会長の時間17
日田ロータリークラブ会長 石松雅彰
12月は、ロータリーの「疾病予防と治療月間」です。
これに因みまして、本日は日田市社会福祉協議会職員で健康運動実践指導者であります「新川美奈子」様に我々の健康保持のための卓話をお願いいたしております。
疾病予防は平常の健康管理から始まります。卓話を楽しみにしています。
今月の堀川ガバナーの月信でも「世界で数百万人が病気によって苦しみ、貧困を強いられています。ロータリーが疾病の予防と治療に力を注ぐのは、このためです。」と述べられています。そして「病気は何もせずに予防できるものではありません。命にかかわる病気の蔓延を食いとめ、予防を徹底させるために、私たちロータリー会員は、医療従事者への研修、病気や衛生習慣に関する市民への指導など、世界で毎日、数百ものプロジェクトを実施しています。」と述べられています。
先日行われましたポリオ根絶街頭募金活動もこれらプロジェクトの一環であろうと考えています。
WHOによって発表された「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の対象も、ポリオウイルスと新型コロナウイルス感染症とされているそうです。
今後も、ポリオ根絶に向け活動を進めることが重要です。
さらに今、ウクライナではロシアの軍事行為による人道的危機が起きています。
この地域に対するロータリーの医療支援活動のニュースが二つ、マイロータリーで閲覧できましたので、紹介いたしたいと思います。
一つが、ロータリーとUkraine Friends との合同による救急車プロジェクトです。
両団体が30万米ドルずつ寄付して救急車を40台確保し、ウクライナとスロバキアのロータリー地区が引き渡しの手配を行ったそうです。
これらの救急車には酸素ボンベ、除細動器、心電図検査機、人工呼吸器といった医療機器が備わっており、Ukraine Friendsが運転手を確保、ロータリー第2232地区(ウクライナとベラルーシ)が燃料を購入し、40台の救急車のうちチェコ共和国とスロバキアのロータリークラブが購入した18台は民間使用を目的にウクライナ保健省に、Ukraine Friendsが提供した22台はウクライナ領土防衛隊に寄贈されたとのことでした。
もう一つのニュースは、中・北米、アルゼンチン、ヨーロッパのロータリー会員が、米国のウクライナ人医師会との協力や、自らのネットワークを駆使し、医療物資100トンを収集したというものです。これらの物資は、2機の貨物輸送機でシカゴからヨーロッパに運ばれ、現地で最も必要とされる物資を特定するため、ロータリー会員が病院と毎日連絡を取り合い、提供しているとのことです。
このほか、シカゴ近郊の病院が救急車1台を寄贈したり、米国メーン州のロータリアンが爆弾金属片による負傷者のための可動式X線装置を確保し、これらの物資が北米ウクライナ医師会が運営する倉庫に次々に集まっているとのことです。
さらに、これらの物資の整理と仕分け、梱包、発送もロータリーのボランティアが行っているそうです。
本当に、世界のロータリアンたちの活動に頭が下がる思いです。
私たち個人は大きなことはできませんが、皆が力を合わせればこんなに素晴らしいプロジェクトも進めることができるんだと、ロータリーのすごさを改めて実感したところです。
これで、本日の会長の時間を終わります。