九州ジージーシー日田工場さんで職場例会
九州ジージーシー株式会社日田工場さんで、職場例会を開かせていただきました。
もやし生産の様子を見学しました。
九州ジーシーシー日田工場 右田専務
みなさんこんにちは。本日は大勢の方に来て頂きましてまことにありがとうございます。私どもは竹田市で平成2年に発足いたしまして、23年間で岡山県のほうにも2つの工場を作りまして、日田市で4番目の工場を運営しています。岡山に工場を作る前に、前から日田、ないしは福岡に近いところに工場を作ろうと思っていました。過去に一度日田市の他の場所でボーリングしたことがありましたが水温が22度ということで断念いたしました。玉名でも掘りましたけれども、水を使う量が多いということで水量を制限されました。田主丸も同じように水を使う量で断念しました。そういった中でこの場所は英彦山系の水ということで水の量も問題ないし、水質が最高ということで、ここに決まった次第です。この10年間は水を求めて大変でしたがやっとこの工場も起動に乗ったところです。
私どもには先ほども述べましたように4つの工場がありますけれども、合計で毎日130トンのもやしを作っております。一口に130トンといってもなかなか想像がつかないと思いますが、私が1800人集まった量を毎日生産しています。現在竹田の工場が老朽化しておりますので建て替えに向けて、こちらの工場をフル回転させて頂いています。当社は先ほども申しましたように平成2年に創業しましたが、九州では当社の工場から緑豆栽培がはじまりました。当時の主流の原料はブラックマペといいまして、東南アジア原産のものを使っていました。それが中国産の緑豆を使うようになりまして、漂白殺菌はせず、手をつけることができないぐらいの熱湯に一定の時間浸しまして殺菌をします。普通のもやしは5、6日の生育期間ですが、私どもの工場は倍近い9日の育成日数を取ります。ゆっくり育っていきますので細胞分裂を促し、低温でゆっくり育てることで、料理をしても歯ざわりのシャキシャキ感を保ち、日持ちがするということが特徴です。3つ安売りで買ってきたんですけど2つが痛んだとかよくありますが、そういうことがない。また根っこが折れにくいということで日持ちがします。品質を1番に考えて作る事で、お客さんからご愛顧いただいて130トンのもやしを製造しています。もやしというのは安いですけれども、売値が38円39円ということで、それはうちからは20円代で収めるということですけれども、稼働率がよければ薄利多売でやっていけます。稼働率が悪ければどうしょうもない。今の日田工場も稼働率が満杯の中でやっています。竹田の工場はボロなんで建て替えますが、建て替えられたあとはそこに日田工場の4割のシェアを持っていかれるので雇用が続かなくなる可能性があります。それまでにそのシェアを早期に回復する手段を探さないといけないということです。今は一つ一つの工場での稼働率をいかにあげるかということを焦点にやっております。
製造工程の方を若干説明させていただきます。資料のほうをご覧下さい。原料は緑豆とブラックマペ、あと小粒の大豆もやしもあります。納豆も小粒納豆というのがありますが、それが原料になります。品質につきましてはこちらの資料に載っておりますけど、サリナスは緑豆の大きい豆を使っております。名水美人というのは中粒の緑豆です。真珠もやしは小さい緑豆です。下の3つにあります小大豆もやしというのはブラックマペをつかっておりますが、有機栽培もやしは緑豆にこだわっておりますが、これらを細かく分けますと5つの原料のもやしを使っております。お客さんからいろいろな要望を言われますが、5つの豆の原料から、発泡スチロールかダンボールなのか、コンテナなのかとか梱包まで入れますと120種類の企画の製品を出しています。スーパーさんなどでは製造日および消費期限を入れてくれという要望であったり、色んな要望を聞きましたら120種類のになりましてそのように製品を分けて、便別にしてドライバーさんがその通りに持っていくということです。
原料はそれぞれの豆を下関の低温倉庫に一年分以上いれております。2,3日にいっぺん、小出しにして10トン単位で運んでいます。もやしの一番難しいところは仕込みの予測です。9日後にどれぐらい出荷できるかの予測が大事です。9日前に読んでなかったら当然足りないわけです。もやしがなくなった時とか、岡山の工場に山口まで持っていってくれとか、どうにかつなぎながら、多め多めに作って行くのですが、多すぎたときには腐りますので特売をかけたりとかします。最近はみんな熟練になってきたのでそれほど余らなくなってきました。昔は良いもやしを捨てたりとか大変損なこともありました。先ほども言いましたが原料を温度殺菌をしたものをボックスにいれたり育成室にいれたりしますが、このときに清潔じゃなければダメともうしますか、ボックスの洗いが悪かったら変色が出たりとかで、消毒はしっかりやっております。手のつめなどまでしっかり洗いながら清潔にしないともやしは正直なんで悪くなってきます。9~10日でそれを掻き出し、綺麗な水をつかって洗浄しながら、パンチングといって根っこを折る機械、脱水などしながら、金属探知機で金属が混入していないかなどを確認して行きます。あとで工場の上の方から確認して頂きますのでこの話は終わらせていただきますが、あとは工場での作業をみながらご説明をさせていただきたいと思います。