会長の時間29 平成27年2月18日(水)
日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤
2月9日に入会3年未満の会員の研修が橋本ロータリー情報委員長の手で行われました。多数の新入会員とパスト会長数名が参加され有意義な研修会と懇親会が行われました。お疲れ様でした。お互いの距離も大分近まったと思います。
そのときに話に出なかったロータリーソングについて少しお話します。カラオケでマイクを握って歌う事はあっても皆で一緒に歌うことは、コーラスクラブに所属してでもないと普段あまり無いことでしょう。入会間もないころは、例会で歌う光景を目にしたときは驚きました。増してや地区大会等での折に全員で手をつないで「手に手つないで」を歌うとなるとかなり勇気が必要でした。
ところでロータリーにおいて「歌を歌うということ」を始めた人は1905年にロータリーが創立したときのポールハリスら4人に次いで5人目に会員になった人、ハリー・ラグルスです。しかし、彼が特別変わった趣味を持っていたわけではありません。当時、欧米では「歌を歌う事」「コーラスをすること」はごく一般的な風潮でした。例会で一時的な静寂が訪れた、会話のざわめきが突然やんだ、警告もなくハリー・ラグルスが自ら立ち上がって「おい、みんな、歌おう!」と何曲か音頭を取って歌ったのが始まりのようです。ロータリー誕生2年後に些細な意見の相違がだんだん大きくなりクラブが危機的な状態になったとき、みんなで歌うことによりいつの間にかクラブの雰囲気は改善され、シカゴRCは解散の危機を脱したそうです。歌が、人々の心を結んだのです。日本と欧米の文化の違いはありますが、歌には、少しその場が和み、人々をリラックスさせる力があるのかもしれません。
日本では各クラブによって歌う歌が決まっているようです。「奉仕の理想」「我等の生業」「それでこそロータリー」「手に手つないで」それから「4つのテスト」がよく歌われている歌でしょうか。 恥ずかしがらずに大きな声で楽しく歌を歌えば、楽しいひと時を過ごすことが出来るでしょう。