共に向き合い、解決の一助となることが求められています。
- 地域ニーズに応じた奉仕活動:地域住民や行政と協力し、具体的なプロジェクトを推進する。
具体的には、パトリア周辺の清掃例会、献血活動のさらなる推進
- 地元企業・団体との協力:商工会議所や学校、他の奉仕団体と連携し、共に地域を盛り上げる。
具体的には、ライオンズクラブと協力して、共同事業の模索、日田少年少女合唱団への支援(地区補助金の活用)
- 青少年育成の推進:インターアクトやローターアクトと協力し、次世代のリーダーを育成する。
具体的には、天領祭り時にポリオ募金&バザー事業の実施、インターアクト事業の共同推進
など、「共に考え、共に動く」ロータリーを目指したいと考えています。
地域の中で、「ロータリーがいてくれてよかった」と思っていただける存在になるために、私たちの“顔が見える”活動を広げていきましょう。
- 国際社会との「つながり」を広げる
三つ目は、ロータリークラブは、世界的なネットワークを持つ団体です。国際的なつながりを活かし、グローバルな視野での奉仕活動を推進します。
- 海外姉妹提携ロータリーとの交流:海外ロータリークラブとの交流を進める。
具体的には、嘉義RCと姉妹提携再調印の実行
- ロータリー財団の活用:補助金を活用し、持続可能な国際支援を展開する。
具体的には、地区補助金&クローバル補助金の活用事業(訪問入浴サービス車両の購入)
- 世界大会や地区大会への積極参加:他国のロータリアンとの交流を深め、知見を広げる。
具体的には、大分地区大会&台湾世界大会へ最大限参加要請
など、未来のリーダーたちにロータリーの精神を伝え、次の時代を担うつながりを育てていきたいと考えています。また、クラブ自身の未来のためにも、会員増強と多様性の推進に取り組んでまいります。
- 国際ロータリーの方向性と私たち
本年度の国際ロータリーの会長、フランチェスコ・アレッツォ氏はテーマとして、
「UNITE FOR GOOD」− よいことのために手を取りあおう-を掲げています。
私たち一人ひとりの小さな力が、つながることで大きな力となり、社会に変化をもたらす――それが、ロータリーの魅力です。
このグローバルな理念と、私たちの地域での活動をつなげることで、より大きなインパクトを生み出していけると信じています。
- おわりに
今年度、私は会長として、クラブが「つながりの力で、笑顔と未来を生み出す場」となるよう尽力してまいります。
しかし、それは私一人では決して実現できません。皆さま一人ひとりのご協力、ご支援があってこそのロータリーです。
「つながる」ことは、時に面倒で、手間もかかるものです。
しかしその先にしか、深い信頼や、感動や、変化は生まれません。
どうか今年一年、皆さまのお力をお借りしながら、
共に「つながり」を育み、「絆」を深め、「未来」を創ってまいりましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。