会長の時間31 平成26年2月26日(水)
「浅田真央は世界に感動を与えた」2012.2.26
日田ロータリークラブ会長 橋本信一郎
ソチ五輪のフギュアスケートで、浅田真央選手はSPでトリプルアクセルに失敗,予想もしなかった十六位となりメダルが絶望的となりました。
しかし、翌日のフリーでは見違える最高のスケーティングを披露して、世界中の人々に感動を与えました。
ロシアのプルシェンコは「真央は本当に素晴らしかった。特にトリプルアクセルはよかった。君は真のファイターだ」とツイート。米国のミシェル・クワンも「真央の姿に涙した。一生忘れない演技だった」と称賛しました。
ロシアフィギュアスケート界の重鎮で浅田選手の元コーチ、タチアナ・タラソワさんは、大粒の涙を流し始め「ありがとう」を何度も連発、「辛くて私も見てられないわ」「これほど素晴らしい演技はなかった。彼女は自分に打ち勝った」と述べました。
中国版ツイッター「微博」でも、競技が終わった直後から
「人の息を止めさせるほどの素晴らしい演技。金メダルは獲得できなかったが、すべての人の尊敬を得た」「失敗しても立ち上がった。あなたは氷上の女王だ」「浅田真央の演技で涙が止まらなかった。努力する人は永遠に美しい」などと続々と多くの称賛を集めました。
浅田真央選手の、ひたむきで真面目な人柄は、世界中の誰が見ても分かるようです。
重圧に打ち勝ち金メダルを獲ることは勿論すばらしいことですが、メダルが絶望となった後に、今までの努力の集大成である最高の演技が出来たことに、元メダリストたちまでもが涙するほどに感動したのではないでしょうか。
そのような浅田選手に、ロシア人は粋なはからいをしてくれました。
閉会式で演奏されたのは浅田真央が圧巻の滑りを披露したフリーの使用曲、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」でした。
帰国後のインタビューでは、フリーの演技終の後に涙を流したことを聞かれて「前日のSPで自分の気持ちもどん底に落ち込んでいたので、フリーは不安や恐怖心があった。それを乗り越えての最高の出来だったのでホッとして、うれしさのあまり、最高の気持ちになった。」と答えました。
強い気持ちの源はとの問いに は「いろんな経験をしてきた。コーチや支えてくれた人の言葉や『できる』と思ってやったことが、自分の気持ちを復活させられた理由だと思う」と答えました。
真央ちゃんが世界に与えた感動は、金メダル以上のものだったと思います。