会長の時間37
日田ロータリークラブ会長 江藤秀平
今期2回目の職場例会です。昭和学園高等学校に来ました。本校の理事長である草野義輔会友のはからいとはいえ勉学の忙しい中にロータリークラブの為に時間を割いていただきありがとうございました。
昭和学園高等学校は今年、吹奏楽部の生徒さんが2年連続で九州大会予選を完破し、神奈川県民ホールで行われたマーチィングステージ全国大会に出場されました。その時のクラウドファンディングプロジェクトに私も少しでしたが参加させていただきました。大会では楽しんでいただけたようで良かったです。また昨年5月インスタグラムに投稿された吹奏楽部の練習に夢中でなかなか帰らない生徒さんたちに帰宅を促すため、吹奏楽部の顧問がリコーダーで「蛍の光」を演奏する様子を収めたユニークな動画が990万回を超える再生回数を記録しました。その後また顧問がアレンジした「蛍の光 GO HOME編」も1250万回の再生回数を突破して、一躍注目を集めたそうです。気になる方はSNSでご覧ください。
他の部活も盛んで頑張っておられるようですが、本業の勉学も素晴らしい学び方をされているようです。設置学科も普通科、調理科、福祉科、看護学科とあり、学科内専門コースもあります。調理科では保護者試食会を開いたり、農産物の鳥獣害対策の一環で、県西部振興局や林業団体でつくる大分西部流域林業活性化センターが主催の鹿や猪の地元産のジビエ(野生鳥獣肉)を使った料理教室を開き、フードコーディネーターの原田京子さんの指導でひき肉のグラタンや、スライス肉の生姜焼き風、鹿すね肉のさんしょうみそ煮込み、韓国おにぎりのキンパなどを作ったりされています。看護学科では避難所でのコミュニケションの必要性を学ぶ特別授業を受けたり、咸宜公民館で年末一人暮らし高齢者のための餅つきを開催し、いろんな活動を通して勉学以外にも地域貢献をしています。
また日田税務署が開いた税金の公正な負担について学ぶ教室でのグループディスカッションを行い、題材も壊れた橋の修理費を近くにある4軒の家が負担するというもので、それぞれの所得や橋の使用頻度に応じてどう負担すれば公平になるかなどいろんな意見を交わし考えるような面白い教育の学び方をされています。ほかに選挙をテーマにした模擬選挙で選挙の制度や大切さを学ぶ出前セミナーや防災講演会など生活に役立つ体験を経験されています。ひとのしあわせを考える学校というキャッチフレーズを掲げている昭和学園高校はただ知識を教える場だけでなく、個々の幸せを大切にし、それを育む環境を提供することを目指し、生徒さん一人一人が自分の可能性を見出し自ら考え、心豊かな人生を歩むためのサポートをされている素晴らしい学校だと思います。これからも昭和学園高等学校のさらなる発展並びに授業のさらなる進歩を期待して会長の時間を終わります。