会長の時間27
日田ロータリークラブ会長 石松雅彰
既にご承知の方も多いとは存じますが、本日3月8日は「国際女性デー」です。
「国際女性デー」とは「毎年3月8日、女性の社会参加と地位向上を訴える日」のことです。 その起源は諸説ありますが、1904年3月8日に、アメリカの女性労働者が婦人参政権を求めて起こしたデモがきっかけと言われているようです。こうした動きはヨーロッパやロシアなど世界中に広がり、1945年には男女平等の原則を確認する初めての国際的な合意となる「国連憲章」が採択されました。そして、1975年、国連は「女性の社会参加と地位向上を訴える日」とともに「女性の素晴らしい活躍と勇気ある行動を称える日」として毎年3月8日を国際女性デーに定めました。
ポール・ハリスが、シカゴで世界初のロータリークラブを設立したのが、1905年2月23日ですので、概ね同じころに起源をもつようです。
ちなみに参政権だけで見れば、アメリカでは1920年8月に白人女性に参政権が与えられ、人種に関係なく全ての女性が参政権を完全な形で獲得したのは1965年でした。
わが国では、昭和21年(1946年)4月、戦後初めての衆議院議員総選挙が行われ、約1380万人の女性が初めて投票し、39名の女性国会議員が誕生しました。
また、3月8日は「ミモザの日」とも呼ばれ、ミモザがシンボルとして親しまれているそうです。ミモザは黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシアのことで、イタリアでは男性が女性に敬意を込めてミモザを贈る習慣があり、これに因んでのことのようです。
1月11日の会長の時間でもお話いたしましたが、ロータリーでは当初女性の入会は定款上できないことになっていました。1978年3月、RI定款に反し3人の女性を入会させたことでRI理事会がアメリカのドアテRCを除名。これを不服としたドアテRCが提訴し、アメリカ連邦最高裁判所までもつれましたが、最高裁は女性の入会を支持しました。これを受け、1989年RI規定審議会にてRI定款・クラブ定款の条項のうち「男子」の文字の削除を意図した制定案が採択され、その年の7月から入会できるようになっています。6度目の提案にて採択されたとのことで、34年前のことです。
最高裁まで争われて獲得された女性の入会は、今年度ロータリー史上初の女性RI会長「ジェニファー・ジョーンズ」氏の誕生につながっています。
世界経済フォーラムが男女格差の大きさを国別に測って比較する「ジェンダーギャップ指数2022」によると、日本は先進国の中で最低レベルとなり、格差解消で後れを取っています。収入における男女格差は世界146ヶ国中100位、管理職についている男女格差は130位、経済分野全体のスコアは121位だそうです。
我がクラブは、現在女性会員はわずかに3名です。そして会員歴は、原道子会友が最も長く、会員歴10年8カ月です。
堀川貴史ガバナーも、若者・女性の入会を大いに奨励しております。
国際女性デーを弾みとして、今後も女性会員の入会促進に努めてまいりたいと考えています。 皆さんのご協力を宜しくお願いいたします。