会長の時間28
2020年02月12日
日田ロータリークラブ会長 白石章二
今売れっ子の作家の百田尚樹さんを、ご存じの方も多いと思いますが、彼は私と同じ年です。
2月23日生まれで私と11日しか違いません。
彼の本で最初に読んだのは、高校生のボクシング部を描いた「BOX」という作品です。
当時私の長男もちょうど高校のボクシング部に入っていたので、とても面白く興味深く読ませてもらいました。
百田さん自身も学生時代にボクシングをやっていたようで、とてもリアリティのある物語でした。
次に読んだのは、映画もヒットした「永遠のゼロ」です。
2巻物で、結構な読み応えがあり、彼の取材力に本当に関心しました。
一部で彼のことを右翼という人もいますが、作品を読むと、とてもそんな風には思えなくて、むしろ無謀な戦争をしてしまった当時の日本政府を美化するようなことは全然なく、零戦を通して、どうしようもない戦いを継続するしか無かった戦闘機乗りの思いが伝わってくる作品でした。
最近読んだのは「日本国記」です。
これも相当に内容の濃い作品で、すらすらと読める類の本ではありません。
特に、近現代史にかなりウエートを置いて書いてあり、賛否両論はあると思いますが、私は自虐的な戦後の日本の近現代史に一石を投じる本だと思っています。
何より彼の日本を思う気持ちが、私にはひしひしと伝わってきますが、左翼の方には多分相当に気に障る存在だと思います。