会長の時間

会長の時間5

2024年08月07日

日田ロータリークラブ会長 江藤秀平

 

今月は会員増強・新クラブ結成推進月間です。だから今回は戦略計画委員会と会員増強についてお話しします。

 

まずは戦略計画委員会ですが私が会長エレクトとして出席した前年度のロータリー・リーダーシップ研究会において「過去のクラブを分析して2~3年後の戦略計画の立案」「どのようなクラブになりたいのか?」「どのようにビジョンを実現できるか?」「目標への進み具合」を明確にするべく各ロータリークラブで計画を作成する様に指示がありました。

 

当時の私の考えでは他クラブの会長エレクトの方々と話した中で、どうやって現状の会員数を減らさないように維持するか、また女性会員を増やすにはどうすればよいかなど取っ付き易い(これでもかなり難しい問題)からはじめることを提言した記憶があります。そして先月、熊本であったロータリークラブ活性化ワークショップでは戦略計画が進んでいないというよりも浸透していない現状に問題があるため、さらに勉強会が有りました。早く戦略計画委員会を立ち上げて目標数値と実現に向けての方法を決めるように促されました。

 

そのためには掘川貴史第3地域R財団コーディネーター補佐より下記の4つの優先事項を行動することが大切だといわれました。

 

 

1.「より大きなインパクトをもたらす」2720地区から世界で活躍するロータリアン・ローターアクトを育てよう

ポリオ根絶活動の経験を活かし、新しいグローバルな奉仕活動の目標設定

 

2.「参加者の基盤を広げる」地域にロータリーの種を蒔こう

会員増強並びに地域社会の新しいグループ、民間団体、公共団体との協力

ロータリーの熱意で地域の若者を惹きつける

柔軟な多様性あふれる新しいクラブ作り

公共イメージの向上をSNSで発信、

 

3.「参加者の積極的なかかわりを促す」幅広くロータリーを親しんで貰おう

 会員にとって価値や充足感を実感できる、有意義な奉仕活動を提供する

 会員が個人的に、職業的に意義ある体験を実感できる新しいプログラムの設定

 地域の多くの参加者から幅広い意見を取り入れクラブの現状とあるべき姿のギャップを明らかにして、ラーニングセンターを活用し、学びの機会を創出する

 

4.「適応力を高める」柔軟なロータリアン、ローターアクターを育てよう

 地区のガバナンスと構造、手続きの効率化

多様化したクラブ運営例会のサポート

 

 

それからこの4つの優先事項を地区行動計画推進リーダーと共に深く理解して頂きクラブ会長のパートナーとして、クラブでの戦略会議を開催し活力のある魅力あふれるクラブにしていくクラブ行動計画リーダーの指名をお願いされました。この行動計画リーダーについては理事会でも確認しましたが会長エレクトの小ヶ内聡行会友に決定しています。

 

これは私の個人的な意見ですが、毎年数値計画の見直しを図り、目標を計画していくことも大事ですが、基本はロータリークラブとは奉仕の理想を求める団体であるはずです。最近のロータリーは勉強会みたいなのが多く、青年会議所みたいに小難しくなってきているようです。私は元来、奉仕活動を主とした事業を小さくても良いので継続して行っていくことがロータリーに求められていることであると思います。

 

日田のロータリークラブの歴史は60年あるわけですが、昔はもっとシンプルなロータリー活動であったのでないでしょうか?確かに近年でのロータリー会員減については深刻な問題になっています。昨年の2720地区大会でも1クラブが廃止手続き中でした。この戦略計画についてはガバナー公式訪問でガバナーより問診があります。小ヶ内会長エレクト、松本会長ノミニーと共に計画していきますが、三村ガバナーには公式訪問例会でいろんな諸問題についてもお話しする予定です。

 

さて、戦略計画の中で会員維持も大事ですが会員増強も大事な要因です。日田ロータリークラブは日本の中でも会員人数が多いクラブになります。それなのに事業予算が足らない現状です。実際、今回の予算組みでよくわかりましたが、事業費を確保するだけで大変です。上納金などの人頭分担金など円安がひびき3年前の計算では1ドル130円が今年は160円(7月中旬頃の価格、現在は144.57円)になりそれだけでも負担増です。それでもコロナ時期の貯えがあったのでまだまだ数年は大丈夫でしょうが、繰越金がなくなれば会員自身の手出しが増えてきます。現状、年会費の20万では足らず、今では夜間例会など一部負担して頂いている状況です。実際、毎年100万以上の繰越金が減っています。

 

ぜひ会員の皆さんは事業計画書の予算案を見ていただきたいと思います。これからの会の運営、将来の展望など考え直す時期がすぐそばに来ています。今期も7名減の53名からの出発でした。原委員長の推薦で石井聡大会友が入会し54名になりました。それにわがクラブも高齢化してきます。若手の会員も欲しいところです。事業予算確保にはやはり会員増強が欠かせません。しかしながら誰でも良いというわけではありません。ロータリー活動を理解して入会してもらうことが原則としてあります。(私の時はそこまで理解していませんでしたが)

 

若く行動力のある若手会員や特に女性会員を増やすことで自ずと会としての活性化が出来てくると思います。新入会員については私も勧誘の努力をしますが、会員増強委員会並びに日田クラブ全体でアンテナを張って探していかないと厳しいと思います。ぜひ、情報がある方は会までご連絡をお待ちしています。会員増強月間、皆で頑張っていきましょう。