会長の時間43 2019年6月12日(水)
2019年06月12日
日田市の輸血事情
日田ロータリークラブ会長 膳所和彦
本日は毎年恒例の献血例会です。輸血についての基本的な説明は昨年大分県赤十字血液センターの方がされましたので、私は日田市の輸血供給の現状についてお話します。実は日田市には赤十字センターの支部はありません。これまで輸血に必要な血液は済生会日田病院が委託を受け、備蓄していました。このため時間外の輸血用血液製剤も何とかすぐに供給される体制にありました。しかし、今年の4月より厚生労働省と日本赤十字センターの輸血用血液の安全な管理体制を確立するという方針により、これまでの備蓄制度を廃止し、赤十字血液センターが直接配給することとなったのです。つまり日田市には輸血用血液が常時配備されていないのです。一応平日は19時30分まで、そして土日祝日は15時まで血液センターの配送用車両が日田市に待機し、随時血液を提供します。それ以外の時間帯は請求に応じて大分市の血液センターから直接配送されます。日田市医師会としては時間外の緊急輸血について不安があるため疑義を申立てました。しかしながら、厚生労働省にてすでに決定された事項であり、覆ることはありませんでした。今後日田市だけでなく、各地方都市では血液供給がこれまでどおりにはゆかなくなります。市民の皆様にはこの現状を御理解いただきたいと思います。