会長の時間4
2020年08月05日
日田ロータリークラブ 会長 井上太香美
withコロナ=コロナウイルスと共に
毎日新型コロナウイルス感染者の増加を伝えるニュースが流れてきます。「どこがおもしろい!」と怒鳴りたくもなる毎日です。私は医療の専門家ではありませんから、医学的な意見は申しあげません。患者サイドに立った考えを述べたいと思います。にわか勉強で得た知識ですが、地球上からこのウイルスを封じ込めることは出来ないと聞きました。即ち「withコロナ」、インフルエンザと同じように、折り合いをつけながら、共生していくウイルスだそうです。
4月に緊急事態宣言がでたとき、日田市において最初の感染者にはなりたくないと思いました。風評被害が怖かったからです。幸い最初の感染者にはならなかったのですが、あれから約4ヶ月間、当市において新たに感染者が出たとき、あの時以上のバッシングが起こるのではないかと危惧しています。
最後まで感染者の出なかった岩手県において、最初の感染者に対してすさまじい誹謗中傷が起きているそうです。県知事までその火消しに出てくるありさまです。怖いのはウイルスよりも世間のバッシングです。このウイルスに感染するリスクは私たち全員が平等に負っています。どんなに注意しても、感染するときには感染するのです。自分が、家族が、会社が感染者になったときのことを考えてみましょう。とても傍観者の立ち位置には立てません。ウイルスの危険度は、インフルエンザの方が高いとも聞いています。私たちは間違ってもバッシングをする立場に立つことなく、感染者を擁護する立場に回りましょう。その人に罪はないのです。どんなに暗く長い夜であっても明けない夜はないのですから。