会長の時間

会長の時間31 平成24年2月8日(水)

2012年02月08日

日田ロータリークラブ会長 武内眞司

みなさん、こんにちは。

 

寒い日暖かい日が交互に訪れ体調を保つのが大変です、健康に留意されますよう願います。

先日、全国から150名の日田高の同窓生が集まり還暦記念同窓会を開催いたしました。今日はその時の話を少し披露したいと思います。

Y君という同級生は九大を卒業後、F写真フィルム工業(現在はFフィルムホールディング)に就職し、以来研究開発に従事し、今は既に定年退職しておりますが、あの35000人の従業員数を抱える大会社でも、スチールカメラからデジタルカメラへの移行が遅れ、一歩間違えば倒産の危機があったそうです。同じフィルムメーカーである名門のコダックが、全米破産法を申請し最近破綻したのはご案内の通りです。

 

混乱していたFフィルムを救ったのは、カシオ計算機に細々と部品を供給していた5~6名の開発チームで、彼らのお陰でデジタルTVに使用する薄型フィルムの世界的メーカーに生まれかわり、今では本業以外にも化粧品や医薬品の分野に進出をしているそうです。

「変化することが成長する」というFフィルムの理念は、変革期の社会共通のテーマであり、本業だからとか、地域の基幹産業だからと言った既成概念にとらわれていては、生き残れないのが現代社会だと思います。

 

他にも四十年近く会社員を経験した色んな同級生と話をした中で、成長への萌芽を大事に育てる重要さを再確認いたしました。

酒ばかりくらい大騒ぎしただけの同窓会では無かったことを紹介し、会長の時間といたします。