会長の時間

会長の時間12 平成26年10月1日(水)

2014年10月01日

2014.10.01

日田ロータリークラブ会長 田嶋 篤

最近入会された会員は、先輩会員が「ロータリーにNOはない」と言っているのを聞いたことが有りますか。ロータリーの中で何か頼みごとをされたとき、断ると「ロータリーにNOはない」と言うセリフが飛び出して来ることが有ります。

なんて強引で失礼な言い方なんだろうと腹を立てないで下さい。頼んだ人はあなたを見込んで、あなたの能力を信じて頼んでいるのですから。 私がロータリーに入った頃(18年前)は「ロータリーにNOはない」と言われ断れませんでした。3年未満は出席義務ありと言われれば必ず出席しました。クラブ会長や幹事、委員長などの役職に就くといろんな仕事が舞い込んでくるので、そんなことはやりたくないと思われている方も多いかもしれません。しかし、あなたに断られたからやめればいいと言うものではないのです。あなたが断れば、必ず別の誰かがやらなくてはならなくなるのです。そしてたいていの場合、いつも同じ人に、つまり頼まれごとを断ることのできない人に回ってくることになります。あなたも仕事が忙しいかもしれませんし、家族との約束もあるかもしれませんが、その人も同じように忙しいことでしょう。ロータリーで「忙しい」というのは、仕事を断る理由にはなりません。忙しい人がいっぱいいるからです。

「忙しい時間を上手にコントロールして活動の時間を作ることも大切。それも勉強のうち」という言葉もロータリーではよく耳にします。 うまく断ることができたら、あなたは「良かった」と思うかもしれませんが、実は、ロータリーでの大きなチャンスを逃してしまっているかもしれません。入会したばかりのころは、ほとんど知った人がいなくて、誰に聞いていいかすら分からないでしょう。でも共に活動をすることにより、先輩会員はあなたのことをおぼえてくれます。共に活動することにより、あなたのことを仲間だと思ってくれるでしょう。そうなればクラブにあなたの居場所ができていきます。共に活動すれば、例会の始まる前や終わった後で、先輩たちの仕事や趣味の話、さまざまなロータリーの話を聞くことが出来るようになります。あなたがクラブでしてみたい活動について話しをする機会が作れます。

NOと言わずにロータリーの活動をしている人たちは、ロータリーの本当の楽しさを知っているのかもしれません。ロータリーで仲間を作ることの喜びを体験しているのかもしれません。  「ロータリーにNOはない」といっている先輩会員は「NO」をいわなかったお蔭で、何か良いことがあったという経験の持ち主で、あなたにもその経験をして欲しいと願っているのかもしれません。入会したものの、ロータリーのことが良く分からない、ロータリーにうまくなじめないと思っているあなたは、「忙しいからできない」と言う言葉を飲み込んで、自ら率先して仕事を引き受けてはいかがでしょうか。