会長の時間2
日田ロータリークラブ会長 江藤秀平
今回はロータリークラブ会報の下に掲載している「楽」の文字書画のことについてお話します。これは書道家の武田双雲さんの書画です。武田双雲さんは熊本県熊本市出身で1975年6月9日生まれの49歳、身長185㎝、出身校は東京理科大学栄工学部情報科学科です。母で書家の武田双葉に3歳から書を教えられるも、元々書道の世界に行くことは考えていなかったためNTT東日本の営業部に就職。部内では字がうまいと評判であったが、ある女性社員の名前を代筆したところ、その筆跡を見た女性から「今まで自分の名前が嫌いだったけど、初めて自分の名前が好きになれた」と涙を流して感動され、それを機に翌日辞表を出して2年半務めた会社を退職、再度母・武田双葉の書道教室で1年間書を学び、その後ストリート書家としてスタートされました。20代半ばに初めて個展を開き、また路傍で道行く人の希望により即興で書くスタイルを披露、その後墨を使った大字パフォーマンスでテレビなどに取り上げられ、NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、数々の映画やドラマ、イベントの題字、商品ロゴなどを書きタイトル字などデザイン書の分野で注目されました。
元来は左利きであり、書のときのみ右手を使い、ただし、左手で書くことも可能だそうです。2019年6月、第38回ベスト・ファーザーイエローリボン賞学術・文化部門を受賞。父親は競輪専門紙の記者で小倉競輪場のキャスター、弟2人も武田双龍,双鳳と書道家です。
では、なぜこの「楽」に出会ったのかと言いますと福岡岩田屋での展覧会でした。武田層雲さんが来られるということでたまたま家内と観に行っただけでした。書画は初めてでしたが会場で観ていたらたまたま武田さんとお話しが出来ていろんな話になり、子供たちが祖父と父が創業した会社名から一文字ずつもらい名付けたこと、子供たちの干支の守り本尊が二人とも大日如来像であったことに縁を感じて話が弾み「楽」の書画を2つ購入することになりました。宇宙のお話から壮大な生命・輪廻のお話など話していただきました。書画のお値段の方はご想像にお任せいたします。それから武田さんからの申し出で特別に額の裏側に家族全員の名前を書いてもらいましたが、後で考えるとお言葉を書いてもらったほうが良かったかもと思いました。今は日田と福岡のお家に別々に飾ってあります。私のスローガンとして「戒驕戒躁の思いでロータリーを楽しく」とありますので使わせてもらいました。
会長の時間を終わります。