卓話

「日田祇園のはなし」 日田山鉾振興会会長  後藤稔夫氏

2017年11月08日

祇園は京都発祥で、天災地変による災難が鎮まってくれることを祈って始まったと考えられる。祇園祭りになったのは、天智天皇の頃、同盟国百済から琵琶湖付近に亡命した人達が持ち込んだと思われる。祇園の神は強い神牛頭天皇であるが、その後、スサノオの命と混同し今日に伝わっている。日田祇園の由来ははっきりしないが、豆田の他5ヵ所で始まったらしい。初めは高さ10mの堂々とした山鉾だったが、倒れて死者がでたことから高さ9mに制限された。大正期には4mまでなったが、現在は電線にひっかからない8mになっている。12月末にユネスコの世界遺産に登録された。