会長の時間29
2020年02月19日
日田ロータリークラブ会長 白石章二
先週の「永遠のゼロ」の話の続きをしたいと思います。
太平洋戦争当時の戦闘機に求められたのは、格闘性能と速度です。
ですがこれは、相反する性能だそうです。
これに旧日本海軍はもう一つ、航続距離まで要求したそうです。
普通はどれか一つに絞って設計するようです。
これにチャレンジしたのが、三菱重工業の若き設計士の堀越二郎でした。
そして見事にこの三つの要求を備えた飛行機「零戦」が誕生しました。
当時アメリカ軍は劣等なアジア人が、まともな戦闘機など作れるはずがないと思っていましたので、零戦に遭遇したアメリカ空軍は、相当びっくりしたようです。
空中戦をドッグファイトと言いますが、これは犬同士がけんかするときにお互いの尻尾を嚙もうとぐるぐるまわるところからそう呼ばれるようになったようですが、この零戦と戦うとアメリカ軍の飛行機は三回転するまでに、後ろにつかれて撃ち落されたそうです。
これにびっくりしたアメリカ軍は、雷雲と零戦に遭遇した時は、任務を途中で放棄してよいと言う、指令までだしたそうです。
それほど恐れられた零戦ですが、高性能ゆえの弱点もあったようで、それは作るのにかなりの手間と時間がかかることでした。
それゆえ、段々とアメリカ軍の物量作戦に対抗出来なくなったようです。
何事もすべて良しとはいかないようです。