会長の時間42 2019年6月5日(水)
日田ロータリークラブ副会長 白石章二
6月2日から三日間、商工会議所の議員研修旅行で、佐竹会友、武内会友、小ヶ内会友と一緒に総勢27名で香港と中国の深圳市に行ってきました。
今回は深圳市の視察が主な目的でした。
まず深圳での入国審査で両指十本分の指紋と顔写真を登録され、何か犯罪者になったような気分で、入国の段階ですでに中国共産党のプレッシャーを感じました。
深圳は40年程前までは、2万人位の人口で漁業位しか産業が無かったそうですが、約40年前からの改革開放政策で現在では人口がなんと2.000万人まで拡大した都市です。
先ず市内へ入って驚いたのは、日本車の多さです。
感覚で云えば、約四割位がドイツ車で、あと四割が日本車といった感じでした。
その中でも特にトヨタ車が多く次にホンダ、あと日産、マツダという感じでした。
現在深圳では、特にハイテク産業が盛んで、大きな企業として、テンセント(ウィーチャットペイ)、ファーウェイ、DJI(ドローン)、BWD(電気自動車)の4社が代表的な会社だそうです。
中でも今特に力を入れているのがAI人工知能の開発だそうです。
AIも色々な分野があるようですが、中でもキャッシュレスシステムの開発が盛んで、スマホ決済はもう古く、今では顔認証決済のシステムの開発が盛んに行われ、すでに市内の多くの所でこのシステムが使われていました。
この顔認証ですが、治安にも使われているようです。
実際に街中を見渡して見ると、いたる所に監視カメラが設置されていて、何か違反を犯すと車の中にいてもすぐに捕まるそうで、現地のガイドも実際に違反をしたら10分位で警察に捕まったそうです。
ただし良い面もあり、それは現金が無いので、泥棒がいなくなったそうです。
それと、人口の増加に伴いホームレスも結構いるそうで、そのホームレスがお金をもらうために自分の前に置いてある空き缶にもQRコードが貼ってあるという話も聞きましたが、これは都市伝説の様な話で実際のことは分かりません。
またここで働いている人の多くが若者で、平均年齢が26歳とのことで、お昼の時間になると若者が一斉に建物から出てきて、その数の多さに圧倒されました。
そんな深圳市ですが、今現在のアメリカとの貿易戦争で中国経済や中国共産党が今後どうなっていくのかが、非常に気になった視察旅行でした。