「日田玖珠法人会について」公益社団法人日田玖珠法人会 会長 佐竹 享
1、法人会の成り立ち
戦前の行政庁が国民の納税額を決める賦課課税制度から昭和22年4月申告納税制度への移行、経営者が難しい税法を理解して自主的に納税できるかが危ぶまれた。そのため、納税者自身が団体を結成し、その活動を通じて帳簿の整理、税知識の普及を図る必要性が生じ、企業の間から自発的に生まれた団体。
2、全国組織
法人会が全国に出来ると組織をより強固にするため、都道府県単位の連合体がまずでき、1954年(昭和29年)に全国組織全国法人会総連合(全法連)が生まれた。また、地域では税務署単位で単位会ができた。現在、全国約80万社の会員、全国440の単位会、大分県9単位会8178社。
3、法人会の理念・行動規範
理念:法人会は税のオピニオンリーダーとして
企業の発展を支援し地域の振興に寄与し
国と社会の繁栄に貢献する 経営者の団体である
4、法人会の活動
①税の提言活動
公平で健全な税制の実現を目指して会員企業の意見や要望を反映しながら、税のあるべき姿や将来像を見据えて建設的な提言を行っています。法人会の提言活動は、法人税の引き下げなどをはじめ、同族会社の留保金課税制度の抜本的見直し、事業承継に関する税制の創設など中小企業の活性化を目指す税制の構築に寄与しています。経済3団体、経団連、日本商工会議所、経済同友会に並ぶ提言機関ですが、財務省、国税庁は法人会の要望を重視してくれています。
主な提言先 自民党、公明党、民進党、財務省、総務省、国税庁、中小企業、国会議員、県知事、県議会議長、市町村長、市町村議会議員
②会員企業の福利厚生
大同生命との連携で、会員企業、および従業員の福利厚生を担っています。
③社会貢献活動
各単位会では、地域社会の税知識の高揚として各種の活動をしています。
5、公益社団法人
平成22年から公益社団法人ができ、一般社団法人との違いをはっきりさせ総費用の50パーセント以上を公益事業に使えば税制面で優遇されることになった。
6、法人会と大同生命
法人会会員が大同生命に加入すると手数料として法人会に還元される。それが法人会の活動資金の約半分を担っている。法人会会員が大同生命に加入すると、団体加入となり保険料が安くなる。法人会向けの大型保障保険等独自の保険があり、会員企業の福利厚生制度として利用されています。現在、日田玖珠法人会の予算1100万のうち大同生命の保険手数料が600万円で運営に大きく寄与しています。ちなみに、日田商工会議所の一般会計7000万円のうちアクサ生命の保険手数料2300万円です。
7、日田玖珠法人会
日田玖珠法人会は、昭和63年5月初代会長を瀬戸製材の瀬戸基彦氏として発足。それまでは商工会議所の中で運営したものを、瀬戸基彦氏が商工会議所の会頭を辞められたのを機に設立。以来13年間平成13年4月まで13年間会長を歴任。その後、平成23年5月まで10年間中央発条工業の竹内一晃氏が会長を務める。3代目の会長は想夫恋の角弘起氏で、竹内会長の後を平成29年まで6年間務める。角会長初年度に九州で3番目、大分県でトップで公益財団法人の認定を受ける。そして、昨年5月30日の総会において私佐竹享が第4代の会長に選任されました。
現在の日田玖珠法人会は3支部と青年部会、女性部会からなっています。
日田支部 会員数612人
支部長 佐竹 享(本部会長)
副支部長 江藤秀平(本部副会長)
同 田嶋 篤(本部常任理事
同 田中常雄(本部常任理事)
同 河津龍治(本部常任理事)
同 大庭清美(本部常任理事)
玖珠支部 会員数163人
支部長 桑野雅典(本部副会長)
副支部長 喜見秀一郎(本部常任理事)
同 浅田健治(本部常任理事)
九重支部 会員数114人
支部長 吉武勝広(本部副会長)
副支部長 池辺俊慈(本部理事)
同 川野浩治(本部理事)
青年部 会員数054人
部会長 高橋進太郎(本部理事)
女性部会 会員数066人
部会長 中野和子(本部理事)
その活動
①本部支部で講演会、税務研修会12回 特に改正税法を税務署の法人課税部門統括国税調査官に解説していただいたり、税理士さんに経営に関する指導助言をしていただきます。
②社会貢献活動
本 部 チャリティゴルフ
日田支部 税金クイズ大会、新小学生全員防犯ベル贈呈 玖珠支部 税金クイズ大会、コンサート
九重支部 税金クイズ大会 青年部会 昨年小学校9校、中学校6校で租税教室
女性部会 いちごプロジェクトとして節電啓発うちわを集団顔見世で配布 税と環境街頭活動を税を考える習慣にイータックス推進チラシと水切りネット街頭配布 小学生対象の税の絵葉書コンクール ペットボトルのキャップ回収でポリオワクチン388人分贈呈
このようにいろんな活動をしています。
8、自主点検チェックシート
全国法人会連合会のホームページよりダウンロードできる。企業の税務コンプライアンス向上のための取り組みとして、企業における内部統制面や経理面の自主点検を推奨しています。企業を成長させるには、売り上げを上げるのはもちろんですが、内部統制面の強化や経理面の質を向上させることが重要です。「入出金が適切に管理されるようになる」「内部の不正行為を未然に防止できる」など企業の成長にもつながります。現在、チェックシートをきちんとしていれば税務調査を軽くできないかと税務当局とも話しています。
9、最後に、日田玖珠法人会へのおすすめ
年会費5000円で各種講演会、研修会、総会に出席する権利ができます。規制が変わり、法人でなくても、個人企業でも入会できるようになりました。
本日は日田ロータリークラブの卓話にお呼びいただき、またご静聴いただきありがとうございました。日田ロータリークラブのますますのご発展と会員皆様のご多幸ご健勝をご祈念申し上げ、閉じさせていただきます。