卓話

 日田税務署署長 宮原雅史様卓話

2023年11月08日

日田税務署署長 宮原雅史様

消費税の概要

 

~基本的な仕組み~

生産・製造業者は、 製品を卸売業者に販売し、税込の売上55,000円を受取り、 そのうちの消費税5,000円を国に納付します。次に、卸売業者は、仕入れた商品を小売業者に販売し、税込の売上77,000円を受け取ります。そのうち7,000円が消費税ですが、仕入れの際に製造業者に対して消費税5,000円を支払っています。 そのため、7,000円から5,000円を差し引いた2,000円を国に納付します。

 

~インボイス制度について~

インボイス制度は、複数税率下において適正な課税を確保する観点から令和5年10月1日に開始した、仕入税額控除の方式です。そして、この「インボイス」とは、売手が買手に対し、正確な適用税率や消費税額を伝えるための手段として機能するもので、登録番号のほか、一定の事項が記載された請求書や納品書をいいます。

仕入税額控除の適用を受けるためには、一定の要件を満たす必要があります。インボイス制度が開始した令和5年10月以降は、一定の事項が記載された帳簿と、先ほど説明したインボイスの保存が仕入税額控除の要件となります。インボイス制度の開始により、この保存すべき請求書が「インボイス」 に変わるということがポイントになります。

国税庁のホームページに 「インボイス制度特設サイト」 を設けております。 特設サイトでは、 1 オンライン説明会といった説明会の開催案内、 2インボイス制度について解説した動画(国税庁動画チャンネル)、3インボイス制度に関する取扱通達やQ&Aなどを掲載しています。

 

国税庁インターネット番組 「Web-TAX-TV」では、これ以外にも番組を配信しています。またYouTube 「国税庁動画チャンネル」 でも配信していますので、是非ご覧ください。

 

☆是非とも、ご利用願います」

~キャッシュレス納付~

ダイレクト納付とは、あらかじめ預貯金口座情報を記載した利用届出書を税務署又 は金融機関に提出することで、 e-Taxを利用して電子申告をした後に、簡単な操作で口座振替ができる納付方法です。

このダイレクト納付を利用すれば、申告から納税までの一連の手続が、e-Tax上ですべて完結できるようになります。また、税理士の方が納税者の方に代わって納付手続を行うことも可能になります。毎月、源泉所得税を納めている方 (源泉徴収義務者) や消費税の中間分を納めている法人の方など、納付の機会が多い方におススメです。

振替納税とは、個人の方が、あらかじめ預貯金口座情報を記載した振替依頼書を税務署又は金融機関に提出することで、決まった期日に自動で口座引落しを行う納付方法です。毎年の確定申告で所得税や消費税を納めている個人の方におすすめです。

 

税に関する詳細は国税庁ホームページをぜひご活用ください。