会長の時間13 10月5日(水)
2011年10月05日
日田ロータリークラブ会長 武内眞司
先週の観月例会は多くの会友またご夫人方にも参加していただき、大いに盛り上がり秋の夜長を楽しむことが出来ました。みなさんお疲れ様でした。
さて、現在、歴史的な超円高やドル安・ユーロ安、また株安が進み、その影響を受けている会友もいるのでは思います。専門家に言わせれば元凶はギリシャ問題であり、2009年から始まったと言われるギリシャの財政危機は、ヨーロッパ全域を金融不安と疑心暗鬼に陥れ、先進国が恐れるデフォルト(債務不履行)さえ懸念される状況となっております。
報道では、長く続いた社会主義政権の陰で公務員優遇政策が進み、働かずして権利ばかりを主張する公務員が、現在ギリシャの全人口100万人の4人に一人、25万人を占めているとのこと、日本に置き換えると3000万人が公務員ということになります。
日本の国家公務員が100万人、地方公務員が300万人、それに独立行政法人の15万人を加えて比較しても、ギリシャの異常さがわかります。しかし年々度を越す公務員優遇が続く日本ですので、<今日のギリシャは明日の日本>のような気がしてなりません。
今、国の借金が1000兆円になろうとする日本に、財政問題を解決するための時間はそう多くは残されてないように思われます。未曾有の災難の大震災をこの際好機と捉え、転んでもタダでは起きない気概を全国民が持ち、現世代で解決するアイデア出し合い、次世代には、今より良い国を残したいと思います。
ところで、ギリシャの多くの会社・商店では納税するのが馬鹿馬鹿しくなり、レシートは発行せずに脱税が横行しているとのことですが、私から見れば「さもありなむ」です。
日本が今以上に公務員天国になれば、私もギリシャを参考にしたいと思います。